今の趣味

一日は睡眠、仕事と自由時間が各々8時間ずつで構成されています。
趣味は自由時間で行うことができる、自分の楽しみとして愛好する事柄です。

六十代も折り返しに来て、高齢者の仲間入りをしたので、今の趣味の総点検?をしてみたいと思います。

 

 

同年代に結構いるかも。。。無趣味の人

人生百年時代といわれてもピンとこないですが、役職定年を過ぎて嘱託、その後ご縁があれば契約として働き続ける現代では、六十歳、六十五歳を過ぎても働く人が多いのが現状のようです。

その背景には、年金だけでは生活できない現実と、直面している人以外にも、人生百年時代に備えて体が動く限り少しでも働いて、蓄えたいという人も。
また少しでも社会貢献したい、老化防止のために働きたいなどの理由もあって高齢者になっても働く人が多い現実の日本では、成功してアーリーリタイアが理想の欧米とは考え方と現実で一線を画しています。

 

 

そんな僕と同世代の同僚友人知人と話をする中で、こんな会話が結構多いのです。

「〇〇(僕の苗字)は多趣味だからいいけど、僕(俺)は仕事なくなったら何しよう」

「休みの日は、自宅に仕事持って帰ってやってるね」

「退職後に備えて何か趣味を持たないと」

無趣味が悪いとは思いませんし、多趣味に関しても同じです。
ただ僕の鮪と同じ回遊性で興味関心が旺盛、ロックオンすると一途(笑)な性格は、常に何かをやっていないと、逆に落ち着かないのです^ ^;;


そんな僕の今の趣味を総括してみました。

 

 

寄席と温泉

寄席と温泉、間違いなく趣味ですね、ランク付けすると結構上位の。

寄席は浅草演芸ホールがメインで、上野の鈴本がアウェイ。新宿末廣亭が何年かに一度訪れる地方球場という感じです。

温泉も大好きです。旅で考えるのはまず料理(笑)、そして温泉ですね。
ただ僕は本格的な温泉通では決してない。だから泉質にとことんこだわることはないのです。

それよりも泉質も含め、湯船の大きさ、そこから見える景色、雰囲気などの総合評価が重要になります。



料理と物理

今はなきペコリのお陰でしょうね、僕がここまで料理が好きになったのは。
前から麺類が好きで、特にパスタ、ラーメン、蕎麦のトップスリーだったのですが、自宅で作る回数が一番多かったのがパスタ。

その流れからの今ですが、もう一つ深堀する自分に向いていたのが、調味料の分量、順列組み合わせ、投入のタイミングを変えると味が変化する。
火加減を変えると食材の歯ごたえ、歯触りが変わるという、ちょっとした知識、わずかな手間で完成度に大きな違いが出るという料理の特性も、探求心旺盛な自分の性格に合っていたのでしょう。

経済学部出身の文系。でもなぜか思考回路だけは理系といわれる僕が、物理にはまったのは大学一年生の時の一般教養で物理学を選んだことです。
その教授は一年間かけてアインシュタイン相対性理論を教えてくれ、これにはまったのです。

でも、社会人になってからは相対性理論どころじゃなく、社会で覚えること勉強することが満載でしばらくのあいだ、物理のことは忘れていました。

 

それまでの会社のトップ、最高経営責任者から五十歳にして宮仕えのサラリーマンになって、自分の時間を持てるようになり物理学熱が再燃し今に至るです。
今の最大の関心事は量子力学からの、この世はどうなってるの?ってことですかね。



ガーデニングとインテリア

僕がガーデニング?!っと学生時代の友人は吹き出しているいるかもしれません、それぐらい土いじりとは無縁なイメージだったのです。
しかし品川に住んでいた頃、急に菜園の神が降臨してきたのです。何もわからずに初めて手にした花はパンジーでした。ちなみに僕が大好きな画家のジョージアオキーフが描くのもパンジーが多いですし有名です。

その経験も影響したのでしょう、どうしても庭、ガーデンが欲しかった延長線上でのルーフバルコニー付きのマンションを選んだのかも知れません。

インテリア好きの訳は

 

barragan.hateblo.jp

 

に記しました。

今はインテリア計画のベースにあるバラガンのそれよりも、ポップに傾倒しすぎかもしれませんが、いってみれば「思慮ある大人ポップ」^ ^
そこに置かれてる椅子にテーブル、ソファーやインテリア小物、雑貨などの全てが、僕の納得のいく好きなものばかりです。

さて観葉植物をガーデニングの延長とみるか、インテリアの一部とするか意見の分かれるところですが、グリーンも大好きです。
今あるものだけで(というか、これ以上は限界ですが)、ベンガレンシス、オリーブ、ガジュマロ、シェフレラ、パキラ、フィカス、ベビーティアーズの七種類です。



食べ歩きとドライブ

食べ歩き、外食。。。結構多いほうだと思います、我が家では。
何しろ「行かなければいけない店」リストを、ホリディーというアプリに、各都道府県ごとにログしているほどですから^ ^

美味しい時間の共有は幸せの共有ですから、夫婦で美味しい店に出かけては幸せを満喫しています。


三輪車、自転車、バイク、車にジェットスキーホバークラフト。僕が過去に所有してきた移動手段のマシン。その中で一番好きだったのはバイクですが、体力と反射神経の若干の衰えと、家族の強烈な事故心配シンドロームに負けて手放してから、その代替は車に変わりました。

凝り性なので車に凝りだしたら散財のスケールが違うということを、強く自覚していたので五十歳を過ぎてからは、目立ち過ぎない国産車で、デザインが自分の感性に合っていて、ちょっとだけその気になれば多少はやんちゃな運転もできそうな一台を選び、それを長く乗り続けています。

運転は好きで盛岡や名古屋など片道、5,600㎞は平気のへの字ですし、家内も運転免許はありますが、どんなに遠い行程でもすべての運転を僕一人でします。

 

 

クリエイトとDIY

近頃は少なくなりましたがMacを使っての画像、映像、音楽を作ることは三十年来の趣味です。
多分1980年代の後半、1988年頃かな?まだAdobePhotoshopが世の出る前に、Macにはスパーペイントという実に秀逸なソフトがありました。

 

これは今はなきマクロメディア(アドビに買収)のスーパーなグラフィックソフトであったファイヤーワークスと同じで、ラスターとベクターを同時に扱えるアプリでした。スーパーペイントはファイヤーワークス登場のかなり以前からこの機能を有していました。

 

これを使ってグラフィックのいろは、デザインの基本、グラフィックソフトの使い方や使い勝手を勉強させてもらい今に至る、って感じです。
その後、Macのスペックの向上に歩調を合わせながら、音作り、映像作りにも趣味の範囲が広がっていきました。

DIYはDo it yourselfの略称。つまり自分でやるということですから、写真ような実家にあった昭和30年代の古い掛け時計を、そのころの感性(多分二十代後半)でリメイクしたものもDIYになります。

そういった意味では、如何にしてダウンサイジングするかが命題のマンション生活の中で、ちょっとした工夫や、あったら便利なのにないから自分で作るも立派なDIY。となるとこれも頻度の高い趣味の一つです。

大好きなコーヒーの用具入れや、光るテーブルに光るリビングボードのほか、細々とした自作の品が結構あります。

 

 

座禅とストレッチ

座禅とは体を整え呼吸を整え心を整える行為。だから必ずしもお寺で脚を組んで座すことだけが座禅とは限りません。
今年になってから土日のいずれかで、自宅の和室かリビングで40分座禅をしています。幸い座布もありますので、しっかり座禅に没頭できます。

また自宅に振動マシンがあり、これに一日少なくとも15分以上は乗って体全体を震わせています。この振動マシンに乗ってる時は、3㎏のバーベルで腕の筋トレをしています。

またそれに伴って、ないしは単独でストレッチを毎日行っています。人間の筋肉の70%は下半身にあるとされてますので、特に意識して屈伸などをランダムに行っています。

 

さて、この座禅とストレッチを趣味かと問われると、即答できかねる部分も否定できません。これは毎朝の読経と参拝と同じように、日課じゃないの?といわれると、そうであるようにも感じます。



映画鑑賞と音楽鑑賞

高校生の頃からメンズクラブにJJと共に、スクリーンという映画専門の月刊誌を購読しているほどの映画好きでした。
大きなスクリーンと大音響で展開される映像は、TVのそれとは明らかに違い、自分がスクリーンに包まれるような感覚になりました。

今もシネコンに出かけて新作映画も楽しみますが、自宅にいながらアマプラやネトフリで旧作、名作を楽しめる時代。しかも大画面のTVで。ほんと便利な世の中になりました。

音楽鑑賞は移動中の電車の中、と言いたいのですが電車ではオーディブルで読書を楽しんでます。僕が音楽を楽しむのは料理を作ってるときや、掃除をしているときの「ながらミュージック」で、これはアマゾンエコーからアマゾンミュージックで流します。

もう一つはYouTubeミュージックのミュージックビデオをを映画を見る感覚で楽しむの二通りです。



ブログと読書

ブログは「思い出玉手箱」として、今もこうやって書き記しています。
それはいずれ来る魂だけの旅に出た後、俗世での思い出を僕の家族や友人に残すため。それとタイピングの練習も兼ねているかな?(笑)

毎年の健康診断や人間ドックの視力検査では、裸眼で1.5ぐらいと年齢からすると驚異の視力保持者なのですが、「見える」と「疲れる」は別物。
とにかく目が疲れやすくなっていて、特に読書をする程度の文字の大きさが一番疲れるのです。

 

そんなことで読書から距離を置いていいましたが、なんと「聞く読書」のオーディブルを知ってから、通勤の移動中のほとんどを「聞く読書」で過ごしています。
これはもう趣味の域で、最長一日の通勤時間が往復で4時間半なのですが、その間の全てで「聞く読書」が出来るのは幸せなのかもしれません。

 

金魚とフィギュア

ペットと呼んでいいのかな、金魚は。。。
さいころから犬が大好きで飼いたかったのですが、お稲荷様と相性が悪いとのことで(伏見稲荷に確認したら都市伝説だったみたいです)ダメ。猫はというと抜けた毛が商売道具のお着物につくということで、これもダメ。

結果、日本庭園の池で飼っていた父の趣味の錦鯉ぐらいしか、ペットらしきものと触れた経験がなく、しかも幼いころの自分に錦鯉にペット感はありませんでした。

そんなことで犬をペットにすることに何度も強く心が動きましたが、そのたびに「生き物を飼う」という難しさと責任、さらには旅好きで家を空けることも多い生活スタイルから、躊躇断念を繰り返してきました。

その結果辿り着いたのが、水の中だけが生活領域の魚。それも小さいメダカと金魚に落ち着いたのです。直接触れ合うことはできませんが、これはこれでかわいいですよ。

そしてフィギュア。
決して漫画好きじゃない僕とっての漫画、アニメは鉄腕アトムエイトマン鉄人28号オバケのQ太郎巨人の星あしたのジョーガッチャマンヤッターマンゴルゴ13ルパン三世。。。あれれ?結構あるな(笑)
その他にNHKひょっこりひょうたん島ブーフーウー、そしてサンダーバードも含めると結構見てきてますね。

ただ、その人形とかを集める趣味は皆無だったんです、つい数年前までは。
トリガーは何かというと、多分メルカリ。

娘が見てるだけでも楽しいし、レアものも多く出てるから興味そそるかもよ、との発言があり、それに乗ってしまったことでした。

初めに手に入れたのは「ふち子さん」
確かこれは当初カップヌードルの淵抑えの機能で開発されたらしいのですが、その小ささとOLの制服を着ながらも大胆なポーズでの展開に人気が集まったようです。

僕も小ささに惹かれました。そこからは、だったらルパン一味、というか峰不二子ちゃんでしょうという間に、あれよあれよという感じで集まりだしたという感じです。

 

最後に珈琲


これが最後でしょう、コーヒー。

少々長くなりますし、一度ブログに記した気もしますが、僕とコーヒーとの歴史。

その始まりは中学生時代。多分頂き物だったんじゃないのかな?自宅でサイフォンなるものを見つけました。今と違い情報入手が難しいい時代だったので、当時実家を離れて一人暮らしをしていた姉に尋ねたんだと思います、サイフォンの使い方を。

アルコールランプで水がお湯に変わり、それが下ボールから上ボールに上がっていく様が、理科の実験のようでとても楽しかったのです。

その頃はコーヒーの何たるかなどわかるはずもなく、面白がって上ボールにはレモンやミカンなどの柑橘系の果実を入れて、オリジナルのコーヒーを作って楽しんでいました。
いい加減の年になってから、海外のお土産でオレンジコーヒーなるものを頂いたときは、ちょっとした驚きとともに、自分の先進性がちょっと自慢気になったり、それも単なる偶然勘違いの領域、この話は人にするのよそうと思ったり(笑)

 

珈琲熱はその後も覚めることなく、高校大学時代も好きでした。
ただコーヒーが必需品になったのは、社会人になってからでした。

社会人一年生をファッションアパレルの営業職で迎え、お昼ご飯などいつ食べれるかわからない、24時間働けますかの昭和ど真ん中の時代。
だからこそ、たまにゆっくりお昼が取れるときの食後の珈琲と、珈琲と切っても切れないご縁のタバコは、まさに24時間働くためのメンタルエナジーチャージの、いわばセレモニー、儀式のようなものでした。

当時はアメリカンというお湯で割った、なんとも味もそっけもないコーヒーも流行っていたと記憶してますが、僕はブレンド一辺倒。

この濃い目の珈琲に合わせるのは、赤と白のパッケージが絵になるマルボロ、通称赤マル。この濃い焦げ茶色の液体と紫の煙の組み合わせが、至福のひと時でした。

余談になりますが、30年弱前に母を亡くした供養で始めたのが般若心経の読経です。そして母亡き後10年後に父が他界し、その供養としてやめたものがアルコールでした。
当時、生涯やめられないもののトップスリーは酒、タバコ、珈琲でしたが、供養の一環での決別なので、何があっても途中で復帰するわけにはいかない。。。

そこでこの三つを天秤にかけ、一番やめれそうなものがアルコールと判断した次第です。裏を返すとタバコと珈琲だけは、三途の川を渡っても続けてそうだったんです。
でも今は完全禁煙。というかタバコの煙も匂いも、体が受け付けなくなりました。あの一日ひと箱では済まなかったマルボロ@ヘビースモーカーの僕が。

理由は簡単です、人間命あっての物種です。
2018年に膀胱癌が見つかり切除手術をしたのですが、その際主治医に

「先生、タバコは。。。ダメですかね。。。」
「。。。???あなた、まだ吸う気でいるの???」
先生から禁止はされてません。僕の質問に対して結構な間をおいて、ゆっくり僕のほうを見ながら、素っ頓狂な顔をして、喫煙の意思確認をしただけです。

世の中には、この意思確認が禁止以上の強烈な至上の効力を発揮することがたまにあり、まさしくそのケースでした。


ということで「決して止めることはないであろう三つの趣味」のうちの二つは、父への供養の証として、体への自己加害の反省として去っていき、珈琲だけが残ったという訳です。


一日の珈琲との関わりです。
ここ数ヶ月、朝起きて最初に口にするのが無塩のトマトジュースにEXオリーブオイルを垂らしたものになってます。その後、家内がハンドドリップで入れたコーヒーを飲みます。


忘備録も兼ねて記しておこうかな、我が家の朝食スムージーのレシピも。
オートミール×スプーン3杯、プロテイン×スプーン1杯とビーツパウダー×スプーン1杯。そこにアーモンド飲料と豆乳を各々100㏄と水を少々。それにオリーブオイル少々と蜂蜜。残りはブルーベリー適量を入れてブレンダーで攪拌して完成です。

ずっとこれにバナナを半分ぐらい入れてましたが、今は中断してます。

勤務先でもコーヒーはありますが、自宅のDe'Longhiのコーヒーメーカーで淹れたものをmosh!のボトルに約4杯分持っていき、仕事中はこの珈琲を楽しんでます。
ちなみにミルクボトルはmosh!が俄然おすすめです。緑茶、麦茶用にTHERMOSでも持っていきますが、保温力が全然違います。


自宅後は夕食の後に、家内ならハンドドリップで珈琲を入れてくれます。
僕がやる場合はその日の気分で、力量維持のための点滴ハンドドリップ、エスプレッソマシンを使ってのカフェラッテ、またはマキネッタを使ってのエスプレッソのお湯割りのいずれかを楽しんでます。

たまにですが入浴前にもう一度珈琲を飲むことがあり、そうして考えると一日で確実に6杯は珈琲を飲んでることになりますね。

 

偕老同穴

なんでもいいです、夫婦で共通の趣味を持つことは大事ですね。
楽しみ喜びは共鳴する相手がいて倍増しますし、楽しみ喜びを感じているその瞬間こそが幸せなのですから。

子供たちも友人もみな大切です。しかし、子供たちは巣立ち家族を持ち、友人には友人の家族があります。だから、常に自分のそばにいる真の生涯のパートナーはお互いの連れ合いです。
この連れ合いと日々をどう楽しく過ごすことが出来るのかが、そのまま幸せに直結します。そのためには共通の趣味を持ったほうがいいのです。

ちなみに僕の趣味の中で家内と共通なのは、寄席、温泉、食べ歩きとドライブ(ナビゲーター専門)、映画鑑賞、音楽鑑賞、そして方向は違いますがDIYです。
温泉、食べ歩きにドライブはまとめると旅行ですね。でも各々単体でもやりますから分けていますけど。

寄席では周りを気にせずお腹の底から大笑い、寄席の後は目星をつけていた店で美味しいご飯を食べてまたにっこり。
ドライブでいい景色を楽しんで会話も弾み、温泉につかって「あ~いい湯だった♡」
ポップコーンを食べながらスクリーンで映画を観た後は、映画談議に花が咲き。

懐かしいミュージックビデオでは一緒に歌って、当時の思い出に浸る。僕が図工のDIYの最中、家内は編み物に没頭しお互いに完成形の夢を見る。。。

この瞬間、そのひとときが心から幸せだと思います、有難いと思います。