浅草で寄席 上野で鰻



ご無沙汰でした、「エモい浅草」

コロナ渦でステイホームが新常識になって幾久しい感じの今。

流石にいつも自宅では気分転換もできなく、少しずつ「ウィズコロナ」の名の下、コロナとうまく付き合いながら、前の生活に戻ろうとする風潮の日本。

 

そんなこともあり、またコロナ感染回復後?!ということもあり、ひっさびさに浅草に行ってきました。

 

なんと今の浅草は若者にとって着物でそぞろ歩くテーマパークのノリのようで、多くの思い思いの着物レンジで歩く若い子に出会いました。

そして少しずつ増えてきた外国人観光客に、浅草が庭と言わんばかりの主のような人たちと、浅草は国籍を超えた老若男女で賑わっていて、新しい「エモい浅草」を垣間見ることになりました。

 

 

 

 

翁そばでカレー南蛮そば

浅草は食でも名店揃いで、予算も低廉から高級まで色々ありますが、今日は晩御飯で鰻なので、お昼はリーズナブルに。

そこで選んだのが蕎麦。と云っても今回はその店ではほぼ全ての人がカレー南蛮そばを頼むという、カレーそばの名店翁そば。

 

開店が11;45と遅めで、僕たちは開店15分前に店に着きましたが、すでに先客が7名様。開店時にはすでに20名が並んでいて、名店の底力を感じました。

 

歴史を感じさせる昭和な店内で食べるカレー南蛮そば、表面張力で保たれるぐらいのたっぷりのカレーで供され、薬味に白ネギの薬味です。

割り箸でゆっくりカレーとそばを混ぜあわせましたが、そばはそこそこの太さでカレーの餡に負けにない感じです。

期待過多だったのかな?正直一口目は即効的な美味しさを感じませんでした。でも食べ進むにつれて、ちょうどカレーの餡があまり重く感じない、そばを1/3ぐらい食べ進んでから、軽くなったカレー餡がそばにいい感じに絡むようになり、そばの返しを使った蕎麦屋のカレーの美味しさが染み出してきました。

 

もちろん汁まで完食、くせになりそうな味に再来の予感です。

ご馳走様でした。

 

 

 

とりに期待で浅草演芸ホール

都内の主だった寄席は、浅草園芸ホール、国立演芸場新宿末廣亭池袋演芸場、上野鈴本の五箇所ですが、僕たちは池袋以外は訪れたことがあります。

 

浅草と上野は銀座線で三駅、だらか出演者、特にとりが誰かで行き場所を決めます。

今回は浅草のとりが昔昔亭桃太郎ということで、浅草に軍配が上がり演芸ホールを選んだ次第です。

 

置物に羽織のご婦人の団体がそぞろと演芸場に入って行きましたが、なかなか風情のある光景でしたね。

僕たちは前列5番の左袖に席を見つけてました。

 

前回の鈴本も楽しかったですが、今回も大笑い。

特に良かったのが昔昔亭A太郎。まあ桃太郎師匠の何番弟子かはわかりませんが、アディーレ法律事務所のCMに出てる人と云えばわかるかもしれませんね。

この人は洒落が効いていて撮影禁止の会場内において、自分が日舞の心得があると云ってポーズをとり撮影を促しました。

おまけに最後には手ぬぐいと羽織を前列のお客様に投げ入れてプレゼント!そのまま楽屋に去って行きました。

いやはや驚きの気前の良さと感服していたら、女の弟子が回収に来て、ここでも笑いをとってました。

 

それと青年団という漫才。これが抱腹絶倒!

医者と葬儀屋の漫談をやりましたが、まあ面白いったらありゃしない。医者と葬儀屋は言ってみれば製造直売の関係というフレーズには爆笑してしまいました、自分の歳も忘れて(笑)

また見てみたいですね、青年団

 

今回の寄席で唯一の大黒星が、それを楽しみにしてきた昔昔亭桃太郎

襲名するぐらいの師匠でどれだけ面白いのだろうと期待していたら、持ち時間の半分をサングラスをかけて、石原裕次郎の懐メロを歌って終わり。

おまけにお世辞にも上手いとは言えない。。。

 

なんなんでしょうね、最後にまさに「落ち」ました。

 

 

 

浅草散歩

寄席の後の晩御飯は上野 伊豆榮本店を予約していたので、銀座線の浅草駅まで浅草散歩を楽しみました。

 

浅草寺も久々だったので、きっちりお参り。

定番すぎますが仲見世をぶ〜らぶら。好きなのは揚げまんじゅうなのですが、お土産ならば舟和の芋羊羹ということで勿論ゲット。

 

やっぱり歳でしょうかね、代官山、恵比寿、青山、六本木よりも下町に惹かれるようになりました。

「エモい浅草」ありがとう。

 

 

 

 

伊豆榮の鰻は美味しかった

鰻、大好きです。

鰻ってなんであんなに美味しんだろうとbabarinaとも話しましたが、鰻の蒲焼のタレを使われてるという群馬県のソールフード、とり弁当にもない鰻の蒲焼の美味しさ。

同じことは秋刀魚の蒲焼にも云えます。

で、で出た結論は他の類を見ない上質で上品な鰻の脂のせいではないかと。

 

関東の背開き蒸してからの焼きでも、関西の腹開きの地焼きでも、鰻の美味しさは変わりません。やっぱり脂ではないかな。。。

 

さて、四万十の天然うなぎまで食べに行くほどの鰻好きの知人が日本一の鰻と一押しの伊豆榮。

彼のアドバイスで予約を入れす際に一言、不忍の池が見える窓側だと嬉しいですと伝えておいたら、それが現実に。

7階の予約席の眼下にはアップされた辨天堂が見えて雰囲気も最高でした。

 

初めてなので松竹梅の鰻重の中で、中の竹に追い金で肝吸いをつけてもらいました。

鰻はふっわふわで秘伝のタレは甘めで薄めの上品なもので、好きなタイプのものでした。これは大好きで食べに出かける柏市の大和田の鰻にとても近いもの。

野田岩の少し辛めの醤油の角が立ったそれよりも、俄然好きな方向の味で、知人に感謝でした。

 

伊豆榮本店さん、とても美味しゅうございました、ご馳走様でした。

帰路につく際に、上野に来れば必ず立ち寄って手に入れる、酒悦の福神漬けも手に入れました。

 

寄席に旅行。これからも家内と二人、人生を楽しみながらゆっくり歩んでいきたいです。