定年退職慰労の旅2 美食紀行

西伊豆への慰安旅行は家内からの定年退職へのプレゼントでした。
今回は自分へのご褒美と慰安で旅行を企画しました。行き先は鬼怒川。宿は鬼怒川温泉ホテルです。

理由は「じゃらんアワード2022 夕食部門」で、あのあさやホテルを抜いて関東1位の栄冠に輝いたから。
正直あさやホテルのビュッフェを体験した去年の三月以前まで、宿泊先での晩御飯は必ずといっていいほど会席料理の美味しい宿を選んでいました。

しかし、昨年その豪華なビュッフェで有名なあさやを体験したら、ビュッフェへのイメージが変わりました。ビュッフェがどうのじゃなくて、どこのビュッフェなのかが問題だったんですね。

 

鬼怒川温泉ホテルのビュッフェの売りは、厚切りローストビーフです。


のグルメのトンカツ

トンカツは年に数えるほど、いや二回か三回しか食べることがありません。
しかし、ここのトンカツはぜひ食べてみたいと思いました。それが今回伺ったキセキ食堂で、孤独のグルメにも登場した店のようです。

 

 

黒豚はよく聞きますが、正確には鼻、足、尾の計四箇所に白い毛が生えてるものだけが黒豚と呼ばれるものらしく、六白と呼ばれているそうです。

そしてこのキセキ食堂は六白だけを使っているそうです。

 

 

予定ではキセキカツ定食とヒレカツ定食を頼むはずでしたが、本日ヒレの入荷なしとのことで、致し方なくキセキカツと、名前に惹かれて熟成カツ定食をオーダーしました。

 

 

嬉しかったのはトンカツソースだけでなく、岩塩、醤油、おろしソース、それにカラシだけでなくワサビも用意されていた事。
これでトンカツを多彩な味で楽しむことができました。

 

一口めは岩塩でいただいたのですが、とても細かい衣が肉にしっかりまとわりついていて剥がれることがなく、しかも口当たりが軽いのです。その後、六白のお肉の旨みが後追いで来て、しかも柔らかい。
熟成トンカツは熟成されてる分、旨みも強めですが少しくどい。やはり売りのキセキトンカツが美味しかったですね。

再訪して次こそヒレカツを食べてみたいと思いました。

 

 

あさや越え?! 鬼怒川温泉ホテル

キセキ食堂から岩槻インターに向かい、東北自動車道に乗り宇都宮インターで降りて日光鬼怒川方面へ。
あさやホテルの前を通り過ぎて鬼怒川温泉ホテルに到着しました。

このホテル、実は日光金谷ホテルの系列らしく歴史も古く、どうも創業当時は皇族貴族専用のお宿で、一般庶民とは無縁の高級リゾートホテルの走りだったようです。

その流れ、伝統なのでしょう、チェックインの際のフロントの対応がとてもスマートで洗練されていて感動しました。

 

館内は落ち着いた感じで、廊下を挟んで鬼怒川を見渡せるロビーと、広めのお土産コーナ別れていました。
本来は15時のチェックインでしたが、お部屋の準備ができてるとのことで早く入室することができました。

 

 

部屋はバストイレ別で広縁のついた和室8畳でした。
10畳以上の和室に宿泊することが多かったので、少しだけ狭さを感じましたが、それも気分の問題で、現実的には二人の宿泊になんの支障もありません。

 

 

驚きのウエルカムサービス

15時からロビーでフリードリンクや温泉饅頭などのウエルカムサービスのアナウンスを受けていましたので、ロビーへ。

フリードリンクは勿論、温泉饅頭に日光名物の甚五郎煎餅に日光の雅だけでなく、特筆すべきはソフトクリームの美味しさ!
家内が無類のソフト好きで、旅先で見つけると買い求めているのですが、その家内の評です、ここのソフト最高!このソフトだけのためにでももう一度来たい!

確かに美味しかったですね。旅先に有名な牧場があると、そこでは僕もソフトを食べますが、今まで食べた中で一番のコクが、ここ鬼怒川温泉ホテルのもののような気がしました。

 

 

ここ数年「整いました」のフレーズがバズってるサウナが流行りで、サウナーとして注目されていますが、実は僕は四十年来のサウナーです^ ^
実家にはバスルームに一人用のサウナもありました。

でも、仕事をしている頃ジムに通って泳いだ後にサウナに入るルーチンが、プロジェクトなどで忙しくなって、ジムに通えなくなってから水泳もサウナも縁遠くなり、コロナになってからは絶縁状態でした。

サウナが流行り出したのがコロナ前だった気がしますが、コロナが落ち着き出した二年前ぐらいから、コロナでもサウナに入ることが再燃し、旅先でもサウナに入っている人を見かけることがりました。

でも僕はコロナ感染を恐れて、サウナは絶対入らない、大浴場でも人の少ないところを選ぶ状態でした。しかし慣れは怖いですね、あまりに普通にサウナを楽しんでいる状態を見て、コロナ後初めてサウナに入ったのが、去年末に行った、同じく鬼怒川のあさやホテルでのことでした。

今回も夕食前、サウナ12分&水風呂6分の計18分のルーチンを三回楽しみ、身も心も「整いました」^ ^

 

 

あさやを越えたビュッフェ

いよいよお楽しみの、じゃらんアワード2022 夕食部門で関東1位に輝いた夕食ビュッフェです。

なんと言っても鬼怒川温泉ホテルのビュッフェの売りは、厚切りローストビーフです。一般論ではローストビーフは薄く切ったほうが美味しいというのが定説で、厚みは2~3mmがベストとされてます。

しかしここのローストビーフの厚みは優に1cmを超え、ステーキに近い、いやステーキですね!

 

 


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この動画がビュッフェの全メニューですが、デザートを除くと品数はあさやホテルのそれに肉薄すると思います。
ライブキッチンも二箇所に別れていて、なかなか圧巻です。

 

 

一回めで僕が選んだメニューです。
厚切りローストビーフを筆頭に、中トロと赤身の鮪。たこわさに湯葉、甘エビ以外に豊富だった各種プロシュートと同じく多彩なチーズは外せません。なんとゼッポリーニもありました。

キスに海老の揚げたて天ぷらに、おでんと今が旬の筍の炊き込みご飯、それと金谷ホテルの味を引き継ぐビーフシチューと、和洋のフルラインナップです。

売りのローストビーフはどうやって調理したのか、中まで綺麗に均一に火が通っていて、外には焼き目が。これが本当に柔らかく味わい深いお肉の味に驚きでした。

それと特筆すべきが鮪!これが美味い。
余りの美味しさに中トロ八切れと赤身二切れをいただきました。正直な感想で、伊豆ニュー銀水での鮪祭りのマグロ以上の美味しさでした。

 

 

家内もローストビーフに感動。
折り畳まれた大きな、400g以上ありそうな、大きな大きなローストビーフを心ゆくまで楽しんでいました。

 

 

二回めのメニューはイタリアンが主役。
ビュッフェで供されるイタリアンを口にすることはまずないのですが、ここ鬼怒川温泉ホテルのそれは少し違ってました。

他ではないイタリアンのメニューが結構あったのです。
ピッツアは注文を受けてから石窯で3分かけて焼く本格的なもの。それに大好なゼッポリーニがあり、トリッパ、アクアパッツア、ボンゴレビアンコ、春キャベツのアンチョビ焼きと、思わず二度見するメニューがあり、プロシュートとチーズも相まって、このホテル洋食のシェフはイタリアンが専門と見ました。

折角なのでご当地の宇都宮餃子もいただきました。

 

 

食べ過ぎでとてもデザートは無理でしたが、ライブキッチンで炭火で焼いていた鮎の塩焼きは外せませんでした。僕が唯一好んで食べる川魚が鮎だからです。

で、その鮎の塩焼きですが、焼き加減塩加減が絶妙で、本当に美味しくいただきました。
流石にじゃらんアワードで関東一を獲るだけのことはあると、感心した品数と味とでした。ご馳走様でした、どれも美味しかったです。

 

 

食後の8時ぐらいからロビー前で大道芸のサービスがあったのですが、二人とも食べ過ぎで、部屋に戻り敷かれてる布団に大の字になったら、そのままうたた寝をしてしまいました> <

 

 

ただ条件反射かな?温泉宿に泊まったら着いて一風呂、寝る前に一風呂、朝に一風呂の三回温泉を楽しむのがルーチンで、なぜかいつも食後のうたた寝から目覚めるのです、10時前後に。

そこで就寝前の一風呂を露天風呂で楽しみました。
少し強めの鬼怒川の川音を聞きながら、ゆったりと名湯を楽しみました。

有難うございます。