あまりにも有名になった俺のフレンチ/イタリアン。
洋食業界に「立ち食い」と云うスタイルを導入して回転率を上げることで原価率を上げ、高級食材を使った美味しい料理での価格破壊を実現したのはブックオフの創業者。
2012年の俺のフレンチ出店を皮切りに現在では30店舗を超え、ジャンルも俺の割烹、焼き鳥、蕎麦、おでんと多岐にわたっています。
babarinaと話していたのは彼女が元気になり立ち食いにも耐えれるようになったら是非行きたいのが「俺のイタリアン or フレンチ」
お陰様で日常生活にはほとんど支障がないまでに元気になってきたので、早速何軒かある俺のイタリアンの中で全席着席出来る銀座Tokyo店に出かけてきました^ ^
久しぶりの銀ブラ(笑)だったので珈琲の名店 ランブルにも足を伸ばしてみました。
ここの珈琲は未体験でした>_<
少々古いネタになるかもしれませんが「東京珈琲四天王」といえば今は閉店し豆の販売のみになってる吉祥寺のモカ、亀戸の珈琲道場
侍、沖縄サミットで世界のVIPに珈琲をイレタ南千住のカフェ・バッハ、そして銀座のカフェ・ド・ランブルです。
モカ、侍も未体験ですが比較的出没回数の多い銀座にあるのに今までご縁のなかったランブル。
清澄白河、青山、代官山と着実に店舗を増やしているサードウエーブコーヒーのはしり、ブルーボトルコーヒーがお手本にした店としても有名です^ ^
銀座八丁目、つまりほとんど新橋と云える立地にあるカフェ・ド・ランブルの入り口は今風のcafeとは一線を画す、すこだけ入り口の扉を引くのに勇気がいるような常連様専用的な雰囲気がありました。
雑然とした狭い入り口の先に客席がありますが10人ほど座れるカウンターと、異状に狭くセッティングされた二人がけのテーブル席が4つほど。さすがに「珈琲だけの店」^ ^;;
天井の低さとインテリアとしてでなない間接照明の薄暗さが、新規や一見さんに独特の緊張感を強いる感じがあるましたが、そこに名店の空気感を感じました。
幸運にもテーブル席とカウンターのどちらでも選ぶことができたのですが、淹れ方を見学したかったのでもちろんテーブル席へ。
そこでじっくりと淹れ方を拝見させていただきました。
お湯は二つのホーローのポットをガスコンロで温めて作っているようです。
注文が入るとその豆をオレンジ色のグラインダーに入れて弾き、金属のカップに移し替えて年季モノの冷凍庫?の上に置きます。
それを新しいネルドリップに移し入れてドリップの開始です。
銅製のミルクパンの上でドリップをするのですがサーバーとしてのミルクパンは特に保温していないようでした。
入れ方は今は惜しまれて閉店した名店中の名店 青山の大坊珈琲店と同じでコーヒーポットは不動でネルドリップを落ちてくるお湯に当てて動かす方式。
ネルドリップに心惹かれる僕は興味津々で食い入るように見つめていました^ ^;;
僕の知る限りにおいてランブルはエイジド珈琲の第一人者だと認識しています。
コーヒー豆も生鮮品。
お米に新米、古米があるように珈琲の豆もその年に収穫できた新しい豆をニュークロップ、年度落ちしたものがパーストクロップ、それ以前のお米で云えば古々米にあたるものはオールドクロップと区別されます。
今巷では熟成ばやり。。。
肉の熟成に始まり今では鮮魚、いや熟成だから鮮魚とは云わないな(笑)
詳細は分かりませんが豆もある環境で寝かすことで熟成されコクに丸みが出てきたり独特の風味が生まれるのだとか。。。
真偽のほどは確認できませんでしたが最も古いものは1970年代のクロップまであるとか>_<
僕が選んだのは2003年もののグアテマラです。
苦味よりも酸味の方が微妙な風味の違いがわかりやすいとの思いからオーダーしました。
ちなみに画像はランブルの元祖オリジナル有田焼のデミタスカップで、その薄さゆえ中の珈琲が透けて見えるほど。
元祖は販売されなくなっていく久しいのでたまにヤフオクで見かけるが、入札価格は初めから五桁台という人気ぶり>_<
そのグアテマラは丁寧にネルドリップされ新しく製造されたランブルの復刻版のオリジナルデミタスカップで供されました。
ランブルのコーヒーは温めと云われるようですが、そもそも珈琲文化の長い外国人にとって日本の喫茶店で供される珈琲は熱すぎるという話を聞いたことがあります。
ランブルの創業者の信念も「珈琲は人肌で」ということなので、その伝統を守っているのでしょう。
比較的温めの珈琲が好きな僕にとっては全く違和感のない温度でした。
さてこの13年寝かして煎られて挽かれて淹れられたグテマラ。。。
まず香りに一般的な珈琲にはない独特の草原のような、干し草や枯れ草を彷彿とさせるようなフレーバーを感じました。
飲んでみると珈琲の苦味の後にまろやかで爽やかなとても上品な酸味が広がり、草原フレーバーと相まって今まで味わったことのない体験をしました。
babarinaはブレンドでしたがこのブレンドは世にいう「美味しい珈琲」
ランブルに来たならば是非エイジドクロップを体験するのがお勧めですね^ ^
「ランブル」が銀座8丁目なら「俺のイタリアンTokyo」は銀座1丁目でお隣は京橋^ ^;;
銀座の両端を探索する一日でした。
「俺の」を冠した店舗は皆そうなのかもしれませんが300円のテーブルチャージがかかります。
それと「俺のイタリアン」ではさらにアミューズとして300円がかかります。そして飲み物のオーダーが必須
です。
左がアミューズ二人分でした。
ノンアルコールの我が家が頼む飲み物はほとんど決まってブラッドオレンジジュース^ ^
俺のイタリアンで供されるブラッドオレンジジュースは濃縮還元ではありませんと説明書きがありましたが、確かに自然の美味しさを感じるものでした。
さて問題のお料理(笑)
アンティパストとして選んだのはおすすめメニューになっていた海老とマッシュルームのアヒージョ。
バゲットを添えてもらいました。
もう一つは茄子のモッツアレラチーズのはさみ揚げアンチョビテイスト。
イタリアンにつき味の評価は辛口で^ ^;;
アヒージョは大目に見ても可もなく不可もなく>_< 残念ながら普段使いしているイタリアンで供されるアヒージョの方が美味しかったですね。
珍しいメニューの茄子のモッツアレラチーズのはさみ揚げも途中で飽きてくる味>_<
決っしてお勧めとは云えません。
プリモピアットはアンティパストでの評価を挽回してくれました^ ^
まずはワタリガニ。
ここで供されたワタリガニのパスタ以上に美味しいところもありますが、十分に及第点な味に驚きの価格、780円!を考慮するとコスパの高さは驚きです>_<
それとトリュフとフォアグラのリゾット。
1180円というプライスで、これもこれだけ大きいフォアグアが乗ってればトリュフは隠し風味で十分ですし、多少味のアクセントに欠けることすら忘れてしまいます^ ^;;
一番の驚きはメインのセカンドピアットでした。
とても新鮮な殻付き雲丹のコンソメジュレが三つで千円以下の980円とは!
雲丹も濃厚で台座のコンソメジュレも美味で口の中で蕩けて心まで蕩けそうでした^ ^;;
で本日のThe驚き!は牛とトリュフとフォアグラのミルフィーユ ポルチーニの泡ソース添え!
イタリアンで考えられる高級食材のカルテットじゃないですか!
これにブッラータチーズでも添えられたら失神しそう>_<
とやかく云う必要のないメニューを見ればそれだけで味の想像を通り越して感動のイメージまで湧く一品ですね!
それが我が目を疑う1380円の衝撃プライス!>_<
なるほどこれが「俺のイタリアン」。。。ってことですね^ ^;;
ただ余計だったことといえば。。。jazzの生演奏>_<
噂によるとキツ目の座席でありながらテーブルチャージにアミューズ代とドリンクオーダーを必須としたことへのサービスの一環として始めた生演奏らしいのですが、それじゃなくても店内はワイワイガヤガヤの軽度騒音状態^ ^;;
そこに会話の邪魔をする?がごときセミプロの生演奏が始まると店内は、その演奏に負けないように会話のトーンが全体でレベルアップして店全体の騒音指数が俄然ランクアップします>_<
おまけに僕たちが案内された席はあろうことかの最前列しかもほぼセンター>_<
雲丹のジュレの皿先約1メートルにはテナーサックスのホーンがパックリと僕らを向いています0_o
広い店内隅々まで響け〜!とばかりに大きなブレスをしながらやや赤面でサックスを吹きまくる彼もそれが仕事、決っして罪はありませんが、この顔二度と見たくない!と思わせたのは「俺のイタリアン」の見当違いなサービスのせいでしょうね。。。
この店の最前列しかもセンターに席を用意された人々は、かなりの高確率で「あの席だけは勘弁>_<!」と思ってることだけは間違いないでしょう^ ^;;
ただチェックをして納得^ ^
あのセミプロのサックスプレーヤーとも夢で会うなら許せるかもと思わせるようなお勘定でした^ ^
多分BGMにクラッシックが流れ調度類にも雰囲気があるスマートなサービスを供するイタリアンならば、牛・トリュフ・フォアグラのミルフィーユと雲丹の ジュレ、ワタリガニのトマトクリームパスタだけでオーダーストップ、場合によってはオーバーする金額です^ ^;;
使い方としては家族や友人知人とワイワイガヤガヤしながら美味しいイタリアンを食べたい時には最適じゃないでしょうか。
ただしメニューによっては??というものもあります、商売ですから^ ^;;
その辺の「嗅覚」に自信のある方には特にお勧めです ^_<