よくぞ云った「伊達男たちよ、キザ(気騒)に生きろ!」

2014年12月18日

ここのところ自分自身についての投稿がご無沙汰してますので今回は気になったマガジンとそれに関連したコートのお話です^ ^

最新号ではありませんが大胆にもこんなタイトルを冠したマガジンを見つけました。

それは「Men's Precious

マガジン/タイトルに惹かれて」でも取り上げたマガジンです。

本来キザとは「気障」とかきますがそこをあえて「気騒」と当て字にするセンスに先ず脱帽>_<

よくよく考えてみると「気障」は「心配(気に障る)」で気取っていて不快感を与える(嫌み)という意味がありますが、ここでの提案は「(相手が)気が騒ぐ」つまり「気になる」と僕は良解釈^ ^

嫌みなく気騒に振る舞えたら素敵じゃないですか、男性も女性も^ ^

そこで少しこの「気騒」について考えてみようかと…

 

 

 

この「Men's Precious」というマガジン。

タイトルも大胆なら目次も心くすぐる粋なコピーが多いんです。

背中で語る「ロングコート」復活宣言

*伊達男の足元を彩る、「エレガントシューズ」の艶めき*

紳士は「象徴(アイコン)」を持っている

*和が生む粋な「モノ」語り*

単なる言葉遊びでしょう?

と思われるかも知れませんが確かにそうかもしれません。

でも何かを表現しようと思った時にそのコピーだけでその次を連想させる力って凄いと思います。

目次だけで相手の感心を集めることが出来ることって並の能力ではないでしょう。

 

 

 

銀幕のスター(この表現が昭和^ ^;)にキザの代表を求めるならば「渋い気騒」の雄はハンフリー・ボガード、通称ボギーでしょう。

彼はセンタークリースとコートの似合う男の代表格。

特にトレンチコートの襟を立ててタバコを咥えてふかす様は気騒の極み>_<

映画「カサブランカ」での台詞です。

女性「夕べはどこにいたの?」 ボギー「そんな昔のことは覚えていないね」

もう僕が云ったら健忘症かアルツハイマー?と思われるような台詞もボギーが云うと様になる>_<

何とも苦みばしった気騒を生涯通した名男優です。

 

 

 

ボギーの4回目にして最後の妻ローレン・バコール

気騒でいい男にはいい女がお似合いです。

このちょっと気の強よそうな究極の「猫女」にボギーは首っ丈だったようです。

一筋縄ではいかないようなこの眼差しに一般の男性なら怖じ気づきそうでも気騒な伊達男には魅力に感じるですね^ ^;

 

 

 

ボギーが渋めの代表なら甘めの*気騒**の総本山はクラーク・ゲーブル***。

微妙な口元のにやけ具合は男から見てもどこかセクシー>_<

名画「風とともに去りぬ」で見せた彼の甘い気騒さ加減には何とも惹かれ憧れる何かがありました。

ボギーが帽子にコートならクラーク・ゲーブルはスーツ、いや背広の方が言い回しとしていいかも…

僕が大学生当時、アメリカにホームスティしている際ハリウッドに行った時チャイニーズ・シアター前広場のスターの手形ではクラーク・ゲーブルの手形を真っ先に探し記念写真を撮りました^ ^

あの頃から渋いよりもやや甘い、そうややラテン系に憧れていたんでしょうね^ ^;

 

 

 

クラーク・ゲーブルと「風と共に去りぬ」で共演したビビアン・リーです。

あくまで映画の中のでの間柄でしたが気丈な女性を演じていた彼女とクラーク・ゲーブルはベストマッチでした^ ^

彼女の段違い平行棒のような眉毛が印象的で思惑がある時に右の高い位置にある眉毛だけ微妙に動く…それが何とも色っぽい>_<

ボギーにしてもクラーク・ゲーブルにしても気騒な男は強い女性がお好みのようで>_<

 

 

 

さてそんな中で今回の「気騒」の中で一つ取り上げたいテーマが背中で語る「ロングコート」復活宣言

ロングコート受難の時代になってもう何年たったものか…

僕も今ではコートの大半はミディ丈かショート丈>_<

 

ロングコートは綿のトレンチ、同じく綿のバルマカーン、ウールのチェスターフィールド、ウールのステンカラー、革のトレンチコートしかありません。

スポーティなショート丈のコートは今の時代のファッションシーンにも合いますからそれを否定するものではありません。

しかしやはりエレガントで気取ることが似合うロングコートの深みも実に味わい深いものがあり、気騒でいさせる、それが似合うアイティムだと思います。

ショートコートではなかなか出せない「背中で語る」という雰囲気は正にロングコートならではのものでしょう。

 

 

 

画像はレザーで形も違いますが元優秀なパタンナーだったbabarinaに型紙を引いてもらい作ろうとしたコートがあります^ ^;

それは僕がどうしても欲しくなり色々と探したのですが結局レディーメイドでは手に入れることの出来ないコートでした。

名付けて「ロング&ドレープの大人のダッフルコート」^ ^;

IVYトラッドの洗礼を受けていますから云うまでもなくダッフルコートは持っていました。

フードにトグルボタンという北欧の漁師が愛用していたこの愛らしいワーキングコートをアダルトテイストにしてみたかったのです。

フードは極力小さいものにしてひざ下20cmぐらいまでのロングにしてけまわしを大きくとって美しいドレープが出るようにする…

素材はカシミア混かアンゴラ混の少し光沢のあるブラックのウール…

今イメージしても素敵なロングコートです。

残念ながら計画倒れに終わってしまいましたが、この冬はロングコートに袖を通す機会を多くし少しだけ粋がって気騒に振る舞ってみる機会を多くしようかな(笑)

 

 

 

コート繋がりでもう一つ…

今年のbabarinaへのXmasプレゼントはムートンのコートにしました^ ^

プレゼントって本人の欲しいものをあげたいけどサプライズにもしたいし…

気づかれずにリサーチして相手の好みの雰囲気でジャストフィットのサイズを見つけるのって結構大変ですね^ ^;

若い頃はいかにも業界って感じのY'sやCOMME des GARÇONSが好きだったbabarina。

今はすっかり落ち着いてますので選ぶデザインも色もベーシックです^ ^