ホームパーティー 渾身のイタリアン

 

 

早いものでもう三月

知り合いのブログで教えられたのですが、1月は「行く」2月は「逃げる」3月は「去る」とのこと。

年が明けてからの三ヶ月はとても短く感じるのことの例えでしょうが、全くもってその通り。もう三月、桃の節句です。

 

確かに年明け後は早いですね^ ^;;

 

 

 

男子会なのに創作意欲が高まって。。。

今年本気でやる初のホームパーティは男子会。

 

まあ、こういった場合その主役はお料理ではなくアルコールになるのが常ですから、一羽一絡げ的な大皿料理で十分なのですが、なぜか今回は久々に僕の創作意欲が高まって。。。^ ^;;

 

結構本気のイタリアンフルコースで望むことにしました。

仕込みは前日の土曜日からです。

 

 

 

一人はノンアルオール、残りはアルコール猛者

とても珍しく集合時間の15分前にマンションのセントラルエントランスのベルが。。。

事前にLINEやメールで渡しておいた本日のメニューが少しは効いたかな?(笑)

 

インテリアに全く食いつかない男友達もバイオエタノールの暖炉には興味津々で、欲しいから入手先を教えててのこと。

簡単に言うけどその入手先を見つけるまでの僕の努力をわかってないな~!!こいつ~っ!!

と男同志の友人には「のり」と「つっこみ」の呼吸が大切です。

 

それにしても、いくら春の陽気とはいえ半袖?!

今度はメニュー以外にドレスコードも指定してあげないと>_<

 

 

 

Stuzzichino。。。早い話がアミューズみたいなもの

Stuzzichino。。。

ストゥッツィキーノ、なんともややっこしい発音ですが、早い話がフレンチのアミューズ、我が国の居酒屋の突き出しのようなもの^ ^;;

 

別に取り立ててメニューに載せなくてもいいのですが、呑んべい達には品目を多くして料理のハードルを上げておかないと。

それじゃなくてもアルコールで理性も舌も麻痺していきますから、味の評価などできないはず。というよりも多分そこに意識がいってない(笑)

 

だからお題目だけでも多くしてびっくりさせてやろうとの魂胆^ ^

 

今回は生涯ピザ職人を目指して、そのためのトッピングでイタリア産の各種のチーズが冷蔵庫にある状態。

初めからは酔っ払うこともなかろうと、チーズの違いがわかるように網焼き厚切りベーコンの上に、グラナパダーノ、タレッジョ、パルミジャーノレジャーノをトッピングしたものにしました。

 

意外だったのが一番味に縁遠いと思っていた輩からのグラナパダーノとパルミジャーノの違いの感想が結構的を得ていたこと0_o;;

酔っ払う前だけの奇跡のコメントと理解しておきます(笑)

 

 

 

前菜盛り合わせ。ちょっと濃いめの味付けは呑んべい達の酒のお供

Antipasto Misto、前菜の盛り合わせですが呑んべい達を意識して少し濃いめの味付けにしました^ ^

 

コンビーフブルスケッタは、前日にコンビーフをオークと桜のチップでスモークさせています。これをマヨネーズ、白ワインビネガー、EXオリーブオイル、摩り下ろしニンニク、砂糖、塩、蜂蜜で作ったイタリアンマヨンーズで和えて、トーストしたフランスパンにのせたもの。仕上げに乾燥パセリをトッピングしています。

 

生ハムとグリッシーニは僕の十八番の料理。

マスカルポーネにクラッシュアーモンドをまぶしてプロシュートに塗ってから蜂蜜を数滴。それをグリッシーニに巻いたもの。これはchojolyの婿殿が「軽く10本は食べれます!」とのたもうた逸話付きのメニュー。

 

赤と黄色のパプリカのマリネも定番メニューの一つです。

 

サラダのドレッシングは初トライにして絶品!(自分で言うな~!^ ^;;)

実は構想は前からあったのです、この商品に巡り合った時に。それは何かというと無添加ピーナツバター^ ^

今年の年始の旅で家族で訪れた房総で見つけたのがこれ。これでドレッシングを作ったら結構美味しそう!その思いを今回形にしました。

 

無添加ピーナツバターに加えるのはクラッシュピーナッツ、EXオリーブオイル、砂糖、蜂蜜、塩。それに一滴ほどの白ワインビネガー。

一度お試しあれ、今までに経験したことのないドレッッシングになること請け合いです^ ^

ピーナツの香ばしさとナッツ類特有の濃厚さに程よい甘みと、微かな酸味。。。しかも食感には本物のピーナッツの歯ごたえが。。。

 

どこのスーパーでも手にはいるルッコラやミックスベジタブルがワンランク上の一皿になります^_<

 

最後は買ったまではいいけど、なかなか料理方法が思い当たらず万年ストック食材の常連になりやすいオイルサーディン。

これもニンニクや赤唐辛子、香草を入れて缶ごとガスグリルで焼くと立派な一品になることをWebで発見。数ある中でプロお勧めの方法で作ってみました。

 

五品とも少しだけ味を濃い目にしましたので、「美味い!美味い!」食べては飲んで、飲んでは飲んで?!いましたね

 

 

 

パスタは渾身のポモドーロ

今回のメニューを考えている最中にふと思ったことが、プリモピアットに関しては男子会の場合ほぼペペロンチーノかアラビアータなど辛さ引き立つメニューしかなかったこと。

 

ならば。。。僕のど定番、渾身のポモドーロを食べてもらおうじゃないの^ ^;;

と訳もなく馬鹿舌呑んべい軍団(ちょっと失礼かな^ ^;;)に意味もなく対抗心を燃やし作ってしまったポモドーロ。

 

今回は酔っていても誰か一人ぐらいには「美味しい!」といわせたくてバージョンアップさせました。

その方法は。。。ど定番のトマトソースに乾燥オレガノと結構多めの摩り下ろしパルミジャーノを加えてひと煮込みすること。

 

これで味が複雑になり深みも増します。

盛り付けも女の子バージョンでトマトが生えるように円形の黒のスレートの器を使い、パスタの周りには摩り下ろしたグラナパダーノ、つけて食せるようにマスカルポーネも。

 

ありがたいことに味の評価は上々でした^ ^

でも黒のスレートの器と美的に盛り付けたビジュアルに話が発展することはなかったです>_<

 

 

 

長崎産のイサキと林檎ソース

魚料理はイサキのグリルです。

 

ここで一番手間をかけたのは林檎のソース。アンティパストのピーナツバターと同種の林檎バターを使いました。

林檎バターに加えたのはいつものメンバー、EXオリーブオイルと白ワインビネガー、塩、蜂蜜。今回違ったのは砂糖の代わりに黒胡椒。

 

気をつけたのは林檎風味が残る程度の酸味に落ちるかせること。

ソースには食感と風味を楽しんでもらえるようにイチョウ切りで作った焼き林檎も添えました。

 

イサキのローストはバターと生ハムの塩気、それに林檎バターの酸味が加わっていい感じだったはず^ ^;;

付け合せのアスパラは茹でてからバターでソテー。盛り付けてからEXオリーブオイルとトリュフ塩を添えてます。

 

結構手間をかけた一皿だったのですが、この頃は宴もたけなわ状態で、サーブすると「お~~~っ」と一瞬反応はしますが、すぐに飲めや話せや状態>_<

 

まあ魅惑か?迷惑か?の男子会^ ^;;

しょうがないか。

 

 

 

ほぼ完成形。牛ほほ肉の赤ワイン煮込み

男どもは肉に弱い?!(笑)

 

魚料理には「お~~~」としか云わなかった連中も、肉料理を持っていくとちょっと鎮まり返り、なぜかプリントアウトしたメニューを見ている輩も。

ラストの料理で本日一番の高評価が出ました^ ^

 

何度も作りこんで来た牛ホホ肉の赤ワイン煮こみも安定的な味になり、そろそろSalvatoreの定番メニューに登録できるようです。

この手の料理は時間が美味しくしてくれますから、丸一日の漬け込みと二時間半の煮込みがポイントですね。

 

添えたのはイタリアンマッシュポテト。

どこがイタリアンなのかというと、ジャガイモとニンニクを3:1の割合で煮込んで潰してマッシュポテトにしています。マヨネーズ、EXオリーブオイル、砂糖、塩、蜂蜜で味が決まったら仕上げにイタリアンハーブミックスを入れて完成。

 

今回はさらに彩りを考えて温プチトマト、とろけるチーズで作ったチーズ煎餅、アスパラのバターソテー、人参のオレンジサラダを添えました。

 

 

 

原則やらない、できないのドルチェ

ドルチェ系を作ることについては回避、逃避してきた僕>_<

 

そもそも粉系、オーブンなんかで焼く系が苦手。

まずは練ることで味が良くなると云って練ってる最中味見ってできないですよね、多分。そしてオーブンに入れて待つということは途中変更がきかないですよね。

 

でも料理は作ってる最中に味見ができる、必要ならいくらでも加算で変更がきく。

これは木工細工と陶器づくりの違いにも似てるかもですね^ ^;;

 

でも僕に変化をもたらしたのが「目指せ!生涯ピザ職人」運動(笑)

 

まだまだケーキやパンを焼くという気にはなれませんが、ドルチェ作りアレルギーは減ったかも。

そこで今回は簡単なドルチェを作りました。

 

過去にも数回?作った熟成芋にゴルゴンゾーラソースをかけたもの。作ったと云えないほど簡単でしたが、意外や意外にも好評でした。

呑んべい達にはゴルゴンゾーラの濃いめの塩加減が良かったのかな。。。?

 

 

 

Welcome to Cafe Salvatore

今回のメンバーに一人結構な珈琲好きがいました。

自宅でミルで豆を挽きながらペーパドリップで珈琲を淹れるのです。

 

メニューには「点滴ドリップで淹れるハイローストのエル・インヘルト農園のグアテマラ」としてましたが、話を聞くと皆んな濃いめの苦味が好きと、あなたたち全員エスプレッソが飲みたいの?という感じ(笑)

 

そこで、ならば二杯飲んでいただいて豆の種類と入れ方で同じコーヒーでも、こうも違うというところを体感してもらおうと。

四人揃ってマンデリン、その後に二組に分かれてブラジルとガテマラを。

酔い覚ましにもちょうどいいですしね^_<

 

ここでは唸っていただきました^ ^

どうやればこんなに美味しい珈琲が淹れれるわけ?という質問や腕あげたね!というやや上から目線のご意見にもニッコリ応対^ ^

 

そりゃ~一日五杯以上飲んでいたら、そうもなりますって^ ^;;

 

 

 

男の集まり

いつも冗談半分、本音半分で公言しているのは「男の集まりにはイタリアン不要。魚肉ソーセージで十分」(笑)

 

これは仕事仲間でも同じことが云えて、会社帰りのお付合いで男だけとなると途端にグルメのグの字もないような店の選択になります。

女の子が混じってると、そのメンバーにもよりけりですが少しだけ小洒落てくる^ ^

 

そんなことで一度は本音半分の「男たちの魚肉ソーセージ100%のBBQ」とかをやってみたいのですが。。。

やれませんね(笑)

 

「男の集まりにはイタリアン不要。魚肉ソーセージで十分」のフレーズはこれからもずっとネタとして使っていくんでしょうね^ ^;;

 

 

 

やりがいは。。。やっぱり女子会かな?(笑)

ホームパーティは楽しいもの^ ^

 

僕は大半がキッチンにいますが、それでも招く心と招かれる心が同じ場所で笑顔で時間を共有するだけで以心伝心、通じるものがあります。

 

ただ。。。

僕としては部屋のインテリアも、料理のビジュアルにも、料理の味も、調理方法も、食材のストリーも楽しんで欲しい。

会話もインテリア、旅行、ファッションと聞いていて僕も関心のあるものの方がいい。

 

となるとやりがいがあるのは。。。やっぱり女子会ホームパーティ^ ^

 

でも一番嬉しいのは玄関からお見送りの時に「今日はとっても楽しかった!」の一言。

その言葉に男女は無関係です。

 

人生夕暮れ時の今、なるべくそんな素敵な時間を多く持てたら幸せですね^_<