法事と法要
今年で母が亡き人になってから二十二回忌、父が十二回忌です。
法要には遺族が故人を偲び冥福を祈るために行う「追善供養」のことで、法事とは追善供養の後席の会食まで含むものを指すようです。
そう云った意味では我が家では土日を除いて毎朝僕が読経してますから、毎日追善供養状態(笑)
で年に一回の各々の命日には追善供養と会食の法事を執り行うわけです。
法要には三と七のつく三回忌、七回忌、十三回忌などの大切な追善供養と、それ以外のものがあります。
我が家では記念回忌は御寺様で和尚様から追善供養を行っていただき、それ以外は我が家で僕が読経という形です。
ですから今回も自宅で僕が追善供養のお経をあげました。
あげたお経は
開経偈
懺悔文
三帰礼文
三尊礼文
大悲心陀羅尼
本尊回向文
四弘誓願文
この八経。
ちなみにこの中から月曜日の朝は全く同じものをあげ、火曜日から金曜日までの朝は摩訶般若波羅蜜多心経と大悲心陀羅尼の二つを除いた読経をします。
いつもの料亭で偲ぶ会
自宅で追善供養が終わってからは車で移動して何かの時にはお世話になっているお馴染みの料亭で偲ぶ会。
昨年からは長女の主人、義理の息子も加わって五人になったこの会。
板長のお心遣いで今回も瓶ビールを頂戴したのですが去年からビール担当は義理の息子と決まっています(笑)
普段は発泡酒しか飲めないので瓶のスーパードライは最高です!とグイグイいってました。
さていつも目も舌も心までも楽しませてくれる、和食の現代の名工のタイトルを持つ板長の懐石料理。
先付けはホタルイカと山菜のウドを林檎を摩り下ろしたものでまとめたもの。
とても爽やかな一皿でした。
八寸は桜肉の燻製?と大蒜の茎のおひたし、笹に包まれた桜鱒の握ずしに筍の湯葉巻きなど季節を感じさせえてくれる品々。
特にといえば筍の湯葉巻きの、その香りに魅了されました。
椀物はとても上品な一番出しに海老しんじょがとてもよくなじんでいましたし、お造りは鰤と鯛。そして別皿で烏賊と新玉ねぎで酢の物風にしたもの。
鯛は昆布で軽く〆たのでしょう、程よいまったり感と旨味が良かったですね。
鰤もややもすれば生臭みが出やすいのですが、それが全くなく美味しかったです。
本日の焼き物は鰆。
いつも感じますがここは魚の火の通りが絶妙です。素材の魚ごと、調理法ごとの火加減、焼き時間なのでしょうがう焼き魚の美味しさを再認識させられます。
付け合せはジャガイモに蕗の薹の味噌を添えたものと、口直しでしょうか、結構強めの味の大根のしば漬けでした。
煮物は筍と蕗、そして蟹しんじょでしたが八寸の焼いた筍の風味と味わいとはまた違い、少しお上品なしっとりした筍をいただきました。
揚げ物で驚いたのは自家製の海老塩。
その香りだけで海老の旨味がイメージされるほどのとても香ばしい海老塩。
この塩で楽しむ食材は、こんにゃく、獅子唐、白身魚(忘れちゃった>_<)となんとトマト!
こんにゃくと魚のすり身は海老塩を味わい、トマトはその甘さを海老塩が倍増させ、獅子唐は辛味と塩味が程よく混じり合って‥
この料理は海老塩を楽しむための料理かな?と感じるほどでした。
食事はいつももれなく鯛めしをお願いしていたのですが、今回だけはなぜか五人の意見が一致して筍ご飯に。
筍ご飯も香り高く上品で優しいお味でした。
水菓子は今年の初物 西瓜と求肥?の上に抹茶を添えた物でした。
今年も家族揃って父母の法事を行うことが出来たことに感謝です。
ご先祖様、有難うございました。