三人での法事

今年も父の立ち日三月二十七日と、母の立ち日四月二十日の間の四月十二日に、法事を行いました。

 

 

例年は長女夫婦に次女と家内と僕の五人で行うのが常でしたが、今年は長女夫婦に待望の男の子が生まれました。
生後まだ二ヶ月で首が座っていないので、レイ君を連れての移動は無理。

そんな訳で長女夫婦はレイ君の首が座ってから、拝みに来るということで、今回は次女と家内と三人での法事となりました。

 

 

法事

毎朝行っている読経ですが、流石に法要でのそれとなると多少緊張します。

開経偈から始まり六つのお経をあげますが、いつもよりもゆっくり、しっかり読経をして、いつも以上に亡き父母に誠を尽くしました。

 

 

偲ぶ会

それまでずっと贔屓だった料亭がコロナで廃業後、その後を継いでくれてる料亭で偲ぶ会です。
ここは前の贔屓先のようなお座敷はありませんが、個室が数室用意されていて、何かと重宝しています。

 

 

ここはいつもご丁寧にお品書きを用意してくれていて、箸置きの下の添え紙にも季節感あふれる挿絵の入ったものを使ってくれます。

 

この心配りが大切なんです。オーナーの人となりが想像できる気がしますね。

 

 

座附と前菜です。

座附は小松菜と山海月の白和で、前菜はこの料亭の十八番で売りの一つの旬菜盛り合わせです。ホタルイカにフルーツトマトなど、バラエティに富んだものでした。

 

 

お造りは、鮪、鰤、鰆に鯛の四種盛りで、鮮度抜群でとても美味しかったです。
焼き物も鰆の桜葉焼という、なんとも春らしい一品で、桜の香りがとても良かったですね。

 

 

中皿は丸茄子の揚げ出しの和牛味噌そぼろ味噌掛けで、強肴は辛子蓮根と公魚の唐揚げです。

辛子蓮根の唐揚げはとても珍しく、初めて口にしましたが、これがなかなかの美味でした。

 

 

食事は新牛蒡の炊き込みご飯に香のものと留腕。
水菓子には抹茶と共にというのが、この料亭のスタイルです。

とても美味しかったです、ご馳走様でした。

 

我が家では毎年お墓参りと法事を欠かすことがありません。
家族が集い、ご先祖様を想い、そっと今に感謝し、じんわり今があるのはご先祖様あってのこととと思い、しみじみと感謝する。。。

 

座禅会に通っていた頃、和尚様の説法で教えられました。

「供養とは忘れないこと、誠を尽くすこと」

 

弔い上げは三十三回忌です。今回で母は二十九回忌、父は十九回忌です。母はあと四回で弔い上げになりますが、僕の目が黒いうちはずっと両親の法事は続けます。