初めてのデコレーションのないクリスマス
数年がかりのビル建設の竣工間近で多忙な中で見つかった癌の疑い。
その後は精密検査や入院、手術に追われて本当に慌しく過ぎていった今年の11月と12月。
そんなことで毎年楽しみにしているクリスマス、そのクリスマスのデコレーションを今年は全くしませんでした。
僕の記憶にある限り、それは人生初の事。
今年は色々な事が、忘れえぬことが沢山ありましたからね。
クリスマスディナー
会場は今年一年通いつめた僕の大のお気に入りのリストランテ。
chojoly夫妻とjijottyが自宅に揃った夕刻、車で1時間のドライブ。
乾杯には一足早いメリークリスマス!と12月23日が誕生日の義理の息子へのハピバースディ!と僕の退院快気内祝が込められてました^ ^
洋梨と合わせたイタリア産プロシュートは、桃と似て非なる触感と美味しさ。
このリストランテのテーマは「料理でイタリア旅行を」ですが、今回の初物はパリシーナ。どこの地方の料理なのかは聞き損じましたが、ピッツア生地を使ったもの^ ^;; 美味しかったですよ。
定番のいいだこのトマト煮込みとゼッポリーニの5品でした。
手造りのカラスミは塩加減が強過ぎずに程良く、槍烏賊もレアの火の通しが素材の甘味を引き出していました。それらに絡む手打のタリオリーニのもっちもちした触感は、乾麺では出ない歯応え、歯ざわりで、三位一体の美味しさに引き込まれました。
ラビオリのような詰め物パスタのトルテローニの中に鴨肉とじゃがいもを詰めこんで、ブロードにひたした一皿で、これがまた絶品^ ^
後で調べたら魚の卵と言う意味でした。
このフレーゴラにあわせてくれたのは熊本県産の本あさりと鹿児島県産のグリンピース。
そしてそしてシェフからのクリスマスプレゼント!
な、なんと最高級イタリア、アルバ産の白トリュフを使ったタリアテッレ カルボナーラ!!
世界三大珍味のひとつのトリュフは、他のふたつにくらべて味覚感がなく、香り風味を楽しむもの。
その分食材の良し悪しでトリュフ感が全然違います。
今回のプレゼントされた一皿で出されたそれは、シェフが自身をもって紹介し切った最高級品らしく、今までに経験したトリュフ料理のなかで最も強い香りと風味を感じるもの。
そして本場イタリアレシピの生クリームを使わないカルボナーラの卵黄の濃厚さと相まって、正に至福のひと時でした。
シェフ、本当にありがとう!
絶妙の火入れの千葉県産のスズキの上には、海老の旨味が凝縮されたベシャメルソース。そしてオマールエビの味噌で作られたソースがプレートのエッジに添えられた一皿。
スズキは食感を残したまま絶妙に処理されたスイスチャードの上にのせられてました。
今までに料理の哲人、フレンチの石鍋シェフのクィーン ・アリスをはじめ、いくつかのレストランでベシャメルソースを食する機会に恵まれてきましたが、今回のベシャメルソースがベストと言い切れます。
海老のもつ甘みを充分に引き出していて、バランスのよい甘み酸味塩味を滑かな舌ざわりに纏められている絶品でした。
入店した際、オープンキッチンに見えた七輪をチェックしていたのはchojoly。この黒毛和牛にじっくり火を通していたんですね。
ブランドものの国産牛の美味しさは他に比較するものがなく、それは去年ハワイで食べたウルフギャングステーキとの比較でも明らかです。
それだけでも申し分ない美味しさなのに、フォアグラとトリュフを合わせて食する。。。
フォアグラが良質な赤みのお肉に、角の無い濃厚さを加えて、口に運ぶ前にトリュフの香りが鼻をくすぐる、これを至高の瞬間と云わずになんというのでしょう。
溜息の出る美味しさでした。
添えられたレンズ豆の名脇役ぶりも記しておきます。
これが摩り下ろした林檎をそのまま食べてるような果物感。
ショコラータはチョコレートケーキ、甘さを抑えてビターな風味が良かったですね。
マシン淹れなので致し方ないですけどね^ ^;;
チェックの際シェフに今夜の料理の素晴しさへの謝意を表しながら、イタリアンの話をしました。
なんとこの店と同等に好きな祖師ケ谷大蔵のフィオッキに話がおよび、そのフィオッキのサービス担当がシェフのお知り合いだとか。
確かにフィオッキにクラシコイタリアのスーツをそつなく着こなしてるサービスがいました(笑)
シェフの話では彼はイタリア本国でもサービスとしてのキャリアがあるとか。。。なるほど、それならスーツの着こなしも納得です^ ^
ありがとう!嬉しいプレゼント
でも今年はbabarina、chojply、jijottyからプレゼントをもらいました^ ^
jijottyからは冷え症の僕にと、裏ボアのバルキーソックスです。
早速使ってみると足がポカポカに^ ^
結晶の変化で天気予報としていた19世紀からの人類の知恵を、現代のモダンオブジェに発展させたもの。
濃い透明感が大好きなん僕の好みを熟知しているchojolyならではの選択に、おもわず頬が弛んでしまいました。
現にインテリアとして何度か購入リストに上がったことがあります^ ^
choujolyありがとう!
メドゥーサ模様やマルチストライプもいいけれど、そろそろシックなカシミアもお似合いなのでは?との彼女からの提案かな?^ ^
いかにも上質でシックなキャメルカラーのマフラー。