
晩秋の鬼怒川温泉に出かけてきました。
気分としてはあと数日で師走なので、「一足早一年の垢流し」です。
二週間ほど前の天気予報では出発当日の11月26日は雪マーク> <
どうしよう…電車で行くしかないか…など考えていましたが、一週間前ぐらいから雪が雨に変わり、その後曇りになり、当日は何と秋晴れ!
Mr晴れ男の面目躍如です。
日本一の鴨汁そば?!

蕎麦好きの我が家ですが、数ヶ月前から蕎麦の選択に変更が生じました。
それは家内がコムギ真理教に入試してから、小麦、牛乳、乳製品がすべてご法度になったからです。
つまり口にすることが出来る蕎麦はつなぎのない十割蕎麦のみ。このハードルが結構きつい> <
でも見つけたのです!日本一とも称される美味しい、しかもかなりユニークな鴨汁十割蕎麦を出してくれる店を。
その店は筑波山麓にあるようでした。
柳沢慎吾激推しの伊豆の蕎麦屋のリベンジを兼ねて、鬼怒川の旅の昼食はそこを選びました。


予約を入れて店に向かったのですが、ナビの指示する道は車一台がやっと通れそうな空恐ろしい道で、途中からは20度はありそうな下り坂で石畳で地盤を固めてます。
その両脇には民家が立ち並んでいて、一体どうやってここで生活しているの?と思わせるような過酷?な環境は、行ったこともないのに世界遺産のマチュピチュに向かう道沿いもこんな感じ?と思ってしまいました。




なんとか無事に辿り着いた、そば心 い田の店内は土間に囲炉裏に座敷という、日本の原風景がそのままという侘び寂びだらけの趣のあるものでした。


この店の売りの鴨汁そばの舌代はお一人様2700円也。僕の記憶では鴨汁そば史上最高値です。
勢いその味にも期待しちゃいますね!
そばの前に供されたのは抹茶と茶菓子。これで口の中を整えてくださいということなのでしょう。


で、供された鴨汁そば。事前学習でそのそばの太さや、鴨肉の厚みなどはイメージ通りでしたが、たまたまお客がその段階で僕たちだけだったからかもしれませんが、事前の知識を遥かに超えた、癖あり親父さんの食べ方指南のもと、言われるままに食べ出しました。
「まずはそばをそのまま3、4本食べなさい。硬いからよく噛んで」
「はい」
「次はそばにわさびを塗ってそのまま3、4本食べなさい。」
「はい」
「鴨は焼きすごないように、この辺でネギの上に乗っけて。。。」
「はい」
もう、道場にでも来た感じです(笑

この親父さん、他にお客様が来たのに僕たちの側を一向に離れません。
一体料理は誰がするのだろう?注文を受けに来てくれた奥さんがやるのかな?などというこちらの心配はお構いなしで、過剰サービス?!なそばの食べ方道場は続きます。


結局、親父さんの指示に従うのが忙しく、ポイントとなる写真を撮ることができなかったのですが、要は鉄鍋の上で鴨を焼き、その焼けた鴨をつけ汁に浸すことで、汁に鴨油を移していくわけです。
そして汁がいい感じで鴨の旨みを纏ったところで、いよいよその汁で十割そばを食べます。ところがこのそばも全部食べるのは許されず、そばの一部は鴨を焼いた鉄鍋の上に乗せて鴨汁をかけて焼きます。
そして正にその十割の焼きそばを食べるわけです。
思うにこれは鴨ステーキがメインで、締めでその鴨油を纏ったそばを食べる感じ。
カニすきの後のカニ雑炊、すき焼きの締めのうどんと同じ感じだと思いました。
そばの太さも一般的にイメージするそばのそれを遥かに超えていて、蕎麦粉を使った新しい麺といったほうがしっくりきます。
でも、確かに美味しかったです、ご馳走様でした。有難うございました。
YouTube、TikTok、Instagramにもアップされてるように、ここの癖の強い親父さんは有名人のようです。
鬼怒川温泉ホテル


このホテルは二度目ですが、何しろ家内がここの厚切りローストビーフがとてもお気に入りだったので、今年から始めようと思ってる「ちょっと早めの一年の垢落としの旅」は鬼怒川温泉ホテルでと決めてました。


で、ここに来たら確かにビュッフェのローストビーフも美味しいですが、その前にウエルカムサービスのソフトクリームにロックオンです。
僕的には日本一じゃない!と思える、この自然な甘さで濃厚なソフトはそのままで食べて、そのあとはコーヒーとわせてアフォガードで味わうのが僕流。


正に至福の時間でした。
お代わりしたかったのですが晩御飯の時間も近いし‥ なんでも、もう少し欲しいな、世にいう腹八分目が大切ですね!ということで我慢しました。


ここのウエルカムサービスはこれだけにとどまらず、日光甚五郎煎餅、熱々の温泉まんじゅうに蒸かし芋と、いたれりつくせりです。
和室の部屋




今回は眼下に鬼怒川を臨む5階の和室10畳の部屋でした。
行き届いた清掃と必要にして十分な大きさと設備の部屋は、二人で一晩を過ごすには十分でした。

窓の外には少し旬を過ぎた渋めの紅葉が広がっていました。
そして食事前に二人揃って今年の垢流しで、鬼怒川のお湯をいただくことに。
温泉&サウナ三昧 part1

鬼怒川温泉ホテルには二つの大浴場があり男女の入れ替え制です。
到着した日は男性がやや狭目の岩風呂でした。
でも、どちらの風呂にもサウナと露天風呂があり、垢落としにはこれ以上ない環境です。
今回もサウナ禅を4回ほど行い、そのあとゆっくりじっくり温泉の恵みを十分にいただきましたました。
二時間弱のリラックタイムで身も心も心底解放されました。
お待ちかね夕食ビュッフェ
鬼怒川温泉といえばあさやホテル。東日本一のブッフェを誇る名ホテルです。
そのあさやを何かのアンケートで抜いたのが鬼怒川温泉ホテルです。
あとで知ったことなのですが、この鬼怒川温泉ホテルはあの日光金谷ホテルの系列らしいのです。
これで質の高さにも納得ですね。
鬼怒川温泉ホテルのビュッフェの売りは、厚切りジェーソンならぬ厚切りローストビーフ。
ローストビーフは薄いに限るという概念を覆す、そんじょそこらのステーキよりもずっと柔らかく美味しいのです。



今回も多彩なメニューで、しかも前回よりも質的なレベルアップを感じるメニューでした。
時間前に並んだおかげで、ベストポジションに案内されました。このあとどんどん混み合ってきましたね。


2回戦目は美味しかったローストビーフ、ビーフシチュー、野菜のキャラメリゼ、天ぷらをリピートして、新たに鮎の塩焼きや宇都宮餃子をチョイス。
松茸の炊き込みご飯は直ちゃんとシェアして、お互い満服満腹!
本当にご馳走様でした、どれも美味しかったです。有難うございます。


ロビーのコーヒーマシンのコーヒーは部屋までテイクアウトが可能です。

食後部屋でコーヒーを飲みながらTBSの相棒を観てからは、本日二度目のお風呂に二人で出かけました。
11月27日 本日も良い天気



朝食は料理からは遠くなりますが鬼怒川が見える窓際に席を取りました。
あさやホテルの自分で作れる海鮮丼や、 浜の湯の朝から舟盛のような特段の売りはありませんが、夕食ビュッフェと同じように一品一品のレベルが上がっているように感じました。
結果食べてみたい物の品数が多く、昨夜あんなに食べたのに朝食のレパートリーも豊富になっちゃいました。


もうコーヒー以外は無理と言いながら、ライブキッチンで美味しそうに焼いてるフレンチトーストの誘惑に負けたのと、ソフトが美味しい理由は牛乳が美味しいからかも!ということでミルクも持ってきちゃいました。
結果このコーヒー以外の二つの選択は大当たり!でした。
温泉&サウナ三昧 part2


今日の男風呂は木造り大浴場。
僕は大好きな伊豆や、毎年行く東北の名湯も含めて、ここ鬼怒川温泉ホテルの、この木造り大浴場がMy best 3温泉の一つです。
何しろ木の香りが本当によく、半身浴に大浴場、半露天風呂的な鬼怒川が臨める熱めのゲルマニューム風呂と、上がることができなくなるほど気持ちのいいぬるめの湯、そして鬼怒川の川音が耳に響く露天風呂。さらに幅が2メートルはある水風呂のあるサウナ。
もうこれ以上求めるものはないほど理想の風呂環境です。
会員特典の11時チェックアウトを十分に活かして、朝食後も10時の浴場使用時間のリミットまでの二時間弱、サウナに水風呂、熱い湯に温い湯、そして露天風呂を堪能しました。
本当に有難うございます。

今回もとてもお世話になりました、温泉もご飯も満足でした。
大好きな温泉環境と、家内もくびったけの厚切りローストビーフを思うと、毎年恒例にしようと計画している年末垢落としの旅の宿は、ここを定番にしようかな?とも思います。
本当にお世話になりました、有難うございました。
笠間は稲荷と栗


笠間道の駅立ち寄りました。
ここは栗のシーズンは都内の渋滞も真っ青な大渋滞になり、駐車場も満車が続きます。
今日も時期は外れてるのですが第二駐車場じゃないと止めることが出来ない状態でした。
それに建物の前のキッチンカーでも人の渋滞が。
何かとのぞいてみたらテイクアウトの栗モンブラン屋さんに三十ぐらいの人の列です。
笠間の栗は恐ろしいですね。


この道の駅は建物が左右にセパレートしていて、向かって左がフードコートで反対の右側は地元の名産品の直売所です。

センターコートにはクリスマスの帽子を被った大きな熊さん。その前で記念写真です。
今年は熊が人里に出現して大きな被害が出てます。
これも異常気象の影響で、熊の食物のどんぐりなどが育たなくなってきてるからでしょうか。
今、気象をはじめとする自然、それに影響を受けてか世界の人々の気性や感情も全体的に不安定になってきているように感じるのは僕だけでしょうか。
二年越しの栗ご飯?!

実はここの栗ご飯は二年越しなのです。
今回はなんとか予約が取れたので、栗大好きの直ちゃんへのサプライズにもなりました。

栗釜飯のセットには前菜が付きました。
サラダに天ぷら、寄せどうふに香の物。それとお刺身は大間のマグロの赤身と鯛でした。
で、ここで特筆すべきは栗の天ぷらでしょう。初めて食しましたが、美味しかったですね。


栗ご飯はシンプルなそれと五目をひとつつずつお願いしました。
シンプルな栗ご飯には大きな栗が8個入っていて、栗の味とごはんをごま塩がいい感じで繋げてくれました。
五目の方は鶏肉や野菜、それと出汁の味がしみたご飯でしっかした味でした。
多分どちらも一合ぐらいで、食べきれない人が多いのでしょう。
初めからテイクアウト用の容器が用意されていて、僕たちも御多分に洩れず持ち帰りました(笑


どちらも栗ご飯は美味しかったですが、これだけのご飯のお供がついて三千円弱のコスパに驚かされました。
ご馳走様でした、また来年お世話になりますね。

恒例の晩御飯がわりのまる天を手にれて帰りました。
家内はタコ棒、僕は海老マヨが定番です。
家に帰ってお茶を飲みながらまる天を食べて旅を振り返る、これも我が家の旅の後のいつもの風景です。
今回は日本一の鴨汁そば、日本一のローストビーフ、日本一の栗の釜飯と日本一を巡る旅でした。
お陰様で今年一年の垢がしっかり落ちた気がします。