
例年GWや夏季休暇、冬期休暇のハイシーズンは、値段も上がる予約も取れない人混みだらけなので、家で過ごす、近場で済ませるをモットーにしてきました。
ただ今年のGWは例年より少しバラエティーに富んでいたような気がします。
孫に会い、寄席に出かけ、師に会いに行き、ホームシアターを楽しみ、ガーデニングで癒される。
なかなかいい、正にゴールデンウィークでした。
5月2日 きんじゃらぽんと面会


毎年この時期、そうGWに入ろうかという頃になると、我が家のマンションの前の、よく整備されたつつじが一斉に咲きだします。
それがなんとも美しく、今年も孫を見に出かけた5月2日、快晴の空に白、赤、ピンクの大ぶりの花を、これでもかというほどに咲きほこらしていました。
これがGWの楽しみの一つでもあります。
4月29日 宍道湖の蜆ラーメン


孫のきんじゃらぽんは板橋に住んでます。
午後から孫の顔を見に行く約束をしていたので、お昼は池袋でランチにしました。
前から気になっていたシジミの出汁のきいたラーメンを出す、琥珀に行ってきました。
本店は大田区にあり、池袋店は2号店目なそうです。
シンプルながらとても上品で美味しそうなラーメン。
ただ、食べてみると麺が、麺が柔らかすぎる。世にいう「ぬるい麵」これはいけません。
そして残念なことに、スープもそれほど蜆を感じるわけでもなく。。。
正直なぜこのラーメンがそんなに評価が高いのか、ちょっと不思議でした。
それとも我が家の評価が辛口すぎるのかな。。。
笑顔の天使 きんじゃらぽん♡

娘のマンションのドアを開けて中に入っていくと、娘に抱っこされていたきんじゃらぽんがこっちを振り向き、僕の顔を見るとにた~っと笑顔に♡
その後、声を上げてはしゃぎだしましたが、娘曰く「この怪獣の世話で疲れった。さあ。思う存分遊んであげてください」
そうなると僕も家内も写真を撮るのも忘れて、孫とのスキンシップを楽しんで、最後はこっちも疲れはてて(笑
でも、最高の一日でした。
5月3日 鮪と寄席と


5月2日から休みだったのですが、その日はあいにくの荒天だったので、お出かけは5月3日からにしました。
本日のメインはマイホームグランドの浅草演芸ホールでの寄席。この五月上席の夜の部のトリが御贔屓の柳家喬太郎だったので、終日演芸ホールで過ごす覚悟で、早めのランチは北千住でトロの鮪丼です。


駅からは少し歩くのですが、何しろ評判の寿司屋の若。
情報ではここの鮪丼や刺身定食のために開店前から行列ができるとか。
そのトロ鮪丼がこれです。身厚の大トロが5切に、中トロが4切。家内の大トロには多少筋入りのものもあったようですが、僕の丼はそれが皆無。
正にとろける食感でした。
こと鮪に関しては海のそば、港があるは無関係で、陸地でも街中でも美味しい鮪を提供してくれる店が結構ありますね。
間違いいなく、ここもその一つでした。
ご馳走様でした、有難うございました。
GWならでは?! 豪華キャスト揃い踏み



出番表に「薫風GW特別興行」とあるように、今回は本当に特別でした。
何しろキャストが凄い、凄すぎる!
昼の部のトリは長年笑点の黄色で馴染んでいた、林家木久扇。そして夜の部大トリは大の御贔屓柳家喬太郎。これだけでも特別感があるのに、そこに至るまでの顔ぶれが、まあまあ半端ない。
そんな中、午前の部は亭号林家総結集という感じでした。
林家つる子

出し物は番町皿屋敷。これはつる子の十八番ですが、何度聞いてもいい、実にいい!
女流落語家の中では蝶花楼桃花と人気を二分しているのでは。
ただ個人的な好みとしてはアイドル要素の強い桃花よりも、芸が一枚上手のつる子かな。。。
林家正蔵

九代目林家正蔵も長いこと見てきましたが、見るたびに落語に円熟味を感じ、定期的に見てみたい落語家の一人ですね。
林家三平

こちら正蔵の弟の三平は、う~ん、だいぶ良くなってきたとは云え、まだまだかな(笑
落語よりも枕の方が面白く、それを知っているのでしょう、今回も落語なしの枕で終わり。
もう少し落語の稽古に精進してほしいものです、ハイ。
林家木久扇&木久蔵

このおバカキャラの親子も、真打といえども息子はかなり努力が必要ですね。
政界と違い二世、三世という親の七光りがほとんどない落語界では、やはり自身の芸を磨いていかないと。
木久扇は、笑点時代のおバカキャラだけを想像していると、いい意味で裏切られます。
枕主体でしたが、さすがの芸歴、経験のなせる業、結構引き込まれました。
林家彦いち

こちらも独特の芸風を林持つ彦いち。脱線しそうでしない芸風が、僕の御贔屓柳家喬太郎に似たものを感じさせます。
三遊亭圓歌

そのスピード感と2分に一度は笑わせる持ちネタの多さ、突然枕から落語へ、落語から枕へと展開する構成の面白さで御贔屓の一人だったのですが、なぜかここ数年顔を見ない。。。
どうも弟子へのパワハラが訴訟問題になっていたそうです。
そんなことで2020年7月、落語協会の理事に就任し、2022年に再任されたが、同年10月に任期の大半を残して理事を退任しているとのこと。
だから顔を見なかったんですね。
落語界も職人と同じ徒弟制度が色濃く残る世界であるのは想像に難くありませんが、暴力はダメダメ。
パワハラとは真逆の笑いを与える職業なんですから、落語は。
心機一転、心を入れ替えて、また落語ファンを心の底からの笑いの世界へ連れて行ってください。期待してます。
柳亭こみち

この女流落語家、初めてでしたが創作落語がかなり面白い!めっけっもの?!でした。
なんとその創作落語のテーマが演歌のテーマパーク「こぶしーランド」(笑
これが実によくできている落語で、津軽海峡冬景色館では、誰に話しかけても答えてくれない。。。すると館の管理者が一言「北へ帰る人の群れは誰も無口で」
いいですね!!その下げ!大爆笑してしまいました。
春風亭一之輔

笑点ですっかり顔なじみになりましたね、一之介師匠。
頭の回転の良さが光りますが、どうも若干ふてくされたような芸風が、それほど僕の肌に合わないかな。。。
でもやはりお上手ですね、何をやらせても。
柳亭市馬

落語協会の会長にして活舌のいい美声の持ち主。語り口調もいかにも落語家らしく古典、特に長屋の長老や商家の御主人をやらせたら天下一品です。
柳家さん喬

もう数年前の寄席で、有名な柳家さん喬を初めて見たのですが、なんと持ち時間の間中、黒のサングラスをかけて、石原裕次郎の懐メロを歌い続けていました。
正直がっかりを通り越して呆れてしまいました。
そんなことで柳家さん喬はなぜ有名なのか、まったく訳が分からなかったのですが、今回は古典、あの時そばをやったのですが、名人とも称される片鱗を見ました。
やればできるじゃない!(笑
もう懐メロ独唱会はやめてくださいね。
柳家喬太郎

近年はやりのフレーズなら、僕の推しは柳家喬太郎かもしうれません。
今回も大笑いしながら、下げでは少ししんみり。。。
古典でも新作でも力を十分に発揮する喬太郎ですが、どちらかといえば新作の方が彼の魅力をより引き出してくれる気がします。
最高でした!

振り返るとホームグランドの浅草演芸ホールには、今年初でした。
その分、午前の部、午後の部で入れ替えのない、まるで昭和のような夢のようなシステムをフル活用して、13時ぐらいから大トリの柳家喬太郎師匠が出ての幕引きまでの約8時間を、浅草演芸ホールで大笑いしながら過ごしました。
まあ、本当に心の底からよく笑ったものです、8時間も(笑
笑いは長寿健康のためにもとても大切ですから、きょう一日は夫婦そろって健康増進にも勤しんだことになりますね。

21時近くになっても、まだまだ賑わいの消えない浅草で、夜食に近い晩御飯の予定は、22時まで営業している昔ながらのあっさり系醤油ラーメンが人気の与ろゐ屋。
二人でドアを開けると「お客さん、今日はおしまいだよ」
「!!!」
でも下町しゃきしゃきの江戸っ子に威勢よく云われると、まともに受け身が取れずにこちらも
「ですよね~」
多分スープが切れたんでしょう、致し方なし。

で、助かったのが、おむすび権米衛で首尾よくおにぎりを買い求めてから、浅草演芸ホールに行ったことです。
これを18時前後の中入りで食べていたので、夜食に近いラーメンを食べなくても、空腹のままでなく無事自宅にたどり着くことが出来ました。
余談ですが権米衛のおにぎりは、冷えてもホント美味しかったです。
今度は出来立てを食べてみたいですね。
5月4日 人生の師と

人生の師。。。
恩師はいても人生の師と呼べる人とはなかなか出会わないのが現実だと思います。
尊敬する人は沢山いる。でもそれは歴史上の人物であったり、本の中でしか出会えなかった人であったり、本人と出会えても会話ではなく講演会とかで一方的に話を聞くだけだったり。
やはり人生の師となれば。その人の考え方、生き様を直接五感を通して感じることが必要でしょう。
そういった意味ではやはり、この人は人生の師。
決して思想が崇高なわけでもないし、とてつもない実績を積んできたということでもないですが、しかし、人としての生き方に自分にはないものを強く感じて、年齢差が15歳以上あるのに結果40年以上のお付き合いになっていることが、人生の師であることの何よりもの証拠のような気がします。
人生の師の住まいは千葉市です。今日は久しぶりの再開の日、訪問予定は15時。
折角なので船橋にある気になっていた焼肉店に予約を入れて、そこランチとしました。店の名前は肉の匠 将泰庵 船橋本店。神田にも店を持つ名店のようです。


外観、内装ともに焼肉屋ではなく、焼き肉レストランの趣のある将泰庵。
奥には若夫婦と、その親御さんたちでしょう、穏やかに談笑していました。
この店の特徴が黒毛和牛しか扱わないこと。その高級感からも、この店は家族の何かの記念や、特別の日に来るイメージですね。


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これがこの店の売りの、王者の炙りユッケ。
これをハンディーガスバーナーで炙ってからいただくのですが、まあ~、唸るしかできないほどの美味しさでした!
炙るユッケは生まれて初めての経験ですが、本当においしかったです。


店の自信の表れでしょうね、肉には各々の部位や名称のメニューボードがあって、「極上の」の形容詞付きです。
しかも本当にどれを食べても、それを裏切らない、正に極上のお肉でした。
特に炙りユッケとともに店の名物の5秒ロースですが、実に美味しい。
云ってみれば焼きしゃぶしゃぶと同じでしたが、控えめな上品なたれが、肉そのものの味を引き出していて、美味しかったですね。


焼肉はタンで始まりカルビで終わるのが、我が家の定番ですが、この日のタンも焼肉のスタートを切るには最高のタンでした。

食後、和牛の美味しさの余韻に浸っていたい気持ちはありますが、やはり肉を食べてるので口の中をリセットさせたい。
で、供されたのがマンゴシャーベット。
飲み物は僕は珈琲、家内はオレンジジュースでした。
いやはや参りました。
天壇とは違った、焼き肉の王道的な美味しさを堪能させてもらいました。
ご馳走様でした、有難うございました。

人生の師、Sさんは僕の社会人一年生当時、ファッションアパレルに勤務していた当時の会社の部長です。
彼は僕の人生にも多大な影響を与えたVANの初期からいたメンバーで、VAN&IVYの黄金期を青春とともに過ごし、VAN亡き後、その思想を背負い日本に正当なメンズファッションを根付かせようと、新たなアパレル企業でブランドを立ち上げ、そこに僕がご縁をいただいたという経緯でした。

当時その会社は六本木のお隣、神谷町にありました。今思えばそこはまさに今最もホットな麻布台ヒルズの敷地内か、隣接するあたりです。
あの頃は24時間働けますかの走りかな。。。残業当たり前休日出勤普通の気力体力勝負の時代で、終電がなくなり会社に泊まるのも結構あり、時には、いや結構な回数で深夜の高速を会社の車でぶっ飛ばして千葉のSさんの自宅まで行き泊めてもらったこともあります。
その頃は夜中の高速を走っている最中、建設中のディスにーランドを眺めることができた時代です。
どんなに深夜の帰宅でも奥様は必ず起きていてくださり、にこやかに僕を迎えてくれました。
その奥様も昨年の二月に旅立たれたことを知りました。静かに見送ってあげたかったとの、いかにもSさんらしい言葉でしたが、その事実を知るまでに数か月を要しました。
すぐに家内と二人ご自宅を訪れて仏前で読経をし、亡くなった奥様が僕たち夫婦にかけてくれた思いと行動に深く感謝の意を表し、御霊の安らかなることを静かに強く念じてきました。
写真はご夫婦がそろって我が家に遊びに来てくれた際のもので、2014年、もう10年以上も前のことでした。
改めて奥様の御霊安らかなることをお祈りいたします。

「晩飯を一緒に食べよう」というS氏。
連れ合い亡き今、毎日一人での食事でしょうから、お付き合いすることが大切です。
そういった流れになることを想定して、ご焼香代をそれなりの金額にしてよかったと安堵しました。
近くには孤独のグルメに取り上げられた、僕も何度かS氏ご夫妻とご一緒した店があるのですが、番組放送後は予約も取れない店になってしまったとのことで、そこを外して評判のいい蕎麦屋に出かけました。
これがなかなかの味で、天ぷらの上げ加減もよかったです。ご馳走様でした。
帰りがけに、いつもの鷹揚な感じで「またおいで」と声をかけられましたが、その声にどこか寂しさを感じました。
家に戻ってすぐにLINEでメッセージを送りました。
「お蕎麦ご馳走様でした。お元気で、また遊びに行きますから。おじいちゃん♫」