立川晴の輔 独演会

今現在僕にとって落語家御三家といえば、柳家喬太郎春風亭小朝、そして立川志の輔の三人です。
小朝と喬太郎、特に喬太郎については「推し活」対象で、プチ追っかけ状態ですし、小朝についても似たようなものです。

ただこの中で唯一生で見たこと事がないのが志の輔。毎年新春恒例の渋谷パルコでの志の輔の高座は、あろうことかの倍率で、あのユーミンの武道館ライブのチケットには当選できても、新春パルコの志の輔は毎年チャレンジしてますが、一度として幸運にめぐり合っていません。


そこで志の輔がだめなら志の輔の一番弟子で、笑点メンバーになてから俄然顔の売れてきた立川晴れの輔で!ということで晴の輔の独演会に行ってきました。



腹ごしらえは九州名物を北千住で

北海道もそうですが九州にも多くの美味しいものがあります。
そして現地に出向かなくても、いくつかの名店はオマージュ店も含めて都内に出店しています。今回はそんな店の一つに出かけてきました。

数年前TVで観て、美味しそう!と記憶されてたのが、辛みそで食べる焼肉。元祖は福岡のびっくり亭だそうです。この店が都内の経堂にもあるとのことで、いつか行こうと、決めていました。

ところがその店が昨年10月に北千住にもオープンしたとのこと。で、今回の高座の会場が北千住のお隣の町屋。となれば行くしかないでしょう!

 

熱い鉄板の上に大量のキャベツと肉。
店長からも説明がありましたが、右利きなら器の左下に、 テーブルの上に置かれてある小さな枕木のようなものを差し込んで傾斜を付けます。

そして右側に流れ出てきた焼肉の脂に、この店オリジナルで売りの辛みそを溶かして、まるでラー油のようにして、そのタレに肉を付けて食べるのがこの店流なのです。

 

肉を口に入れてみると結構弾力のある歯ごたえと、辛すぎず旨味のあるタレがいい感じで絡まって、癖になりそうな味です。
そして甘みのある焼けたキャベツがまたいい。
美味しくいただきました、ご馳走様でした。

豚とも牛とも判断つきかねる肉の食感だったので、後でネットで調べたら豚のハラミのようでした。



初!生晴れの輔

会場のムーブ町屋町屋駅直結でとても利便性が高かったです。
大きさも落語を聴くにはちょうどいい大きさで、しかも今回は4列目の真正面という、まさにベスポジでした。

枕で晴れの輔も言っていましたが、高座が若草色で座布団が桃色というのも、珍しいというか新鮮というか。

駅直結と適度な大きさも相まって、ここはまるで寄席や落語のためにある会場のように感じました、ハイ。

 

前座の立川談九の後、晴れの輔の登場でしたが、よもやの立ち話、いやいや立ちトーク
二人会、三人会で掛け合いが必要な時の立ち話は数回経験がありますが、一人でのそれは初めてです。

ところが、この枕を兼ねた立ちトークが面白いったらありゃしない。自分が笑点メンバになるまでのストーリーを日本テレビや師匠の立川志の輔とのやり取りを、事細かにその時々の心情も交えて話してましたが、いやいや引き込まれましたね。

そんな裏話が!そんな秘密裏に!そうしたらどうなったの?!あの師匠志の輔が!などなど、もっと聞いていたいと思わせるものでした。

そして落語を二席やったのですが、どちらも上手い、実に上手い。

初めの一席は近日息子という初めて聴く演目でしたが、情景が浮かんでくるような話ぶりに、おまけに下げがいい。
なるほど、そう来たか!って感じでした。

二席目の井戸の茶碗喬太郎のそれも含めて幾人かの噺家のを聴いていますが、皆それぞれ特徴があって面白いのですが、晴れの輔のそれも良かったですね。

何が良かったかというと、各々の個性の出し方がひときわ際立っていたように感じます。特に屑屋の困惑ぶりは名人といってもいいほどのもので、引き付けられました。

また下げもオリジナルで、一席目と同じく、なるほど、そう来たか!となっちゃいました。
喬太郎、小朝に続いて三人目の追っかけに晴れの輔がなる予感がします。

で、今回生晴れの輔を目の当たりにして思ったことは、笑点の時とは違い、実に堂々としているということでした。

笑点では新入りに真面目キャラも手伝って、頓智のきいた答え連発nあのに、どこか影が薄い線が弱いイメージがあります。
しかし、その笑点での晴れの輔とは、実は一卵性双生児のもう一人の別人?と思えるほど、今回は一挙手一投足が自信に満ちていたのです。

本来の姿はこっちなのでしょう、間違いなく。
ただ彼本来の生真面目さから、新参者は新参者らしくとの立ち居振る舞いで笑点に臨んでいるのでしょう。一の輔や宮地とは対極にあるのです、キャラが。

また御贔屓の噺家が一人見つかった感じです。