奥の細道2025

毎年8月の末か9月の上旬に、ご先祖様の墓参りで東北に出かけるのですが、今年も9月7,8日の二日間で行ってきました。

長女の苗字が変わってからは、僕と家内と未だ独身の次女と三人で出かけるようになりました。そしてそれまでの東北での定宿 上山温泉の日本の宿古窯の食事やサービスに少し陰りが出てきてからは、同じく山形の新潟との県境のあつみ温泉の、亡き母も御贔屓にしていた萬國屋に宿泊するになりました。

ただこのあつみ温泉には萬國屋と橘屋という二大巨頭の宿があり、ともに切磋琢磨しているのでしょう、どちらもプロが選ぶ日本の宿100選でも順位が肉薄状態で、総合点では古窯が一枚上なのですが、こと食事部門では橘屋に軍配が上がってます。

年連続して萬國屋にお世話になったのですが、今年は食事の魅力確認の意味も含めて橘屋にお世話になることにしました。



恒例 丑三つ時の出発

毎回奥の細道お墓参りは午前3時前後に自宅を出発します。
丁度郡山あたりかな…空が白みかけてきて、天気が良ければ進行方向右手にご来光を拝むことが出来ます。

大自然の時の動きをはっきりと体感できることも嬉しですね。
今回もお天道様がゆっくりと昇るのを見ることが出来ました。

 

お墓参り

一年ぶりに訪れたお墓には生花が添えられていた痕跡がありました。
どなた様か、ご先祖様にご縁のあった方が添えてくださったのでしょう、本当にありがたいことです。

今年も家内と娘の三人で墓石をきれいに洗って、その場で般若心経を上げて、この一年のご報告とこれからの一年の決意を伝え、最後に御霊の安らかんことをお祈りしました。

そしてまた来年家族そろってきますね、と云ってお墓を後にしました。

 

 

定番 三角蕎麦


お墓参りで秋田に来た際のお昼ご飯の定番はこれ、十文字中華そばです。
十文字中華そばは博多とんこつラーメン、札幌味噌ラーメンのようにその地域で供される中華そばの総称で、中でも我が家は絶対に三角そば屋の十文字中華そば派です。

僕は知らなかったのですが、秘密のケンミンショーにこの三角そば屋が取り上げられたようで、そのポスターが張られていました。

都内、いや全国的かな?ラーメン全体が出汁の種類は別として濃厚に舵を切っている今において、この十文字中華そばは真逆の、究極のあっさりさを貫いています。
麺は生の高級チキンラーメンのようなちじれ感で、若干堅めのゆで加減と相まってとにかく麺も美味い。

今年もこの味を楽しむことが出来ました、ご馳走様でした。



実の兄のような義兄

昨年は父方の従妹に会った関係で時間が取れず、会うことが出来なかった義兄と今回はじっくり会う時間を持つことが出来ました。

家内の兄なのですが、本当絵にかいたようなお人好しで、妹である家内や娘たちにも本当によくしてくれます。
同じことは僕に対して云えて、まるで実の兄のように感じてますし、僕もそのように接しています。
姉亡きあとは連絡一つ入らない嫁ぎ先の義兄とは真逆です。

 

兄はレントゲン技師でしたが退職後は畑仕事が趣味になり、多くの野菜を作っています。
今回も持って帰りなさいと、車のトランクいっぱいになりそうなほどの野菜を用意してくれていました。

いつもいつも本当に有難うございます。心から感謝しています。

 

線状降水帯

兄の家を後にして本日の宿、橘屋に向かうべく山形県のあつみ温泉に向かったのですが、その時既に雨がぱらついていました。

しかしそれが山形県に入ってからの高速道路で冗談じゃないほどの本降りになってきました。

雨煙で視界がかなり厳しくなり制限速度も70Kmに制限されました。Mr晴れ男を自認していて旅行ではほとんど雨に当たった記憶がないので、この大雨、線状降水帯の中の高速道路運転は忘れられそうにないですね。

 

たちばなや到着

あつみ温泉では萬国屋が定宿なのですが、今回はその萬国屋と良きライバルで切磋琢磨しているたちばなやにお世話になることにしました。

プロが選ぶ日本のホテル旅館百選でもベスト10に入ってる萬国屋を猛追しているたちばなやは、こと料理部門に関しては萬国屋を抜いているのです。

温泉も大事ですが、やっぱりお料理に惹かれちゃいますね(笑


素敵な部屋

部屋は10畳と掘り炬燵のある4畳半と広縁といういい感じの部屋でした。
L字のレイアウトも変化があって、単に長方形よりも素敵でしたね。

 

冷蔵庫の横にはシンクまであり、特筆すべきはトイレとユニットバスじゃない部屋風呂共に窓があることです。

部屋風呂で外を眺めることができるなんて、半露天風呂っぽいですよね。
想像以上に部屋は素敵で嬉しくなりました。


大浴場

湯元は萬國屋と同じだと思いますが、温泉はたちばなやの方が好みですね。多分41度ぐらいの、もう少しだけ熱ければベストという感じの湯温です。

洗い場と大浴場が完全分離されていて、体を洗ってる人のシャワーが誤ってかかるという心配も無用で、ゆったり温泉を楽しむことが出来ました。

露天風呂も申し分のない大きさで開放感があり良かったです。

残念だったのはサウナ。
あるにはあるのですが、室内に12分計がなく、水風呂もありません。これではサウナーにとっては片手落ちといわざるを得なく、サウナは諦めました。


小粋な館内

館内はお隣蕃国屋のようなスペースリッチさはありませんが、程よくこじんまりと纏まっていて、調度品も気の利いた感じのものが目について好感度上々です。


待望の夕食

食事処に行く時に気がついたのがウエルカム「たまこんにゃく」

食事前の今気がつくなんて!と言いつつもしっかり頂きました、何しろ大好物ですから。で、これがまた美味しい!

 

待望の夕食は二階の食事処 橘ででした。ただここ以外にも食事処が会えるようです。
お隣の萬國屋もそうですが、食事処のエントランスは共に立派ですね。

 

本日のお品書きです。
前菜から水菓子までの会席料理。先週は那須でビュッフェだったので、しっとり和食フルコースはありがたい次第です。

 

テーブルにセットされていたのは先付と鍋物と土瓶蒸しでした。

プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選 料理部門で11位の橘屋なので期待値が上がり過ぎたのかな?八寸は品数に見た目、味も可もなく不可もなくという感じでした。

 

八寸での評価を激変させたのがお造り。

鯛に鮪の赤身と中トロ、それに珍しいそいの三種盛りでしたが、まず鯛の美味しさに驚かされました。まず歯ざわり弾力が凄い。そして鯛独特の上品な甘みが強い。

中トロは口な中の温度で溶けるような、まるで和牛のような食感があり、赤身は赤身らしい歯触りがあり美味しかったですね。

そいは北海道の鯛と呼ばれることもあるそうですが、その食感は鯛を上回るものでした。

 

松茸にはちょっとはないかな?と思っていたのですが、土瓶蒸しは秋の食材のフルキャストでした。

鶏肉、海老に数種のキノコ、銀杏に鯛まで入った土瓶蒸しは、ホントいい出汁が出ていて美味しかったですね。

 

今日の一番はこれでしょう、真鯛と鮑のブイヤベース。
ブイヤベースを食した経験は数えるほどしかないのですが、ここのが一番です。

この濃厚な魚介な出汁なのにとても口当たりがよく、味わい深いのは豆乳仕立てだからのでしょう。

いつもは踊りで食べる鮑も、こうして供されるとまた違った鮑の楽しみ方が出来るもんですね。身も柔らかく鯛の身も実に美味しかったです。

正直売店でレトルトで販売してくれていることを強く願った次第です。

 

山形牛の陶板焼きですが、これもまた美味しい。
甲乙はつけがたいですが、先週の那須の寿楽に勝るとも劣らない、いや少し勝ってるかな?(笑)
それぐらいの美味しさでした。

こういった肉自体が美味しい時は、ミディアムレアじゃなくレアで塩だけで食べるのがいいですね。上質な牛の脂を存分に楽しめます。

 

醬油ベースの野菜タレも美味しかったことを付け加えておきます。

食事は昆布焚きご飯と西貝汁に小茄子の漬物でした。

止め椀の西貝はお初でしたが、凄く出汁の出る貝でした。見た感じはミニミニさらにミニの栄螺のようでした。

ご飯もほのかに昆布の香りがして美味しかったですし、小茄子は大好物なのでもっと欲しかったです。

 

最後にまた絶品が待ってました、それが梅ゼリー。

僕は一般的な食感のゼリーはあまり好まないのですが、ここのそれは固い、結構固い。その食感と品のある梅味がとてもよかったのです。

そしてシャインマスカットと生クリーム、それにどうやったかわからない実に美味しい梅のハーモニーが最高で、これもまたお土産として扱ってることを切望した品でした。

さて食事の総評ですが、素晴らしいの一言に尽きます。
正直若干量少な目で、煮物、揚げ物、蒸し物の何かがあればとも思いましたが、それを許すぐらいのひと手間、ふた手間かかった料理の数々に感服しました。

プロが選ぶでは11位でしたが、個人的には5位の八幡屋以上で、4位の稲取銀水荘に肉薄するように感じた次第です。

本当に美味しかったです、ご馳走様でした。

 

食後はライトアップされた庭を眺めながらまったりできるスペースが、ラウンジ内にあり、ここで飲み物を楽しむことも。

次女はこの変幻自在な和風ヨギボーがあまりに気に入り、購入を前提にネットで調べていました。



9月8日 朝食

順番から行けば今年の帰路は、新潟経由で関越自動車道で帰宅。お昼は云うまでもなく東日本No1の道の駅川場に立ち寄り、川場のフレッシュチーズを使ったピッツアマルゲリータと美味濃厚川場飲むヨーグルト、満足度かなり高めの山賊焼きを食べる予定でした。

しかし…最愛の妻が新興宗教こむぎに入信してから、食べ物の選択肢が思いっきり絞られ、乳製品に小麦は原則禁止!
となったのでルートを変えて仙台経由の東北道で、米なら平気ということで仙台でがっつり海鮮丼を食べることにしたのです。

そんなこともあり、朝食は腹八分目、いや六七分目に!が合言葉だったのですが、なにこの朝食のお品書き。
我が家のランチ計画を根本から覆すようなことが絵付きで書かれてるじゃないですか!

 

いやはや驚きました。
印象的だった、美味しかった、記憶に残ってる朝食もいくつかありますが、橘屋のそれは明らかに他を圧倒します。

 

まずお重に区分けされた一口大の大きさのご飯が進むおかずの数々。
見た目もきれいですが、その一つ一つが夕食と同じでひと手間ふた手間かかってるのがわかる美味しいものなのです。

そしてビュッフェスタイルで自由に選べるのがサラダに蒸し野菜、温泉卵に納豆、それと山形名物の芋煮汁。

さらに山形の出汁など多くのご飯のおともに、牛乳にジュース、鳥海ヨーグルトにフルーツと万全で、そのどれもが美味しい。

ランチのプランがわかっていても食べ進んじゃいます。
そしてわかりました。もしかしたら夕食の量は、この朝食を見越してでは?と感じた次第。

宿泊先の夕食、特にビュッフェスタイルではついつい食べ過ぎて、朝食時にまだ夕食の名残があるまま臨んじゃうので、なかなか美味しく感じにくい。

ところが夕食も少し物足りないぐらいだと、朝食が美味しく食べられます。ましてやこの手間のかけ方に、ハーフビュッフェスタイルの足りない方はいくらでもどうぞの感じ。

もう晩御飯も朝ごはんも本当に心から満足でした。ご馳走様でした。

部屋も温泉も、特に食事が本当に満足でした、いいお宿でした。
お世話になりました、有難うございました。

これからはお互いに違う魅力を持つ、たちばなやと蕃国屋を交互に利用させrていただくことになりそうです。



山形といえば、ぐっと山形

あつみ温泉を後にして約二時間、山形に来たら立ち寄らないことがない、ぐっと山形にきました。

 

ここでのミッションは(笑)、丹野こんにゃくと東だんごです。

丹野こんにゃくでは玉こんを楽しみ、お土産用の玉こんを手に入れて、東だんごではずんだだんごを買い求めます。

気持ちは玉こん3串9個ぐらい食べたいのですが、美味しすぎた橘屋の朝食を食べたばかりなのと、この後仙台で海鮮丼が待ってるので玉こんは一串だけで、ずんだだんごは持ち帰りで、晩御飯後のデザート扱いです。


仙台場外市場 杜の市場で昼食

今回ウニ大好きの家内は何故か、ウニではなく娘と一緒に海鮮の店に行きました。
僕はここ、三陸のウニ専門店の片倉商店のウニが好物なのです。

好物でも橘屋の朝食パンチで腹七分目を忘れてしまい、ウニ丼は小にしました。
北海道のバフンウニのような奇麗な粒、すっきりした形になれないムラサキウニですが、それでもウニ特有の甘みは健在で、とても美味しくいただきました。

こむぎ真理教信者の家内はエビ、ホタテ、カニ、イクラの乗った海鮮丼で、サーモン愛とイクラ愛に満ちた娘はサーモンとイクラの親子丼を頼んだようです。

ちなみにこの二人も朝食の影響でしょう、小さい丼にしたようです。

 

店は違いますがサンドイッチマンが流行させたと思われる、今となれば仙台名物の一つとなった三角揚げ。

前回これを手に入れて家で食べたら結構おいしかったので、今回も買い求めました。


帰路はまる天のために常磐道へ

東北道の帰路の大半は守谷SAの中にあるまるてんに立ち寄るために、郡山からいわき方面に向かい常磐道に入ります。

 

そして手に入れたエビマヨ棒とタコ棒が僕と家内の、チーズ棒が娘の夕食です。

東だんごは画像の左から二番目のずんだが僕と家内、右から二番目のクルミが娘の夕食後のデザートです。


今年も滞りなくお墓参りが出来ました、本当にありがたいことです。
来年また伺います、それまで一年待っていてください。