林家つる子独演会

寄席では何度か楽しませてもらった林家つる子、女流落語家です。

このつるこの番町皿屋敷が絶妙にして捧腹絶倒。一度彼女の独演会を聴いてみたいと思っていましたが、そのチャンス到来です。
チケットを予約したのですが、会場が人形町と、落語を楽しむのにはもってこいのロケーション。

一時間の時間休早退をして家内と二人で人形町で待ち合せました。

 

 

人形町といえば甘酒横丁と水天宮

人形町はビルが立ち並ぶ街ですが、一つ路地に入ると昭和の風情、江戸情緒の色濃く残る街です。


この神社は安産、子授けにご利益があり、本来は長女が妊娠中にお参りするべき場所でした> <
僕は過去に来たことがありますが、家内はまだだったので、晩御飯にも少し時間が早いのでお参りに行ってきました。


晩御飯は急遽変更なれど大正解?!

こむぎ真理教に入信してから外食先の選択が困難を極めてます。

こむぎ、乳製品を使っていない外食メニューとなると相当絞り込まれ、なおかつ各地域でその絞り込まれたメニューの美味なる評判の店探しとなると、困難を極めます。

そんな中何とか人形町で見つけたのが、東京一?との書き込みもある焼鳥重の店、おが和。ここで晩御飯にしよう!と予定していて、確認のため営業時間を問い合わせると
「夜はいつも予約のお客様で満杯なんです」
「そ、そうなんですね…」

当日の昼過ぎから急遽昼休み時間を目いっぱい使って、こむぎ真理教にかなう店探しが始まりました。

 

その昔、日本橋堀留界隈は呉服問屋が多く、若かりし頃はお着物の仕入れで人形町小伝馬町に出かけたものです。

その当時、日比谷線人形町駅を出たすぐのところにキラクという名店がありました。この店の売りは当時としては珍しかった牛カツで、林家木久扇木久蔵当時の枕にもよく使われていたそうです。僕もよくお世話になりました。

しかし、数年前、いやもう十年ぐらいになるのかな?そのキラクは店じまいをしてしまったのです。
でも、キラクの娘さんが同じ人形町で店名を変えて、キラクと同じメニューで店を始めたと情報が記憶の片隅にありました。

そして見つけたのです!

かつてのキラクのような長いカウンター席にオープンキッチン。
そこで牛カツを揚げている女性の顔は、まさにあのキラクのカウンターで父であるご主人の手伝いをしていた、その人の顔でした。

年のころは僕より2つ3つ上という感じのその女性も、相変わらずの下町育ちの歯切れのいい話ぶりと動きに、懐かしさがこみ上げてきました。

 

僕のオーダーは云うまでもなく牛カツ。
今の支流の厚手のビーフではなく、薄いお肉に薄衣でさっと上げてしまうのがキラクの牛カツ。もちろんここ、よそいち(店名)でもそうです。

そして自家製かな?少なくともブルドックではないと思われる中農かウスターソース、または塩をかけて食べるのですが、肉自体の味がいいので塩でも結構いけます。

久々にキラクの牛カツを食しましたが、ノスタルジーもありますが、それをおいてもやはり美味しい!

 


家内は衣のないポークジンジャーを注文しました。少し味見でいただきましたが、このポークジンジャーもキラク伝統の味でした。

 

見ての通り結構大きなポークだったので、小食の家内にとっては多すぎると思ってたのですが、よほど美味しかったのかご飯の含めてお肉もすべて平らげて、僕を驚かせてくれました。

本当に懐かしくもまた、とても美味しかったです。
ご馳走様でした。

 


林家つる子独演会

多分今女流落語家といえば林家つる子と蝶花楼桃花の二人がツートップでしょう。

桃花が可愛いタイプならつる子は美人型。そんな容姿も手伝ってか二人とも人気があります。しかし、見た目だけで御贔屓が増えるほど落語の世界は甘くありません。

この二人、二人会や独演会でも会場を満席にできるほどの噺家としての実力がその割っているからこその今の人気なのです。

蝶花楼桃花は昨年柳亭子痴楽との二人会を楽しませてもらいました。
そして今回はつる子の独演会です。

 

会場の日本橋社会教育会館ホールの収容人数は204席です。
僕たちの席はJ列で後ろから三番目ぐらいでしたが席はほぼ満席。つる子ファンの多さを目の当たりにした気がします。



演目は一つ目は「宗論(しゅうろん)」です。

熱心な浄土真宗の信者である父親と、キリスト教に凝り始めた息子の間で繰り広げられる、教義を巡る激しい口論(宗論)を描いた滑稽話です。


登場人物: 浄土真宗の熱心な旦那(父親)と、キリスト教に傾倒した息子。

発端: 息子が教会から帰宅し、父親に「握手」を求めるなどの西洋風の振る舞いを見せ、父親が激怒するところから論争が始まります。

論争の内容: 父親は阿弥陀如来の教えのありがたさを説き、息子は「偶像崇拝」を否定し、天の神が「造り主」であると聖書の一節を引用して反論します。


結末: 激しい口論の末、旦那が興奮して息子に手を出しそうになったところへ、飯炊きの権助(ごんすけ)が仲裁に入り、「宗論はどちら負けても釈迦の恥」という有名な言葉で両者を諭し、場を収めます。

下げは番頭に再婚を勧められた旦那。その相手の名前が「ふみえ(踏み絵)」と、お後がよろしいようで(笑)

 

 

二つ目の演目は人間が「虎の役」を演じる(なりきる)という設定の「動物園(どうぶつえん)」です。


 仕事が長続きしない主人公の男が、親戚から「特別な仕事」を紹介されます。

仕事内容: その仕事とは、移動動物園で死んでしまった虎の代わりに、残った虎の毛皮をかぶって檻の中で虎のフリをすることでした。
虎の演技: 男は園長から虎らしい歩き方などを教わり、早速虎になりきって檻の中で演技をします。

下げは 観客の子どもたちが騒ぐ中、男は空腹に耐えかねて思わず「パンくれ」とつぶやいてしまいます。すると、隣の檻から威厳たっぷりのライオンが近づいてきて、男の耳元で「心配するな、わしも五千円で雇われた」と囁きます。

これは過去に何度か聴いているので下げはわかっていますが、落語家によって少し内容が変わり、これがまた楽しいのです。

 



中入り後の最後の演目は人情噺の代表作の一つの「たちきり」
これはお初でした。


船場(せんば)の大店の若旦那が、小糸に入れあげ、道楽で借金を作ってしまいます。蔵での幽閉: 若旦那を改心させるため、親族一同の話し合いにより、若旦那は百日間、店の蔵に閉じ込められます。

 若旦那を慕う小糸は、彼からの連絡が途絶えたことを「嫌われた」と誤解し、思い悩んで病気になり、亡くなってしまいます。 期限が過ぎて蔵から出た若旦那が、小糸の家へ駆けつけると、仏壇に白木の位牌と、若旦那が贈った比翼紋の三味線が供えられていました。


 悲しむ若旦那の目の前で、仏壇の三味線がひとりでに地唄の『雪』*を弾き始めます。若旦那は涙を流して聞き入ります。三味線の音が途中でピタリと止まります。若旦那が「糸でも切れたんか」と尋ねると、小糸の家の抱え主の女将(おかみ)が、仏壇の方を見て答えます。

「若旦那、もうこの妓(こ)は三味線弾かしまへんわ。なんでやて? ちょうどお線香が、立ち切れでございます。」


御贔屓の仲間入り

林家つる子と蝶花楼桃花。
どちらも各々の個性が光る気鋭の女性噺家です。ともにまだまだ枕(最初のつかみ)は、今後に期待の部分もありますが、落語は上手ですね。

ただ好き好きから言えば、感情表現に一日の長があるつる子に軍配が上がるかも。

前座を除くと、中入りも含めて約二時間一人で噺切ったつる子に感動です。
独演会といえどもなかなか三演目実質二時間弱を一人でやりきるのは大変なこと。本当によくやり切りました。

これでつる子も志の輔喬太郎、小朝、歌武蔵といった僕の御贔屓の仲間入りです。

 

 

 

 

 

国宝

日本映画の国宝を観てきました。
僕は基本的に邦画をスクリーンで観ることはありません。
スクリーンで楽しむのはほぼ洋画。それもスパイ&アクション、この分類自体が昭和ですが、それがが圧倒的です。

 

ですから興行収入が歴代邦画で二位になった国宝でも、わざわざスクリーンに足を運ぶ予定はありませんでした。
しかし家内が、観たいオーラを発散させまくっていたので逃げられなくなったわけです。

 


スクリーンといえばTOHO CINEMAS

我が家で映画といえば駅直結のモールの中にあるシネマコンプレックスのTOHO CINEMAS。
11スクリーンあるので封切りしている映画は、おおよそ観ることが出来ます。

そしてTOHO CINEMASといえばポップコーン。結構いけます。
我が家は塩バターとキャラメルのハーフ&ハーフに氷抜きのコーラがド定番です。

 

大作、名作

国宝が描いたのは歌舞伎の女形の世界。

北九州のやくざの親分の子供として生を受け、たまたま女形の才能があったことから、家元でもないに梨園に足を踏み入れて家元の世継ぎと共に女形として、人間国宝に行き着くまでの時間軸の長い壮大なドラマでした。


梨園という独特の世界で引き起こされる人間模様は、その時間軸の長さも手伝って人生万事塞翁が馬を見せられた気がしました。

この映画は秀逸な原作もあってのことでしょうが、三時間という大作にも関わらず見るものを惹きつけ飽きさせることが全くない、まさに名作と呼ぶにふさわしいものだと思いました。





秋の訪れ 浅草で寄席


9月になっても真夏張りの暑さが続いていましたが、ここ数日その暑さも落ち着いて、心持秋の訪れを感じるようになりました。

そんな9月23日秋分の日、久々の寄席に出かけてきました。
場所は勿論浅草、僕たちの寄席のホームグランド浅草演芸ホールです。


お昼は河豚

浅草は老舗も多いし、またインバウンドや若者のエモいブームで新店やB級グルメの店も増えています。
でランチをどうしようか考えて、そういえば久しくフグを食べてないとなり、だったらフグでも食べましょう!となりました。

 


ということで浅草演芸ホールにもほど近い、とらふぐ亭で御膳をいただきまました。

フグ飯にてっさにフグの唐揚げ、みそ汁小鉢のついた御膳は、ランチにはちょうどいいサイズ。
フグにしかない食感のてっさと、同じく一瞬魚?お肉じゃないの?と思わせるフグの唐揚げ。そしてフグの旨味たっぷりの出汁で食べるフグ飯と、大満足でした。

ご馳走様でした。



令和7年9月下席

過去のブログにも書いた気がしますが、浅草演芸ホールへ入場すると手渡される番組表の表紙の挿絵は、笑点のオレンジこと林家たい平師匠の手によるものです。

なかなか味のあるいい挿絵だと思います。
出来れば笑点での回答もこの絵ぐらい気の利いたものだといいんですがね。

物まねは誰の真似なのかわからず、回答も座布団がもらえるレベルには遠く、お線香のCMの歌も十人並みですから(笑

 

9月下席はなかなかのキャラクター、名人が名を連ねていて豪華でしたね。


昼の部


フグでお腹を満たして急いで演芸ホールに滑り込み、この豪華メンバーなら満席かもと不安になりながら、ここでの僕たちの指定席の二階に駆け上がりました。

ドアを開けてると、拍子抜け。
いつもはほぼ埋まっている指定席の、二階最前列には三人しかいません!というか二階席全体で三人しかいません。

嬉しいような悲しいような心持で、でもありがたく二階席最前列に座らせてもらいました。ここからの眺めが上の写真です。

五明樓 玉の輔

独演会や二人会と寄席の違いは、演者の数。
つまり寄席で様々な噺家と出会って、自分の推しを見つける。寄席にはそんな楽しみがあるのですが、今回も掘り出し物?!を見つけました(笑

それが五明樓 玉の輔です。
演目は新作落語のようでして、真言宗を信じる商家の旦那と、キリスト教に救いを求める若旦那の巧妙なやり取りなのですが、何しろ斬新!面白い!

一度独演会に行ってみたくなり調べたら、春風亭小朝師匠のお弟子さんでした。
そりゃうまいわけだ。

三遊亭歌武蔵

開口一番「ただ今の協議についてご説明いたします」のしゃべりだしがド定番の、元力士、三遊亭歌武蔵も御贔屓の一人です。


声の質と通りがどっしりとしていて、いかにも元関取らしく、なのに妙に面白いことをいう、そのギャップがいいのです。

枕も面白く、今回は乗っていたのでしょう、持ち時間いっぱいを枕で楽しませてくれました。

 

三遊亭圓歌

パワハラ問題があり、ここしばらくの間なりを潜めていた圓歌ですが、ぼちぼち出現するようになりました(笑

パワハラはいけませんが芸風は独自のスタイルでいいですね。
鹿児島弁交じりの、というか鹿児島弁が主体の口調で、1分に一度は笑わせようとする漫談落語に近いその芸風を、僕以上に最愛の妻がお気に入りです。

春風亭小朝

歴代最高36人抜きで真打になった天才名人の小朝も推しの一人です。
ソフトでウィットが効いていて、どこか洗練されたそんな落語を楽しませてくれます。

海老名みどりトの離婚同道では金髪豚野郎命名されましたが、それでも風貌を変えない芯の強さ?もあるみたいですね。

林家彦いち

こちらもなかなか面白い彦いち師匠。
僕の一押しの喬太郎とも仲がいいみたいで、よく二人会や三人会で組んでいる印象があります。

今回は歌武蔵と同じで、枕だけで持ち時間を笑わせてくれました。

林家木久蔵

今回推しでも何でもないのに昼の部のトリを飾ったのが、笑点の黄色の息子、二代目になるのかな、林家木久蔵です。

これも前に書いたと思いますが、もっともっと修行と研鑽が必要ですね、この世襲噺家には。
落語自体はだいぶ良くなりましたが、間合いや浮き沈みといった、その噺家が持つ人生経験からくる味、深みがまだまだ足りません。

頑張ってください。

 

夜の部

立花家 橘之助

浅草演芸ホールは昼の部夜の部で入れ替えのない、令和の時代にあっては幻のような昭和時代の夢のようなシステムを採用してます。

だから夜の部でも御贔屓が名を連ねていれば、堂々と席に座って夜の部の幕開けを待っていればいいのです。

そして出ました、プチ押しの立花家 橘之助姉さん。
寄席は落語だけでなく、漫才、漫談、紙切り、曲芸、マジックなども箸休め的に?披露されますが、そこで浮世節というなんとも乙な芸を披露してくれるのが、この橘之助姉さんです。

若いころは三味線良さなど皆目見当もつきませんでしたが、歳ですね、この三味線の音と、浮世節と橘之助姉さんの立ち居振る舞いが、妙に艶っぽくていいんでよ。

若いころは小股の切れ上がったいい女で、浅草界隈では名を馳せてたんでしょうね。

柳家喬太郎

一押しは何といっても柳家喬太郎師匠。
毎回一貫性がありながらも違う顔、違う一面を見せてくれましたが、今回は彼の中の左翼中の左翼を爆発させました。

高座に上がるやいなや、枕もなく羽織の紐に手をかけて「いい掛け軸だね」と来たので、ほう、今回は古典か。。。と思った次の瞬間
「うん、あれはウルトラマンジャックの掛け軸なんだ」?!!!!

そこからはもう自称キョンキョンのレフトウイング広げっぱなしで、詳細なウルトラマンストリー時々落語風で、場内は大爆笑の渦。

たまたま一階席にも僕と似たような世代の人が多かったのでしょう、バカみたいな笑い声が響き、二階席からは僕の同じくバカみたいな笑い声が降り注ぎ、それに気をよくしたのか喬太郎は益々熱が入りの連鎖で、持ち時間はあっという間に過ぎていきました。

喬太郎もかなり上機嫌だったようで、高座から降りる際に上を前に突き出して、シュワッチ!!と声を出して帰っていきました。

あの館内を笑いの渦に仕立て上げる引力を、名人といわずしてどういうのでしょう。
今回も心の底から笑わせてもらいました。

 

あ~笑った笑った

何度来てもここだけ昭和、中はお江戸の浅草演芸ホール
いいたたずまいです。

それにつけても昼の部のトリの紹介写真の林家木久蔵
これ本当に本人?????!!!!!!

っていうか何年前、いや何十年前の写真使ってんの?これって十代の入門したての頃の写真じゃないの?

 

母が好きだった落語を僕も好きになり、そして家内も好きになり、今では夫婦の娯楽の一つが寄席巡りと落語鑑賞です。

夫婦揃って美味しいものを食べて、寄席で大笑いして、浅草をそぞろ歩きしながら家路につく。

心から幸せだと思います。
今に感謝。






Real Sudden Death!

1987年、初めてApple ComputerのMacintosh SEを手にしたのが僕とMacの、ある意味自分の人生を変えてくれた出会いが、今から38年前に始まったわけです。

あれから2025年の今までに、何代のMacを手にしてきたことか。。。
思えば今のオールインワンのディスプレイ一体型のiMacに、MacbookもG3までの間は分解が可能でした。

デスクトップのMacではHDDを交換したり、メモリを増設したり、ラップトップでも同様でしたが、さらに過激にりんごマークに色を付けて光らせるなどまでしてました。

だからちょっとした不具合は自分で解体して診断し、部分的には直すこともできたのです、その当時は。

ところが、妙に薄くスマートになってからエンドユーザーでは分解など夢のまた夢で、何一つできなくなりました。

そんな状況下で事件は起きました。
9月9日、亡き父の俗世での誕生日まで僕のMacbook Airは何事もなく正常に動いていました。

ところが翌10日、仕事が終わって帰宅していつも通りにMacを開けても全くの無反応、うんともすんとも言いません。
Macとの長い経験から、じわーっと嫌な予感が過りました。

この症状は。。。もしかして。。。ロジックボードの故障。。。

約40年弱のMacとの付き合いで何十台というMacを手にしてきましたが、一度としてロジックボードが壊れたことはなかったのです。

実はパソコンにおいてロジックボードの故障は、車で云えばエンジンが全く動かない、家で云えば基礎が地盤沈下して家が大きく傾いているに等しい、最悪の状態なのです。

そこから3日間自分の知りうる全てのMacリペアの知識と、iPhoneからchatGTPへの問い合わせの全てをやったのですが、状況に変化なし。

致し方ないのでジーニアスバーの予約でもと思った時、まずはChat GTPに相談。
その結果スマホから公式サイト経由で近くのApple公認の修理の代理店を予約することが出来ました。

で、健康体に戻すまでの期間と予算は、1週間と100699円なり。
う~ん、10万円か。。。痛い> <

でも、38年間のMacとともに暮らす毎日が習慣どころか、水分のように必須なものになってしまってる、この体質を変えるのは無理。

ということで、現在Macは入院中です。
このブログも会社のWindowsマシンで書いてます。

それにしても、20年前のMacがまだ動いてるのに、3年前のMacがサドンデスとは。。。





 

きんじゃえもんとプールとイタリアンと

きんじゃえもんがデビューして一年半。早いですね〜。
生後半年を過ぎた頃からかな?クリクリお目目に、そのあどけなさからか、ほぼほぼ女の子に間違われていたきんじゃえもん。

ところが、今月の初めかな?
「見てね」というアプリにアップされた顔を見て「これ誰?」

 

前髪をブンと揃えてきっちりカットされて、もみあげも前髪に合わせてカットされてるじゃないですか!
よくみると、正しく紛れもなく、きんじゃえもん!


きんじゃえもんは男の子

わかっちゃいるんですが、やっぱり女の子らしい方が、可愛い♡キュート♡

上の二枚の写真が、わずか1ヶ月前の同一人物とは思えません。
chojolyに尋ねると、デカプリオ若かりし頃の髪型にしてと、美容師さんに頼んだとのこと。

そうですか…
僕にはカットが終わった後、美容師さんが「すみません、お代は入りません。お帰りの交通費も払わせていただきます」とでもいったのでは思っていたのですが(笑



イタリアンでワイワイガヤガヤ、ファミリーランチ

最寄駅にきんじゃえもんファミリーを迎えにいき、そのままランチで予約した近頃お気に入りになったイタリアンに直接向かいました。

この店はチェーン店なのですが、娘もその人気ぶりを知っていて、彼女からの希望に沿った予約でした。

きんじゃえもんは駅に着いた時から絶不調、虫のいどころ最悪状態で、長女曰くお腹が空いてるのが原因とのこと。

そこで入店してすぐに、とりあえずきんじゃえもん用の子供メニューをオーダーしたのですが、それが届くまでに、まあ暴れる暴れる。

今お気に入りの動物やダイナソーのおもちゃを持たせても、テーブルにガン!ガン!
なかなかの怪獣ぶりを披露してました。

 

この店は二人分の冷製料理、温製料理、ピッツア、パスタorリゾット、ドルチェを一品ずつ選んで、さらに果汁100%のジュース、各種コーヒー、スープのドリンクバーがつくコースがあります。

これを二つ四人分選んだのですが、最初の冷製でプチトラブル。
我が家は天然魚のカルパッチョとローストビーフサラダをオーダーしたのですが、開店早々にも関わらずカルパッチョが売り切れとのこと。

おいおい、それはないでしょう、開店と同時に来店したんですよ!
といってもアルバイトの女の子に対応できるわけもなく、致し方なく他のメニューを選ぶも、残りはグリーンサラダかパリパリチーズと温泉卵のシーザーサラダ。

嫌な予感はあったものの、温泉卵を頼むと、やはりトッピングの違いだけで同じサラダやないかーーーい!!(笑

 


この店のセールスポイントの一つは、果汁100%のジュース。
赤葡萄、シャルドネ、白桃、リンゴ、マンゴー、ミックスなどで、これらが飲み放題でおまけに美味い!

僕は赤葡萄、シャルドネ、白桃、リンゴは欠かさず頂きます、ハイ。


入店早々真っ先にオーダーしたにも関わらず、お子様メニューが未着。
きんじゃえもんの暴れっぷりも特盛から大盛りにワンサイズダウンしたのですが、それでもあやすので大人の四人が大童です(笑

は〜やく来い来い、お子様う〜どん!

 

温製はハーブフライドチキン 自家製タルタルとバルサミコソースです。

取り分け役のサーバーは勿論僕なのですが、大暴れきんじゃえもんにも気を使わないといけなく、最低4種類のジュースも取りに行かないといけなく、さらにカメラマンも兼ねていて、思わず写真をとえる前にサービングをはじめるケースも。

これがそれです> <
フライドチキンがイタリアン?というセンテンスは横に置いといて、純粋に美味しかったです。タルタルとバルサミコというマッチの良さを学びました。

 

完全に写真撮りを忘れたのが、もう一品の温製のエビのアヒージョ。
このスパニッシュメニューが絶品で、旨みを纏ったオイルが付属のパンだけでは足りない。

ということで追加したパンがこの写真です、ハイ。

 


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やっと来ました、お子様うどん。
待ちくたびれたきんじゃえもんは、得意のインドスタイルの素手でグイグイ行きます。

そりゃそうだよね、お腹すいてたもんね、きんじゃえもん♡

 

この店の最大の売りは、間違いなくピッツア。

今の家に引っ越してきて15年になりますが、その間中目黒の聖林館(僕的にはサボイの方がしっくりきますが)には及ばなくても、その1.5ランク落ちの店を探していて、いい店を見つけたのですが、その店が今から7年fぐらい前かな?残念にも閉店。

その後もいろいろ探したのですが、なかなか見つからず、ならばということで自宅のガスコンロで焼き出したピッツアが定番化してました。

しかし、この店のピッツアは1.5ランク落ちをクリアしてるのです!
このクアトロフォルマッジも、かなりいい!娘も娘婿も美味いうまいといって食べてました。


二枚目は前回と同じプロシュートとマスカルポーネ
相変わらずの美味しさですが、娘婿曰くとにかく生地が美味い。確かに云われるとその通り、基本中の基本、生地が美味しいんですね。

妙に粉っぽかったり、甘味を感じなかったりするとすぐにわかるのですが、美味しいとどうしても、トマトソースやチーズの味を含めた総合評価になりがちですが、その評価の基礎は生地が美味しいということなんですよね。

オープンキッチンの店の入り口に見える石窯で焼かれるナポリピッツアは、間違いなくこの店の売りですね。

今回のメニューはプロシュートとマスカルポーネのピッツア以外、全て娘と娘婿に決めもらいました。

家内は毎回僕の作るパスタを口にしてるので、有難いことにパスタは僕のそれを超えるものは、そんなんにないということで前回もリゾットを選びました。

ただ若い二人はリゾットよりパスタの方が好きらしく、2品ともパスタを選びました。
一つはテーブルで沢山のグラノパダーノをかけてくれた究極のボロネーゼ。もう一つは海老とアスパラ、オマール海老のラグーの自家製アメリケーヌソースです。

二品同時にサーブされたので、その二つのパスタを取り分けて食べました。
ボロネーゼは少し味が強過ぎというか、塩味がきつい。
それを娘婿にいうと
「お父さん、もう一つはもっとキツイですよ。塩の味しかしません」

えっ!となり口にすると、おいっ!この塩味はイカの塩辛を直接口にしたと同じぐらいだろう。
量が1/4皿分だったので赤葡萄のジュースでなんとか胃に流し込みましたが、ここのパスタだけは不合格です。

そもそもソースが違うのにパスタが共にスパゲッティーというのもいかがなものか。やはりボロネーゼにはタリアテッレを使って欲しかったかな。

 

ドルチェに驚きのティラミスを頼んだのは娘婿。前回僕が頼んだメニューです。

 

僕と家内、長女は季節のフルーツのドルチェを選びました。
それはメロン。

先日の「ざわつく金曜日」で、今食べたいのはメロンvsスイカをやってましたが、我が家では二人揃ってメロン。
やはり昭和生まれにとってメロンという響きは、高級と同義> <
と思ったら、高嶋、長嶋、石原の昭和生まれGoing my way trioもメロン(笑

そしてアンケートの結果もメロン。スイカも大好きですが、やはりメロンには敵わなかったようです。
そんなことで僕と家内は二人揃って、スパークリングワインジュレとフレッシュメロンのパフェ。長女はフレッシュメロンとなめらかカスタードのミルフィユを頂きました。

このイタリアンレストランは高級ファミレスのカテゴリーに入ると思いますが、少なくともピッツアは明らかにピッツエリアの域で供されるものです。
冷製、温製の料理も及第点ですし、デザートとドリンクバーはそれ以上です。

問題はパスタですが、ここはリゾットを選べばこと済みます。
パスタを食べたくなったら僕にいってくれれば、最高のパスタを作りますから。

美味しいイタリアンを有難う、そしてご馳走様でした。



今年二度目の天空のプール

今日は調子がそさそう!
顔に水がかかってもへっちゃらだ〜い。


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前回はあまり乗り気じゃなかったきんじゃえもん。
今回は別人28号(ちょっと古すぎるか)のように、自分から水をバシャバシャではしゃいでます。

暑い日の曇り空でプールにはもってこいでした。

 


nonnoも一緒に水遊びで、二人揃って記念写真。
きんじゃえもんはnonnoのことは覚えているらしく、今回も超ご機嫌あなめでもちょっと落ち着いたら、僕の顔を見てニッコリ。

もうこの笑顔は悩殺です、ハイ。


全てが新鮮nonnoのお家 お昼寝なんかするもんか!

プールから上がって部屋の中に入ると、前回と同じで全てが新鮮。
きんじゃえもん対策で宙に浮く地球儀や、フェラーリマセラティーのミニカーにオブジェなど全てエスケープさせていても、目に入る全てが興味の対象です。

そこで見つけたのが、家内が買ってきたきんじゃえもんサークの中に置いておいた、きんじゃえもん人形タイプA。
これが気に入ったようで部屋を徘徊から、ランニングからの大はしゃぎの最中も離すことがありません。

一年前の自分ってわかってるのかな…

なにしろあまりに面白くて、そういえば一之助に似てる!ということで一之助ときんじゃえもんを使ってコラージュを作り、一之助師匠に渡して欲しいと、ニッポン放送笑点担当に郵送したことを思い出しました。

 


娘は実家の安堵感でしょう、和室に敷いてあげた布団でうとうと。
その間にきんじゃえもんは、家の広さも手伝ってリビングに和室、廊下、寝室を縦横無尽に暴れ放題。

その間中、転倒や何かにぶつからないように、nonnoとnanaは右往左往。
時々思い出したように寝ている娘にダイビングで抱きつき、娘も熟睡することもできず、何とか昼寝をさせとうとしますが、きんじゃえもんの目はギンギンです。

とにかく夕方の17時まで暴れまわったきんじゃえもん。髪も短くなり、もう女の子と間違えられることも無くなるでしょうが、その怪獣っぷり、暴れっぷりを見れば誰も女の子とは間違えないでしょう。

 

昼寝もなく暴れ回った結果、最寄り駅まで送っていく間に熟睡状態に。
これから電車で小一時間移動するので、かえって熟睡状態はありがたいかかも。

きんじゃえもん、大変だったけど、それを大きく上回るほど嬉しかったです。
あなたはnonnoとnanaの宝物でもあるんですから。

そうぞ健やかに育つんだよ。
そしてまたおいで。





 

ジュラシック・ワールド/復活の大地と蟹?!

今はネトフリにアマプラを初め、多くのチャネルで動画配信が行われていて、映画は家で楽しむものになりつつありますが、作品によっては、やっぱりスクリーンで観るべきでしょう!ってものもあります。

今回楽しんできたジェラシック・ワールドその典型の一つでした。

画角の大きさはそのまま迫力につながりますが、自分よりも大きな生物、例えば恐竜や怪獣などは、縮尺からみても大きなスクリーンで楽しむのがお薦めですね。


今度はパークじゃなくてワールド

幼い頃ウルトラQに惹かれ、その後同い年の中では有名なウルトラマン博士になり、完成形はウルトラセブンで、そのれからは巨人の星に夢中になり、怪獣系には縁がなくなりました。

ジェラシックパークシリーズは怪獣ではなく、実在した恐竜。
その分リアリティがありフィクションの世界とは一味違い現実味がありますね。

今回からはパークを超えてワールドに。
つまりパークの最後に世に放たれた恐竜たちのその後からの物語の連続性があります。

いつも感じるのですがスピルバーグが作る映画は、正に「手に汗握る」の表現がピッタリ。今回もそのスリルには磨きがかかっていて、本当に時の経つのを忘れてました。

多分新しいシリーズになるであろうジェラシック・ワールド。
今後の展開も楽しみです。


直ちゃん大好き、蟹!

今年の夏季休暇で決めたことは、近くて楽しくて美味しい!をスローガンにしました。
この時期どこの観光地も満員満席で、しかも宿泊施設は書き入れ時感謝祭値上げプライスですし、高速はどこでも大渋滞。

そんなことで毎年夏休みはお家で過ごすが定番でしたが、これだと折角のおやすみも、まったりタイムが長くなり印象に残らない。
そこで、これからは夏の休みは「近くて楽しくて美味しい!」をキャッチフレーズにしよう!今回はその元年としよう!としたわけです。

そしてこの夏の、このスローガンの「美味しい!」のメインが蟹。
最愛の妻の大大、大好物です😀(まあ僕も負けず劣らず好きですが> <)

 


生簀に泳ぐかにはズワイガニに毛ガニ。
我が家は二人揃って大のズワイガのファンです。

解凍されたカニももちろん美味しいですが、生のカニとなると美味しさのステージが一つ、いや二つほどあがります。
今回はこれをいただけると思うと、思わず頬が緩みます。

 

二人でゆっくり蟹を楽しみたいので、個室を予約しておきました。
個室の広さは十二畳分ぐらいかな?大人六人が揃っても十分な広さと感じました。

席に案内されると前菜とサラダ、そして蟹しゃぶ用の鍋が用意されたました。

 

普段は事前に計画を話すのが常の我が家ですが、今回の「真夏の生蟹」は、最高のサプライズにしたかったので、晩御飯は外で食べるよ〜ぐらいにしか話ていなかったので、店に到着の段階で家内は予想通りのびっくり反応。

でもそれはいってみれば「予告」
そして個室に入って目にしたものは「現実」で、マーケティングで大切な「予告現実」を実践したわけです。

「マァ〜♡」という声が聞こえてきそうな、直ちゃんの反応です。

 

本日のお品書きです。
茹で蟹、蟹刺し、蟹しゃぶが楽しめます。これに焼きがに、カニの天ぷらがあったら正にフルコース!

あまり欲張っちゃバチが当たりますね。
夏に生の蟹をいただけるだけで、感謝感謝ですね^ ^;;

 

先ずはサラダと前菜に、茹で蟹を頂きましいた。

茹で蟹もその日に生から仕込まれたものだと、身の締まりと身離れに違いが出ますね。水っぽさ皆無で、味が凝縮されていて美味しかったです。

 

蟹刺しも絶品。
やはり蟹を刺身で食すと、そのとろみは茹で蟹、焼き蟹にはなく、柔らかい甘味が口の中に広がって、思わず声が出ちゃいますね。

メインの蟹しゃぶですが、いうまでもなく絶品、贅沢の極みです。
数ある鍋料理の中でも蟹しゃぶは別格というのが我が家の見解です。

それと蟹を食べ出すと、とにかく無言になる(笑
わずかの身も残さず食べ切るという執念?!がそうさせるのか、とにかく無語になって蟹と向き合います。

折角の個室も音がなく、ただひたすら蟹を食べてます。
たまに何かの拍子でお互いの目が合った時、わかっていてもその異様な無言の食事に、思わず二人で笑っちゃうのです。

蟹のエキスが染み渡っただし汁で食べる、野菜も美味しいんですよね。

締めはちょっと厚めのきしめんでした。
福井県三国港でたべた、蟹のフルコースの締めで供された蟹雑炊が忘れられず、雑炊が良かったな…とも思いましたが、きしめんも美味しかったです。

きしめんの厚みが良かったのでしょう。
僕の記憶するところによると、きしめんは茹で時間を短くするために、同じ質量でも薄く伸ばしたと覚えてます。

これだと出汁の染みる時間が短く、旨みの染みた麺の噛み甲斐も多くありませんが、厚みがあると話は変わります。
それを体験した気がしました。

パイナップルシャーベットのデザートでコースが終了となりました。
本当に満足の1時間半でした。

近くて楽しくて美味しい!の楽しいは落語と映画で、美味しいは中華料理と海鮮丼と蟹のフルコースで堪能しました。

夏季休暇も折り返しになりましたが、後半には最大の楽しい!とワイワイ楽しく美味しいいが待ってます。


楽・し・みです^ ^





喬太郎、三三 二人会

多くの落語家の中でも僕の一推しは柳家喬太郎

まあ今でいう推し活に近いものがあるかもしれません。寄席も多彩な顔ぶれで楽しいですが、落語家のキャラクターが際立つのは、やはり独演会や二人会、三人会などです。

今回は松戸市民会館で喬太郎柳家三三の二人会があり出かけてきました。


お昼ご飯は海鮮丼


折角松戸まで出かけるのですから、美味しいものを食べたい。
先日の人間ドック後のお昼は中華料理でした。松戸といえば全国的に有名な、つけ麺の富田があります。

しかし。。。
現在小麦絶対拒否の家内が一緒なのでご飯もの以外の選択ができません。
そのニッチな中で見つけたのが魚が美味しい店の丸吉。Google評価4.0で僕の最低基準をクリアしてます。

 

ホームページにはのどぐろ丼とウニ丼があり、それにロックオンしていたのですが、店内のメニューにないので尋ねてみると

「ああ、ないっすね」のあっさりたんぱくな返事> <

致し方ないので二人とも海鮮丼を頼みました。
マグロにネギトロ、湯引き鱧に梅肉、〆鯖、蛸、卵焼きと紅白かまぼこ、大きな赤海老が酢飯の上にのってました。

ご美味しかったです、馳走様でした。


松戸市民会館


客層が綾小路きみまろと被ってますね(笑
松戸市民会館の客数は1212席のようです。僕たちは真ん中だったのですが、後ろを振り返ると、ほぼ満席でした。

喬太郎人気は凄いですね、もちろん三三の影響もあると思いますが。
この規模を満席にする落語家といえば立川志の輔春風亭小朝とあと数えるほどしかいないんじゃないでしょうか。

全国放送の笑点のメンバーでも無理だと思います。

落語会といっても実は組織が四つあります。
一番大所帯なのが落語芸術協会で、会長はあろうことかの笑点の司会者の春風亭昇太。組織の大きさと会長の威厳の反比例度が半端ありません。

そして柳家喬太郎、三三が所属してるのが落語協会。ここの会長は柳亭市場で、その風格はいかにも会長らしく収まりがいいです。

さらに三三にいわせると立川談志が立ち上げた落語立川流という新興宗教団体(笑 と、三遊亭円楽一門があります。

今は団体組織の壁を超えてタッグやユニットを組んで、二人会や三人会を行うようになってますが、一昔前はまだまだ壁があったようです。

前座は三遊亭げんき
三遊亭げんきはお初で、家に戻ってネットで確認してみると七代目 三遊亭円楽とありました。
えっ!円楽を襲名しているの?ちょっと驚きましたが、彼の落語からするとなんとなく納得です。

演目は「やかん」という初めてのものでしたが、前座としては、なかなかいい落語をやってました。あとはお客様、会場の空気を読む感覚と間を覚えたら、一段上に行ける気がします。

 

前半は柳家三三

三三も名人の域でしょうね、なにしろ枕がうまい。最初のつかみの大切さと、会場の空気を読む感覚が鋭いのでしょう、数分で話に引き込む術を熟知してます。

今回の演目は過去の名横綱誕生の物語の「阿武松
枕は会場のある松戸からみから始まり、いつの間にやら相撲ネタで沸かせて、そのまま羽織を脱いですんなり落語に入りました。

この演目は初めてでしたが、聴き終わった時大拍手と共に唸りましたね。
もう名人の域です。

後半の前座はロケット団

中入り後は、寄席で何度も見ているロケット団の漫才で後半がスタートしました。
漫才は落語と違う笑、そうボクシングでいえばジャブの連発、野球でいえばシングルヒットで繋ぐ野球的な面白さがあります。

漫才にはTV向きと寄席や演芸場向きがあるような気がしますが、ロケット団は後者でしょう。後者に求められるのは現場での即対応可能な修正力です。

TV番組は何度もカットが可能ですが、ライブはそうはいきませんから。
今回もマシンガン的に笑わせてもらいました。

大トリは柳家喬太郎

さて大トリの喬太郎
相変わらずの丁寧な入りから、十八番のおとぼけが時々顔を出し、エンジンがかかりだすと昭和のパワハラ、セクハラモードもご披露で、会場は大爆笑。

一人残らず、この喬太郎的枕の作りに、まあどっぷり引き込まれます。

それとなく羽織を脱ぎ出した一声で演目がわかりました。いつか聞いたのと同じ台詞だったのです。
演目は新作絵落語の「路地裏の伝説」でした。

主人公の父の法事に集まった友人たちとの昔話の中で、都市伝説のおじさんの話が出るのですが、父に日記を読む中で、そのおじさんが亡き父だったことが発覚するという物語です。

二人揃ってそんなに古くない記憶の中に、この演目を聞いた記憶があるので展開も、一部アドリブも覚えているのですが、また新しい表現、アドリブをぶち込んでくる喬太郎
結果いつも通りの大笑いと落ちでしんみり。

毎度毎度のことながら天晴れ!名人喬太郎!と声をかけたいくらいです。

今回も心底笑わせてもらいました。
また数日?!寿命が伸びた気がします、どうもありがとう。