第九

 

 

お墓参り

2018年の年の瀬の12月28日、今年享年68歳で亡き人になった姉のお墓参りに行ってきました。

 

今年の秋から白金の地で安らかに永久の眠りについた姉のお墓に来たのは、四十九日法要で納骨して以来のことでした。

娘達も連れてきたかったのですが、休みが合わなくて今回はbabarinaと二人での墓参でした。

 

墓前でしばし手を合わせて姉と向き合いました。

両親とは仲良くしてる?

幼くして亡くなった兄妹とは思う存分話した?

大好きだった祖母とは会えた?

僕の癌を教えてくれてありがとう。お陰様で手術も無事終えたよ。

 

年があけたら娘達も連れてまた来るからね、と言い残してお墓を後にしました。

 

 

 

暮は第九

イベントを楽しむ年にしようと決めた今年。

2018年最後のイベントは、年末恒例のベートーベン作曲、交響曲第九番合唱付。そう、年末の第九で有名なあれです^ ^

 

この年末のイベントの予約をしたのは4月。

正直なところ半年以上先の話なので、席はよりどりみどり選び放題と思ったら大間違い!なんと、一階席は全てsold out。二階席ですら選べる席は数少なく、年の瀬の第九の人気の一端を見せつけられました>_<

 

姉の墓参の後向かったのはコンサート会場のサントリーホール

先月jijottyと共に行った高嶋ちさ子コンサートと同じ会場で、赤阪アークヒルズのなかにあります。

 

今回クラッシックという事もあり、少しだけドレスアップ。

babarinaボルドーカラーのウールのワンピースにムートンのコート。僕はブラックコーデュロイのスーツにカシミアのコート。首元にはbabarinaのクリスマスのプレゼントのカシミアのマフラーです^ ^

 

 

 

クラッシックのコンサートは本当に久しぶりだったので若干興奮ぎみ。

事前にYouTubeヘルベルト・フォン・カラヤン指揮のベルリンフィルの第九を観てウォーミングアップしていきました^ ^

 

「秋の光にきらめきながら

 指のすきまを逃げてくさざなみ 

 二人で行った演奏会が

 始まる前の弦の響のよう」

このユーミンの歌詞のような、独特の期待感と軽い緊張感がありますね、本番前の弦楽器の調音は。

 

 

 

ベートーベンの第九とビバルディの四季で構成された今回のコンサート。

 

四季のバイオリニストは辻彩奈さん。

弦楽器だけで奏でられるビバルディの四季では、バロック音楽の世界に誘われました。

高嶋ちさ子のコンサートでバイオリンの魅力に魅了されていただけに感動一入でした。

 

20分の休憩ののちいよいよベートーベンの交響曲第九番の第一楽章が始まりました。

タクトをとったのは秋山和慶さん。

 

パンフレットによれば、今年が40年間第九のコンダクターだった秋山さんの最期のタクトになるとか。正に記念すべき公演です。

 

因みに年末に第九を演奏するのは日本だけとか。。。海外ではハレルヤが多いそうです。

年末に第九を演奏するようになったきっかけは、戦後に四国のどこかの市町村で歓喜の歌を聴いて希望を持ってもらおうとしたのが始と、知り合いの元音楽家から教えられたことがあります。

 

有名な合唱は第四楽章までないので、クラッシックに興味がないとやや飽きてきて、舟を漕ぎだすリスナーもいるのですが、babarinaも御多分に洩れず、比較的子守歌要素の強い第三楽章でこっくり、こっくり(笑)

 

150人はいそうな合唱隊が立ち上がった第四楽章は正に圧巻!

第一から第三楽章まで全く出番の無かったトロンボーンも演奏に参加して、まさに弦、管、音声の三位一帯で歓喜の歌を響かせていました。

 

破れんばかりに響き渡る拍手とbravo!の歓声。

鳴りやまない拍手へのアンコールの一曲は蛍の光。場内がだんだん暗くなり合唱隊がペンライトをてらし、いやがおうにもゆく年くる年、年の瀬感が高まりした。

 

コンダクターの誘いもあり場内では観客からも蛍の光の歌声が。

僕も歌いながら今年一年が走馬燈のように思い出されました。そして残った思いは、今年も一年またお命を授かったということ。

 

自然と有難うございますという思いが湧き上がってきました。

 

 

 

晩御飯は海鮮丼

コンサートが終わったのは20時半。

近場で簡単な晩ご飯とする事にしてアークヒルズ内にある、つじ半にむかいました。

 

日本橋のつじ半は行列必至の店ですが、ここでは並ぶことなくすんなり入れました。鮪のタタキ以外に数種類の魚貝が練りこまれた海鮮丼を、ここではぜいたく丼と呼びます。

それに蟹の身とイクラがかけらた竹を注文。山葵を溶いた黄身醤油をかけていただきます。

 

つじ半の楽しさはここから。

海鮮丼を半分程楽しんだあと丼に出汁を入れてもらいます。この出汁が実にいい味をだしているのと、柚子の風味がポイントです。

そこに別皿で供された鯛の切り身を投入!で絶品鯛茶漬の完成です。

 

海鮮丼を楽しんだあとに鯛茶漬を楽しめるなんて。。。確かに、ぜいたく丼で間違いありません^ ^

 

 

 

厄年。。。だったか

厄年はかぞえ年で計算するらしいのですが、男の厄年は25歳、45歳、61歳とのこと。

神仏やならわしに敏感な僕が年男である事だけを認識してしていて、かぞえだで本厄である事を全く意識していてませんでした>_<

 

これも何かの因果だったのでしょうか?姉を亡くし、自からも大病を患いました。

 

そんな戌年も残すところあと三日。

年末に生で歓喜の歌を聴き、その喜びが来年に繋がることを願い、またこのブログを読んでくれてる方々の穏かで佳き新年を願いつつ、2018年最後のブログにします。