病み上がりの引き渡し
しかし術後の自分の状況を冷静に判断してもとても術後三日での退院は無理無謀という結論しか出ませんでした。
なにしろ術後は尿道に管を通してお小水を排泄していた訳ですから、自分で尿意をコントロールしていません。
そんな動くことすらままならない状態の数日後に、普段どおりの生活に復帰出来るイメージが湧く訳がないのです。
しかし11月の末日の30日はビルの引き渡し予定日で、このビルプロジェクトの総責任者が僕。
トップからは無理はしないようにと言われていますが、その言い方がいかにも弱い、薄い、短い(笑)
そんな事情もあり、退院した翌日から出勤>_<
ビルの引き渡しの処理を責任を持って行なってきました。
しかしながら、さすがに4日前体にメスを入れた身。
これといって体力を消耗する様な内容ではなかったにしても、まだ血尿が出る様な状態の中での仕事はキツかったですね。
建設業界で年間売上高が1兆円を超える売上高がある5社がスパーゼネコンと呼ばれています。
今回の件ビルも、そのスーパーゼネコンの一社が設計施工監理を担当してくれました。
今回で三度目の新築案件。
素直に考えると慣れからよりよいものが出来る上がる考えるもの。
ところが三度の設計を担当した信頼する設計者の連続指名に対する慢心か、ポジションアップしたいキャリアからの意識の変化か、素人が一番分かりやすい部分での施主への相談無しの独断仕様が目に余る状態でした。
それに対して激怒したトップが、その怒りの代弁者としての任を僕に求めたのです。
引渡しの施主検査でそれらを言い渡さなければいけなかった事情で、退院翌日に出勤したという経緯があります。
12月からはそこへの勤務を命じられて通勤時間が倍になり、病み上がりの身での満員電車電車の長距離通勤はそれ自体で体力を消耗します。
ただビル仕様の違いや建設の不備の改修確認に、オフィス家具の配備やネットワークの構築など、僕が指示しないと動かない案件が数多くあります。
これも宮使いの運命と思うしかないですね^ ^;;