永井博展

 

勤務中LINEで家内から連絡あり。

長女の家に遊びにいっていたら、長女から銀座で永井博の個展がやってるとの情報を得たようで、どうする?とのこと。

 

どうもこうもないでしょう、と退勤後会場のGINZA SIXで待ち合わせました。

 

 

永井博 個展

GINZA SIXの蔦屋書店で行われていた個展は、イラスト集の発刊記念なのか、よもやの入場無料でした。

 

 

 

 

すごーく、とっても永井博らしい、いや彼以外には描けないほどの永井ワールドを感じる深い青空と濃いプールの水、そしてミースファンデルローエの作品のような直線的な建造物と椰子の木。

 

これこそが永井博の世界観です。

 

 

 

 

良い絵、イラストは画格以上の「描かれていない」広がりを、頭の中でイメージしますが、永井博のイラストはその最たるもの一つです。

 

計算されているのでしょう、構図がそれを誘発するのです。

だから正方形のキャンパスでも、僕の頭の中では16:9の画像になっているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

思えば始まりはこの一冊でした。

 

発行は1979年、僕が大学生の時でした。

 

当時はツイストの世良公則が、ラコステのポロシャツに、Leeのサマーコーデュロイジーンズに身を固め、ロン毛でなんとも西海岸やハワイを彷彿とさせるスタイルでシャウトしている頃。

 

それまでIVY一辺倒だった僕も、少し自分のスタイルを拡張させたいという気持ちがあったのでしょう、それともただ女の子にもてたいためだったのかな(笑)何しろ海に入らない「丘サーファー」になり、世良公則コピーをしていた、そんな頃にこの本と出会ったのです。

 

その時の衝撃は今でも覚えています。

選ばれたモチーフに構図、直線を基本とし、曲線までもどこか直線的な独特のタッチと、強すぎる影とそれが故の水の透明感。

本当に驚きました。

 

今でも永井博のイラストを見ていると、遠くから大瀧詠一の「君は天然色」が聞こえてきます。

 

 

 

 

オレンジとイエローの対面する対のソファーを二枚のイラストで描き切った、この作品も印象的でした。

 

 

 

 

これはアクリル板に描かれた作品のようです。

額なしで飾ることができるこの作品は、より永井博の世界が表現されやすいように感じます。

 

一つ欲しいなあ。

 

 

 

 

やっぱり永井博の作品には白いプールと水、濃い青い空、植物のグリーンですね。

なんか、もうかれこれ40年前の学生時代の感覚が蘇った気がしました。

 

ステキな時間をどうもありがとう。

 

 

 

 

気になっていたラーメン屋

勤務先から急遽向かうことになった銀座。

家内も娘の所に遊びに行った帰りだったので、とくに「銀ブラ(古っ!)」する装いでもない。

 

それと同じで急遽銀座で晩御飯といっても、僕も心の準備が出来ていない。

 

そんなことで簡単に済ませよう!となり、有楽町の交通会館でいつも行列を作ていた気になるラーメン屋に向かいました。

 

L字のカウンターに8人だけの本当に狭い店ですが、この日も満席で、更に待ちが4人。

凄い人気です。

 

 

 

 

まるで満員電車かと思うほどの、肩と肩を寄せ合うぐらいに狭い狭いカウンター。

荷物の置き場もなく、皆さん床にバックを置いていましたが、その行為をどうしてもできない僕と家内は、食べることに障害になるのを覚悟で膝の上に置いて着丼を待ちました。

 

ほとんどの人が頼むという和風柚子ラーメン。

麺はストレートながら切れがよく、スープもベースが何かわかりませんが、すっきりながらしっかり出汁の取れてるもので、人気店の秘密が分かった気がしました。

 

ただ、あまりの席の狭さに、食べること味わうことに集中することが出来ず、再訪は微妙かな?

 

でもホント美味しかったですよ。