イタリアンとプラネタリウム

 

 

台風19号

台風15号に続いてやってきた超大型の台風19号。

台風発生当初から超大型、数十年に一度、命を守もる行動などの単語がメディアから発信され、その尋常ならざる規模の大きさを伝えていました。

 

15号でもそれなりに備えていたのですが、今まで一度も倒れたことのない物置きまで倒れての惨事になったので、その台風15号をはるかに上回る規模の台風に備えて、出来る限りの準備をしました。

 

風は障害物がないと威力を増しますが、ラッキーなことに我が家のルーバルは寝室部分が以西が出っ張っていてL字のクランクをなしていて、ここで風が止められます。

 

そこで前回の台風で全て倒れて鉢まで割れてしまったエレガンテシマをはじめ、サンラウンジャーやガーデンテーブル、チェアーなどの木製の家具類。移動可能なプランターや鉢、その他ファウンテンにオブジェ類もすべてクランク内に納めました。

 

一方ベランダ側にある折り畳み式のテーブル、椅子、オリーブの木に結構重いビオトープ類も屋内に異動しました。

 

その甲斐あってか、関東を含む中部から東北まで多くの河川の氾濫で甚大な被害が出たにもかかわらず、今回は我が家はこれといった被害もなく済みました。

 

被害にあわれた多くの方々には心からお見舞い申し上げます。

 

 

 

紀尾井町でローズガーデンは。。。

ホテルニューオータニといえば格式あるホテルで帝国ホテル、ホテルオークラと並んで御三家の一つ。

 

三つのホテルが各々極めつけを持っていますがニューオータニといえば広大で手入れの行き届いた日本庭園でしょう。

そのことはあまりに有名なので説明不要ですが、このホテルの中にローズガーデンがあることをご存じの方は決して多くないと思います。

実は僕も朝のニュース番組で知りました。

 

このローズガーデンは宿泊者だから見れるという特典でもなく、薔薇の季節にだけに一般の人々も楽しめるイベントとのこと。

近頃気になってる薔薇にその貴重性を思うと、楽しまない手はない。

 

ということでこのローズガーデンに出かける予定でしたが、今にも雨が降りそうな空模様と想像を超えた台風の風被害を考慮して今回は諦めました。

 

 

 

丸の内でイタリアン

味の冒険は好きなのに店の冒険には積極的とは言えない僕。

折角の外での食事で失敗したくないという思いのほうが強くなり、結果各ジャンルでの定番店、お気に入りの店を選ぶことが多いです。

 

しかし年に数えるほどですが、自分の料理の勉強もかねて特にイタリアンで気になる店に出かけます。

今回台風の前から予約を入れていたイタリアンの名店でランチでした。

 

その店の名はオステリア・デル・ポンテ。

天才シェフエツィオ・サンティンがイタリアで2番目に三つ星を獲得した名店中の名店で、店名の意味は橋のたもとに立つ古い旅籠とのこと。


そのサンティンの最初で最後の支店が、この丸の内の店。

 

 

 

日本でも決して数多くはないドレスコードのある本格的なリストランテで、重厚で優美なエントランスが出迎えてくれます。

 

中は贅を尽くしたアンティークな空間が広がり、壁面のアート、絵画や調度品の数々に目を奪われます。

外観からしてお客様を選ぶ感じで、軽い緊張感を覚えます。

 

 

地上36階からの眺めは曇り空でも爽快です。

 

メニューを見てみると「最初のお楽しみ」から「コーヒー、紅茶」までの全8品。

ワイワイガヤガヤ普段着イタリアンに慣れてる僕やbabarinaは、こういった格式ばったスタイルは苦手で好きじゃありませんが、そこは致し方なしですね。

 

美味しいものにありつくには多少の我慢も必要ですね。

 

イタリア人のカメリエーレがメニューの説明をしてくれました、勿論日本語でしたが流暢とはいいがたく、一部聞き取りにくい部分もありました。

しかし、しっかりイタリア製のスーツに身を包んでの料理の説明は、名だたるリストランテならではと感心しました。

 

 

 

幸運にも窓際の席が用意されていて、babarinaは外の景色を楽しみながらの食事です。

 

ドリンクメニューからノンアル派の二人はブラッドオレンジジュースをオーダー。

このブラッドオレンジジュースが格別!まさに今搾りたてのフレッシュ感がグラスの周りにまとわりつく粒々にも表れていて、サバティーニ価格を凌ぐ一杯1200円にも納得。

 

この高価なブラッドオレンジジュースで乾杯!

 

 

 

最初に供されたのはパン。珍しい雑穀も含めて四種類のパンからの選択でした。

 

僕はフォカッチャをbabarinaは雑穀を選びました。

いつもならパスタやメインのソースを染みさせて食べるように、それまで手付かずなのですが、名店のパン。

パン自体を味わいたいと思い手にしました。

 

当然、言うまでもなく焼き立てと思っていたので冷たいパンを手にした瞬間驚きました。冷えたフォカッチャなど美味しいわけもなく、これといった特徴もありませんでした。

 

それでも名店でのランチ。。。気を取り直して料理を待ちました。

 

 

 

これはメニューのトップ、最初のお楽しみです。

 

カメリエーレから一口でお楽しみくださいといわれた、この白い物体。

トマトのコンフィをグラナパダーノを混ぜたメレンゲで包み、ペッパーをかけたものとのこと。

 

期待して口に運ぶと、最初に感じたのは口どけが優しいメレンゲ、そして微かなトマトの酸味と甘み。残念ながらメレンゲの中にグラナパダーノの柔らかなチーズのを風味を感じることは出来ませんでした。

 

 

 

 

アミューズは淡路島の玉ねぎを使ったプリンの上に生クリームを乗せ、そこに生ハムと何かの香草?を配した一品でした。

 

玉ねぎのプリンというのは初ものでしたが、自然な甘みは流石は淡路島産の玉ねぎと思わせるもので、程よく残る食感も良かったです。

ただ生クリームとプリン、そして味のアクセントであろう生ハムと香草の比率?分量に課題があるような、一体感のなさを感じました。

 

 

 

アンティパストには期待しました、何故なら前から一度は口にしたかったものがメニューになっていたからです。

それはブランダード、干し鱈を使った料理です。

 

干した鱈とジャガイモを牛乳で煮込んだこの料理、なかなか口にする機会がなかったのです。

 

始めて口にするブランダードは、イメージしたようなマイルドな塩気と棒鱈の繊維の食感が残る美味しいもので、添えられたプルーンのソースと共に口に運ぶと、ほのかな酸味と甘みが交わり、また少し違った美味しさがありました。

 

 

 

プリモピアとはポモドーロのスパゲッティーニとのことでしたがフェデリーニじゃあないのかな?と思わせる細さでした。

それに鮪のからすみをトッピングして器にアクセントの蜂蜜を配したもの。

 

先ず驚いたのはアクセントの蜂蜜。

お皿に蜂蜜を配して、それを味変えのアクセントとしてパスタを食させるという、その発想に驚かされました。

 

パスタはからすみの香りがとても強く、期待のポモドーロの味は酸味も甘みも共に抑えられたものでした。

プーリア州産の完熟トマトを使っているようですが、あまり甘みや濃度を感じまあせんでしたね。

 

ただパスタの味変えのアクセントとして蜂蜜を使うのはありだと思いました。

 

 

 

メインはペッシェ、カルネから選ぶものでしたが、あまり敷居が高くない店なら夫婦でシェアするのですが、ここでそれは無理なのが明らかでしたので自分が食べたいほうを選択しました。

結果は夫婦そろって魚料理(笑)

 

魚料理は「日本全国から届いた旬の鮮魚のリグーリア風あっさり煮込み“ブリッダ” シェフ・サンティン思い出の一皿」といういかにも美味しそうながらも、やたらと長ったらしい名前のメニュー。

ちなみにこの日全国から集まった魚介は、くろむつ、帆立と海老でした。

 

一方のカルネは「紀州すさみ産猪豚“イブ美豚”バラ肉をバルサミコと共に柔らかく煮込みました」という口語体のもの。

 

さてペッシェは海老の美味しさが顕著でした。火の通りがちょうどよく、いい感じで甘みが引き出されたところで軽く煮込んだのでしょう、身の甘さと食感がよかったです。

 

この手の料理、実はスープがメインになるのですが、食材を食べさせるほうに意識されたのでしょうか、思ったほどの出汁は出ていませんでした。

 

 

 

シェフの気まぐれデザートはミラノ本店と同じでと、聞き取りにくい日本語で説明されたので分かったのは生クリームと木苺だけ。

 

混ぜながら食してくださいのアドバイスにその通りにしましたが、よく言えば上品な味、本音で言えばアクセントやポイントのない平たい味でした。

美味しいか、美味しくないかといえば前者でしょうが、店のブランド力を考えると満足できないですね。

 

 

 

僕はカプチーノbabarinaカフェラッテを注文しました。

サーブされてからbabarinaが僕のほうがよかったと。。。

 

カメリエーレからオーダー通りですと諭されましたが、カフェラッテのベースはコーヒー、カプチーノエスプレッソです。

どうも彼女はその辺のベーシックなことを理解していなかったようです(笑)

 

見た目は合格のカプチーノですが。。。ぬるいです。

確かに総じて日本で出されるコーヒーは熱すぎると外人からいわれますが、それを考慮してもぬるすぎです。

 

 

 

さて名店オステリア・デル・ポンテの総評です。

残念ながら再訪はないというのが僕の評価です。

 

丸ビルの36階にレストランウエディングが出来るほどのスペースを有しての営業となれば、それなりの原価率で回していかなければ経営が成り立たないのは十分に理解できます。

 

そんな中、5000円からのランチを用意してる姿勢には頭が下がりますが、その上の7200円と基本メニューは同じです。

13000円、16000円の2コースの基本メニューが同じ2ライン構成のようです。

この二つのラインで味が大きく変わるということは考えにくいことです。

 

となると豚が鴨、牛に、くろむつがヒラメにという食材の変化です。

ですから味の方向性としては5000円のアンダンテランチコースも16000円のアップグレードコースも一緒と考えられます。

 

それを踏まえて、厳しい意見ではありますが、大好きなイタリアンだからこその辛口評価で、残念ながらのダメ出しです。

全体的にぼけた感じの味で、上品というより単調な感じを受けました。

これは山形の有名イタリアン、アル・ケッチャーノで食した時と同じ印象です。

 

そしてもっといただけないのがカメリエーレ。

1345分からの予約で、かなり遅めのランチではありましたが、僕たちがテーブルに着いたとき、他に4組のお客様がいましたし、僕たちの後に入店したお客様もいました。

 

ちょうど僕達がメインを食べ始めた頃でしょうか、イタリア人のカメリエーレがディナータイムに向けて空いたテーブルのクロスを変えたりセッティングを変更しだしたりを始めたのです。

これには唖然としました。

 

僕たちはをはじめ三組はまだ食事中です。それに他のテーブルは飲物を手に談笑中です。

しかしその光景を見ても最年長と思わわれるカポカメリエーレは何も言いません。

 

皆さんがどのランクのランチをオーダーしたのかわかりませんが、ランクにかかわらず食事中に次のテーブルセッティングするようなリストランテに、ミシュランが三ツ星を与えるとはとても考えられません。

 

ですからここはミラノ本店と同名の全く違う店と考えるのがいいでしょう。

期待値が高かった分、とても残念な結果に終わりました。

 

店を出る際に焼き菓子のお土産を手渡され、その心遣いは嬉しいのですが、心配り気配りが必要なところはもっと他にあるのではないでしょうか。

 

 

 

有楽町でプラネタリューム

有楽町マリオンプラネタリウム。。。全く知りませんでした、しかも阪急メンズ東京の9階に。

まあ思えば有楽町は通勤時の通過駅でしたし、今年の転勤を受けて四月からは通過すらしなくなっています。

 

それに阪急メンズ東京で買い物をしたのも何年前なのかわからないほどになっていますから、致し方なしといえばそれまで。

 

仕事でもプライベートでもステージが変わった、といったところでしょうか。

かつて知り合いのブロガーが「おいるとは小さな損失を重ねること」といってましたが、なるほど納得です。

無意識のうちに何かを失う?変化する?を繰り返しているのでしょうね。

 

 

 

何故マリオンのプラネタリウムに強く魅かれたか。。。

それは僕が学生時代大のプラネタリウム好きだったからです。

 

今は渋谷ヒカリエとして渋谷の新たなランドマークになってるヒカリエですが、元は東急文化会館という名称のビルであり、その最上階には外からも見える銀色に輝く半円形の五島プラネタリウムがあったのです。

学生時代、その五島プラネタリウムには足繁く通ったものでした。

 

薄暗い内部で木製のリクライニングの椅子に身を沈めていると、夕暮れ時から満天の星空までを早回しで見てるようなエピローグがあり、BGMは決まってドボルザーク交響曲第9番「新世界より」の第四楽章でした。

というよりも「家路」といったほうが、メロディラインが思いだしやすいかもしれません。

 

そんなこともあり、プラネタリウム。。。本当に懐かしかったです。

 

 

 

ミノルタがマリオンに開設したプラネタリウムはツインドームで、二カ所で違ったコンテンツを楽しめる施設のようでした。

僕が予定していたのは、「オーロラの調べ」というメニュー。

 

16時20分からの開演でしたが、開演時刻ぎりぎりセーフの入館となってしまいました。

 

というのも有楽町マリオンは二棟が阪急メンズ東京とルミネで構成されていますが、プラネタリウムがあるのは阪急メンズ東京のある棟の上階。

僕自身久々の阪急メンズ東京ということもあって、ゆっくりと時間を忘れてウインドショッピングを楽しんでいたらぎりぎりになった次第です。

 

 

 

バブル崩壊後の一時、日本から撤退していたVersaceのメンズ。

かれこれ十年近く前に阪急メンズ東京に返り咲いた時に立ち寄りましたが、今回はそれ以来です。

 

ブログで何度か服飾について考えを記したことがありますが、その基本は「たかが洋服、されど洋服」と「洒落た人になる」

そして自分の感性が最も成熟していた頃に大きく影響を受けたのがイタリアデザイン。

その二大巨頭がアルマーニとベルサーチ。

 

ある意味対極にあった二人が各々の得意を抑えて引き算の美学を表現したとき、ベルサーチのコンサバが一番色っぽいというのが僕の結論で指向。

 

そんなんこともありベルサーチには一方ならぬ思い入れがあるのですが、阪急メンズ東京のVersaceに並ぶのは、足し算の極みのそれ。

今の時代、いったい誰があの時代錯誤とさえ思える派手なプリント柄を選ぶのだろうとすら感じましたが、僕がベルサーチのコンサバに一番色気を感じたと同じように、足し算の極みのアバンギャルドなベルサーチに美を感じる層もいるのでしょう。

 

そして表現としてはそれが一番わかりやすいし差別化しやすいですから。

そんなことを思いながら、どこか遠い目でVersaceを見ている僕がいました。

 

 

 

 


www.youtube.com

学生時代に五島プラネタリウムで見たあの星空と、あれから四十年の時が過ぎさった現代の技術を駆使したそれでは、同一の施設と思えないほどの進歩がありました。

 

真っ暗な中投影された星にくぎ付けになり、その星々が回るのを見ただけで感動していたあの頃。

それが今ではドームの裾にはカラーで東京の街並みが広がり、暮れなずむ街のマジックアワーがカラーで展開されます。

 

テーマのオーロラも素敵に夜空に輝き、テレビで見るそれとは違うプラネタリウムならではの360度の大迫力のパノラマは圧巻でした。

ただあまりに気持ちよく、途中なんどか夢心地になっちゃいました(笑)

 

機会があったらまた訪れたいですね。

 

 

 

丸の内でショッピング

今一番のお気に入りのビルはKITTE(画像上段)

何しろ吹き抜けプラス廻廊式のテナントビルに憧れる原点は、今は無き青山ベルコモンズ(画像左下)

 

何とベルコモンズの内部写真をと探してみたのですが見つけることが出来ませんでした。

そもそもこのベルコモンズ、当時絶好調だったアパレルブランドの鈴屋のビルで、鈴屋の鈴にあやかってビル名がベルコモンズ。それに入り口では常時鐘の音が流されていました。

 

その少しノーブルでお洒落な立地に立つビルの設計者は、新国立美術館の設計も担った黒川紀章だったそうです。

青山というお洒落な街で、流行を作りだす鈴屋というアパレルブランドのランドマークとしてのビルを設計したのが、女優若尾文子口説き落とした黒川紀章ならではの掛け算的な仕上がり。

 

納得です。

 

そしてそのベルコモンズ無きあと、あの雰囲気を現代にリファインしたのがKITTE。というのが僕の見解。

テナントも個性的で、ついつい財布の紐が緩みがちです。

 

生活雑貨にキッチン雑貨、ステーショナリーに木製品と香りもの。ハンカチに手ぬぐい、グッドデザイン賞を扱う店と僕の好奇心をくすぐる品揃えのショップが目白押しです。

 

今回もキッチングッズを中心に気になるグッズを手に入れました。

 

 

 

丸の内ビルでは、試合を重ねるたびに大きなうねりとなってファン層を拡大しているラグビー日本代表の試合がオーロラビジョンで再放映されていました。

 

アイルランドを破った記念すべきゲームでしたが、再放映にも関わらず人だかりの山。

かく言う僕も、すっかりラグビーの虜になっていました(笑)

 

ルールは難しくても陣取りゲーム的な根本は実にわかりやすく、しかも体を張った気迫あふれるプレーに、応援する側も思わず握りこぶしを作り力が入ります。

このゲームへの引き込まれ方が、野球やサッカーとの違いかも。。。

 

ベスト8に残り歴史を変えた日本代表。

次の相手は現在世界2位だったかな?何しろ強豪の南アフリカ共和国。しかし4年前に「世紀の番狂わせ」と言わしめた勝利の経験のある日本に大いに期待しています。

 

決戦は来る日曜日。

頑張れ!日本!

 

 

 

有楽町での仕上げは決まって、どさんこプラザ。

都内にいながらにして北海道の名物、名産品手に入れることができます。

 

狙いは六花亭のレーズンサンドでしたが、六花亭は期間限定品とのこと。

ではと、欅の味噌ラーメンに森のいかめしを手に入れました。

 

もうは全国レベルになったすみれの味噌ラーメンはセブンイレブンでもスーパーでも入手可能ですが、欅はここだけ。

森のいかめしもどこかの百貨店の北海道物産展じゃないとありつけません。

 

でも、それもここ有楽町なら入手可能なんですね。

嬉しい限り。