一足早いXmas in 2016

 

 

2016/12/18

今年は師走を間近に控えた11月の中旬から曜日を忘れるほど俄然忙しくなりあれよあれよと云う間に12月の中旬を迎えました。

 

でも大好きなクリスマスの用意だけは忘れていません(笑)

苗字が変わってしまった大事な大事な宝物のchojolyはご主人とクリスマスを過ごすでしょうから、その一週前に家族水入らず?!の一足早いクリスマスを仕込んでおいたのです。

 

さすがに新妻を夜までは拘束できないだろうと思いフレンチなランチをリザーブしておきました。

既に今年、夫婦で、家族四人で訪問してる自由が丘の僕の知り合いのフレンチです。

 

ここのオーナーはタテルヨシノや海外で研鑽を積んで、レストランの味をビストロプライスで提供する店を自由が丘に開いた次第。

我が家のフレンチでは今年No1のランキングの素敵なお店です。

 

 

 

前菜は菊芋のスープ。

濃厚ながらも重すぎず自然の甘みが口の中に広がり、付け合せの生ハムでまた味が締まり、えのきのフリットとクレソンのスプラウトで食感も変わるとても美味しい一皿でした。

 

お店からのサービスで頂いたのがチコリのチーズ焼きジェノベーゼペースト添え。

チコリって火を通すとこんなにも甘くなるものかと驚きました。

それにこのジェノベーゼ‥どうすればこうまでスムースなペーストになるのでしょう。

今度作り方を尋ねてみよう(笑)

 

 

 

メインの魚料理です。

左はパルメザンチーズのリゾット仕立ての上にスズキのポワレを乗せたもの。青梗菜のバスサミコソースが添えられた一皿。

まず驚かされるのはポワレの上手さ。皮はカリカリに香ばしく身はしっとりふっくら。

そして上品なリゾットとともに口に運んだ時の一体感はまさに至福でした。

 

大好きなポルチーニの香りに包まれたのが右のホタテのムースでイカカニ白身魚をまとめたものが中に入ってる魚介のパータフィロ包み。

キャベツをセップ茸(ポルチーニのフランス語)のスープで仕立てた中にあり、もう香りでノックアウト(笑)

頬が落ちそうな美味しさでした。

 

 

 

左はこの店の売り?の牛頬肉の赤ワイン煮込みマッシュポテト添え。

もう三度も食べさせていただいているメニューですがこの日の一皿は特に煮込み具合が絶妙でフォークでほろほろと崩れる柔らかさ。

マッシュポットとともに口にした際の美味しさは、それまで経験した赤ワイン煮込みのイメージをひっくり返すほどの美味。

僕の元にサーブされたこのメニューの半分は僕が取り分けてchojolyの口に運んであげました(笑)

 

もう一方はジビエ料理です。

鹿とフォアグラのトゥルト(パイ包み焼き)で赤ワインのソースに根セロリのピューレを添えたもの。

これがまた美味しい!

始めはフォアグラの濃厚感が口の中に広がりますが、途中からやや野趣を感じる鹿の肉の味がじんわりしみ出してきて濃厚な赤ワインソースと良く合います。

ピューレを添えて食べると濃厚さが弱まり決してくどくならないシェフのアイデア溢れる一皿でした。

 

 

 

この店ではデザートもお楽しみの一つ。

 

まずは家族全員にものが違う!と云わしめたクレームブリュレ

ここのそれはなんというかプリンの感じが全くなく丸々濃厚な生クリームの風味が強烈なんです。

本当美味しい。このメニューは前に訪問した時と同じくchojolyが迷わずオーダー。

 

何かと試したいjijottyの選択はリンゴとキャラメル煮込みのタルトタタンローズマリーのアイスクリーム添え。

これも珍しいメニューで上品な甘酸っぱさが印象的でした。

 

babarinaは迷いに迷った末モンブランを選択。

ところがこれが本日のダークホースだったかも(笑)

サーブされてイメージしていたモンブランとあまりの違いに一同驚き、食べてみてその美味しさにまたまた驚愕。

添えられたバニラアイスの美味しさも特筆ものでしたが、ケーキの中に仕込まれてたマロングラッセの大きさと美味しさに一番驚きました。

 

僕はさっぱり系でグレープフルーツのジュレフロマージュブランのムース。

爽やかなグレープフルーツの果肉、果汁のジュレに皮のコンポートがいいアクセントになっていました。

 

 

 

飲み物は僕が珈琲、ややお子様志向のbabarinaとchojolyがカフェラッテ、新し物好きのjijottyがアールグレーを注文しました。

 

こと珈琲だけについていいますと十分に及第点ではありますが珈琲通の僕からは少し苦言を(笑)

できるならばマシン淹れではなくハンドドリップにして欲しい‥

 

我が家に来て僕の珈琲の淹れ方を見て、それを飲んで感動したんだから‥ハンドドリップにして(笑)

 

これ以上繁盛すると数ヶ月先まで予約で埋まりそうなので店名は伏せますが本当に美味しいフレンチをお財布にやさし予算で楽しめます。

そしてここでのフレンチを食べるたびに思うのは‥フレンチは奥が深い。

 

大好きなイタリアンが浅いとは云いませんがイタリアンは基本マンマの味、つまり家庭料理です。

でもここで供されるフレンチは少なくとも家のご飯に出てくるにはあまりに手が込み過ぎています。

料理好きな僕でもイメージするだけでハートが折れるような下ごしらえを感じます。

 

僕にとってイタリアンは家で作るもの、フレンチは外で食べるものなのかも。

 

 

 

過去のブログで一昨年の年末に姉が倒れたことは書きました。

 

実はその後、姉の容態は一向に快方に向かわず緩やかに悪化に進みました。

この二年間の間に自分の体を自分の意思でコントロールすることがほとんどできなくなり、病状の悪化に伴って痴呆症と思える症状も出てくるようになりました。

 

姉が倒れる前年にbabarinaが重度のリュウマチになりました。しかしその後奇跡的に回復していくのと交差するように姉の病状は思わしくなくなり、姉のかなでも「何故私だけが」という思いがあったように感じました。

 

そんなこともあり姉を刺激したくなかったので定期的なお見舞いは僕一人で出かけていました。

 

しかし痴呆症の症状も出てくると姉がいつまで僕や僕の家族のことを認識できるかわかりません。

そこでお嫁に行ったchojolyも含めるとなかなか家族四人が揃う機会が少なくなった我が家。クリスマスという楽しいイベントの前倒しではありましが四人で姉のお見舞いに出かけました。

 

 

 

 

幸いにして義兄は財力があり優しい性格なので都内にありながら自宅のそばの介護施設に入居させてくれていて週に何日かは自宅に戻ることができます。

 

今回も自宅でのお見舞いとなりました。

 

僕は経過を知っていますが僕以外の家族は自分の体を動かすこともままならず会話もスムースにできなくなってしまった姉を見てかなりのショックを受けたようです。

 

お見舞いに伺ってから1地時間もしないうちに姉は疲れて施設に戻りたいといい僕たちもおいとましました。

 

車の中で長めの沈黙がありましたが僕が事情を説明して、来年からは少なくとも年に数回はお見舞いに行こうと提案し家族全員が納得しました。

 

体が動きづらくなっても会話がスムスじゃなくなっても、chojoly,jijottyにとっては大切な「叔母」であり、babarinaにとっては義理であっても唯一の同性の姉妹の「義姉」、そして僕にとっては血を分けた兄弟です。

 

 

 

さてと‥

今年は11月からのギアアップでの多忙で、もう何年も続けてきた青山絵画館通りの銀杏並木の黄葉を楽しむことができませんでした。

 

でもこれだけはどうしても外せんません、恵比寿ガーデンプレイスバカラのシャンデリア。

ということで当日になって夜も一緒に入れるとわかったchojplyも揃って家族四人で恵比寿に行きました。

 

例年やってたのかな?今年はエビスマルシェなるイベントが開催されていました。

ちょっと覗いてみたら‥覗いた最初に店が珈琲の豆を扱ってるで店。

 

思わず珍しいいイエメン産の豆と世界遺産マチュピチュで採れた豆、それとインドネシアながら品種がマンデリン以外の豆の三袋をゲット。

 

さらにその店の先にはイタリア直送、今年摘みたてのオリーブを使ったオリーブオイルの販売、さらにその先にもと散財間違いなしの顔ぶれの店々。

ラテン系にしては珍しく?!理性を働かせてその場を逃げるように去りました(笑)

 

 

 

このシャンデリアをbabarinaと二人で見るたびに思います、今年ももうあと少しだね。それと、今年も二人でこのシャンデリアを見ることができたね‥

 

姉の見舞いの後ということもあり今年のシャンデリアを見る思いは例年とは少し違ってたような気がします。

 

 

 

ガーデンプレイスまできたらここにも必ず立ち寄ります。

そう、ウエスティンホテル。

 

なぜかな?とにかくこのホテルが大好きな僕。

忘れえぬ想い出があるわけでもなく、決して新しいともいえず、なのに何故だろう。

やっぱり中目黒の住人だった頃のお散歩コースにこのホテルが入っていたからかな‥

 

どこかヨーロッパな香りのするこのホテル、大好きです。

今までも、そしてこれからも。

 

 

 

急遽夜も一緒にいれるとわかったchojoly。

じゃあ晩ご飯も一緒に食べようということになったものの皆さん満腹状態>_<

 

特段のご指名がない限りデートコースや食事のメニューを考えるのは僕の仕事。

ということで、車を走らせながらあれこれと考えました。

 

フレンチ食べたばっかりだからイタリアンも無理だろうな‥

かといって和食でも会席とかのコースも厳しいだろうし‥

でも全員ラーメン好きとはいえクリスマスとラーメン‥悪くはないけど良くもない(笑)

 

「じゃあ、ミート矢澤で美味しいハンバーグは?」

「重い(三人共通)」

 

「それなら、聖林館のマルゲリータは?」

「くどい(三人共通)」

 

「では、お多幸でおでんは?」

「‥いいかも‥(少し歯切れが悪いかな‥」

 

「ならば‥古奈屋カレーうどんは?」

「それがいい!!」

 

 

 

その間にドライブしながら表参道のイルミネーションと丸の内のイルミネーションを楽しみました。

 

 

 

何店舗かある古奈屋のうち丸の内オアゾ店で軽めの晩ご飯。

 

jijottyとbabarinaは九条ネギとお揚げ、僕は海老天、本当に少しだけしかたべれそうにないと云っていたchojolyはカレーうどん単品のオーダー。

 

このお出汁の効いたカレーうどんはいつ食べても美味しいです。

ちなみに我が家はスーパーで売ってる古奈屋カレーうどんも自宅で楽しむぐらいの古奈屋ファン。

 

でも残念ながらまだ巣鴨本店で食べたことはないんです。

 

 

 

今年の一足早めのクリスマスはお嫁に行ったchojolyも揃って家族四人で過ごすことが出来ました。

有難う。

 

今回は年々悪化する姉のお見舞いをして感じたことも多く「普通」は「至上の幸せ」であることを再認識次第。

 

元来僕の定義の中では「幸せとは心模様の一つ」

決して状況や環境でなく、あくまでその状況や環境を心がどう解釈しているかで幸せ度は決まると思っています。

 

ですから同じ状況でもその幸不幸を決めるのは人それぞれ。

ベースとして大切なことは「有り難い」と思える感謝を感じる心の大きさでしょう。

 

「有り難い」とは読んで字のごとく「あることが難しい」と書きます。平たく言えば「あり得ないことが起きている状態」です。

 

仕事をしている時にそっとコーヒーを差し出してくれたスタッフがいたとしましょう。

本来コーヒーを飲みたければ一旦作業を止めて、しかるべき場所まで移動して、自分でコーヒーを入れてからデスクに戻って初めてコーヒーにありつけます。

 

なのに自分では何も行動していないのに飲み物が目の前にある‥

まさしくあり得ないことが起きてるのです。

だから「有難う」なのです。

 

ですから状況に関わらず感謝心の強い心を持っていれば幸せになれます。

 

しかし姉のように病と闘っている中でなかなか感謝心を持つことは難しい。

そう思うと五体満足で日常を過ごさせていただいているとそれだけで「幸せの極み」なのです。

 

今に感謝ということを今一度肝に銘じました。