和食と柳家喬太郎と

毎年年頭に、どんな一年にするか計画を立てます。

 

各ジャンルに分けて、やるべきことや予定を立てるのですが、イベントのジャンルの今年の予定はシルクド・ソレイユを見に行くことと、立川志の輔柳家喬太郎の独演会に行くことです。

 

そうしたら新年早々、目的の一つを達成するチャンスが到来したのです。

柳家喬太郎柳家三三の二人会が企画されていました。独演会はなかなかないので、二人会でも十分。早々にチケットを手配しました。

 

 

 

ちょっと贅沢な和食ランチ

それまで事あるごとに使わせていただいていた贔屓の料亭が、コロナ渦で閉店を余儀なくされてから、その後釜を探していた割烹の候補の一件でミニ懐石ランチとしました。

 

お座敷ではないものの完全個室でのお食事は嬉しいものですね。

 

 

 

 

先ずけは、海老芋豆腐です。

上品な味付けの優しい餡が美味しかったです。

 

 

 

 

椀ものは聖護院かぶらと合鴨の白味噌椀です。

ここは他の日本料理店よりも、一手間、一仕事多いような感じを受けます。

 

 

 

 

お造りはかんぱち、本鮪、真鯛、黒むつ、槍烏賊です。

お刺身は包丁の入れ方一つで味が変わると言われますが、どれも美味しいかったですね。

 

 

 

 

焼き物は牡蠣とカジキマグロです。

この店にしては珍しく、やや強めの味付けでしたが、決して濃いわけではなく、淡白な味きマグロにはこれぐらいがいい感じ。

牡蠣も同じです。

 

 

 

 

食事はわっぱ飯で、僕が鮭といくらで家内が牡蠣にしました。

お茶碗にシェアして二種類を楽しみました。

 

牡蠣は焼き物で供された牡蠣のタレの味とは違い、牡蠣そのものの味がご飯にもしみていて、これが美味。

 

鮭とイクラはその程よい塩味がご飯にしみて、こちらも箸が止まらない美味しさでした。

 

 

 

 

デザートはイチゴのシャーベットで、程よい甘酸っぱさで口の中がさっぱりしました。
美味しかったです、ご馳走様でした。

 

で、終わりたかったのですが。。。

実は金額が前よりも3割以上上がっていました。昨今の値上げ値上げの世相とはいえ、メニューが何も変わらないのに、30%以上の値上げは。。。ちょっとね、です。

 

 

 

会場はレアな場所、荒川サンパール

寄席といえば先ずは浅草演芸ホールに上野鈴本。そして新宿の末廣亭と永田町の国立演芸場となるのですが、独演会などはどこぞの大ホールなどを借り切って行われることがほとんど。

昨年の春風亭小朝の独演会も鎌倉芸術館でした。

 

で今回は荒川サンパールというところで、その場所が渋い。

なんと最寄駅が都電荒川線荒川区役所前!自分の記憶を辿っても都電荒川線には学生時代に一度だけ乗ったことがあったような。。。

 

で、次の選択肢が千代田線の町屋かJR三河島から15分ほど歩くことらしい。

下町散歩を兼ねて後者を選びましたが、下町の散策は結構楽しかったです。

 

 

 

 

前座が終わってから高座に上がったのは柳家三三

なかなか評判の噺家ですが、落語を聞くのは今日が初めてです。

 

先ずは枕が面白い。世に云うところの最初の掴みはOKという感じですね。はじめの演目は忘れましたが、後半は間抜けな泥棒の噺。

どちらも面白かったです、引き込まれました。

 

 

 

本命の喬太郎

昨年、鈴本か浅草で見たときは座布団に座っていたのですが、今回は足か膝の具合が悪いようで、あぐらをかいて前に膝隠しという状態でした。

 

しかしさすが名人、枕でも大笑い。そして演目は古典落語の名作、時そば

この古典を喬太郎フィルタを通すと、完全な喬太郎ワールドへ。

そばを食べてる仕草に音は、見てるこっちが身を乗り出すような名人芸でした。

いや〜笑わせてもらいました。

 

後半は多分喬太郎創作落語の午後の保健室。

校長のような生徒と、生徒のような校長と、新卒のような還暦の保健の女教師の掛け合いに抱腹絶倒でした。

 

やはり、柳家喬太郎は凄い。

天晴!日本一!柳家喬太郎