赤のお祝いはクルージング part3

 

 

6月13日、早朝5時45分起床

6月13日の朝は早く、5時45分に起床。

理由は一週330mほどの船のデッキで行なわれるモーニングウォークに参加するため^ ^

 

天気は梅雨時らしい曇り空でしたが、360度見渡すかぎりの海をバックにするウォーキングは爽快。

なかなか出来ない経験です。

 

 

 

 

 

モーニングウォークの後のメニューはラジオ体操でしたが、僕達はそれに参加せず、二人で向った先は10階のスポーツデッキ。

 

ここにはバスケットボールのゴールもあり、とても広々。

ここで毎朝やってるストレッチを二人でやりました。朝から身体を動かすのは気持ちが良いですね!

 

 

 

体を動かしたあとはアーリーモーニングティー。

 

非日常の、ゆったりとした時間が過ぎて行きました。身も心も心底開放される感じです。

 

 

 

 

朝ごはんに午前のアトラクション

朝食は和食とビュッフェスタイルの洋食のセレクトで、二人共和食をチョイス。

 

焼きしゃけに海苔、小鉢など一般的な旅館でよくある和食での朝ご飯でした。

ただやはり食材がいいんでしょう、しゃけはとても深みのある味で美味しかったです。

 

和食を選んでもチーズやフルーツなど、ビュッフェの料理も楽しめるとの事。

そこでチーズの盛り合わせやデザートとしてフルーツもいただきました。

 

ご馳走様でした、ありがとうございます^ ^

 

 

 

食後は船首にいきました、目的はタイタニックごっこ(笑)

ところが、あのアングルで写真は無理>_<

 

でも、船首と操舵室をバックに写真が撮れました。

 

 

 

 

午前のアトラクションは風呂敷教室。

元呉服屋さんなので風呂敷は馴染みのあるものです。この教室の参加者は女性が大多数と思いきや、結構男性も多くても驚き。予定数を超えると参加者で用意したセットが足りなくなるぐらいの大盛況でした。

 

箱もの包みはお手のものでしたが、簡易のバッグやワイン一本、二本包みは勉強になりました。

何かの際は是非やってみたいですね。

 

 

 

勉強した後は脳にブドウ糖(笑)、ということで7階プロムナードでチーズケーキでコーヒータイム。

 

このプロムナードでは何度か御茶を楽しみましたが、とてもいい居心地の良い場所でした。

窓いっぱいに広がる海、少しお洒落した乗客たちがにこやかに行き交い、旅情を盛り上げてくれます。

 

 

 

 

船旅の客層は僕達世代前後がメイン、若い人は少なかったです。

 

そんなことも影響しているのでしょうか、洋服のままサンラウンジャーに横たわってくつろいでいる人はいましたが、僕達がプランに入れていたジャクジーバスを楽しんでいる人は皆無(笑)

ということで、ジャグジーは僕とbabarina二人での貸し切り状態。

 

海のど真ん中で青天井のジャクジーバスは、言葉に出来ないほどのリラクゼーション。

雲の合間から御日様も顔を出しはじめ、ロケーションも気分も最高でした^ ^

 

 

 

ジャグジーを楽しんだ後は、その足で展望風呂へ。

 

湯舟と海がシンクロして、まるで海に入っているような感覚になりました。

勿論温泉ではなく沸し湯でしたが、気持ち良かったです。

 

 

 

ランチは会席、そして午後のコーヒータイム

当初予定の二泊三日の船旅プランでは、ランチタイムは新宮に寄港していて、熊野古道など寄港地での観光に出かけた人も多かったはず。

そんなこともあり和洋を中心に日替わりでランチのご用意もあります程度でした。

 

ところがランチ会場のダイニングサロンで用意されていたのは会席料理。

お品書きには「紀ノ国ランチ」とあり、これは正に和歌山、二日目のディナーで供されるはずだったのもの。

 

なんかラッキー^ ^

 

 

 

 

先付は、和歌山県みなべ町産の烏賊を使った「いかの一夜干しの茗荷和え」

歯応えのいい甘味のある烏賊と少しクセの強い茗荷のマッチングがよかったですね。

 

「海老百合根寿司」は海老の背に卵黄を塗ってる軽く酒蒸しにした仕事の分かるもの。

 

「鮑と紀州梅の葺合え」は梅は果実と再認識させる甘味が、鮑のあっさりめの旨みと相まって、更には散らされたイクラの塩気がかさなって、複雑な美味しさを演出していました。

 

真鯛の大場まぶし」も鯛の旨味に、大場の爽やかさが適度にからんで、美味しかったです。

 

 

御造りは、和歌山県勝浦であがった「びんちょう鮪」と、近畿大学などの応援を受けてポリフェノールカテキンを餌に、臭わない鰤を養殖してる会社 食縁の「食縁の鰤」

 

口いれた瞬間、本マグロ?と思えるほど、味の濃い赤身の鮪は美味そのもの。

お品書きを読むまでハマチと勘違いしていたほど、全く臭みの無い脂の乗った鰤も驚きでした。

 

 

 

 

椀物は「鱧の葛打ち」

先ずはお出しが絶品。本枯れ節の一番出しと思える、じつに上品なお汁でしたね。

 

その上品な汁を葛ですった鱧は、しっかりした身なのに口にいれると解れるようなやわらかい食感に唸りました。

蓴菜が食感にリズムを与えてくれていたことも付け加えておきます。

 

 

 

和歌山県産「熊野地鶏の柚子味噌グラタン」が焼き物でした。

 

近ごろ、会席でも特に焼き物で洋食のメニューが供されることが目につくようになりましたが、個人的にはあまり馴染みません>_<

 

今回も洋食メニューのグラタンでした。

歯ごたえ噛みごたえのある味の濃い地鶏と、柚子味噌のマッチングは中々でしたが、出来れば単純に塩焼きや大葉味噌焼きなどの、日本料理のメニューのほうが良かったですね。

 

 

 

酢のものは「蓴菜と蟹肉の八方酢ジュレ」でした。

 

繊細な味覚のずわい蟹がギッシリ詰まった器の上に、蟹の味を消さない程度の上品な八方酢の相性がとてもよく、ヌルっとした食感の蓴菜の選択もの触感に変化を与えていて、お代わりしたい一品でした。

 

 

お食事は定番、「吸い物 香の物 御飯」

 

長芋のお吸い物は止め椀としてははじめてでしたが、吸物の具材としては面白く美味しいものでした。

 

 

 

水菓子は「紫陽花餅」と銘打たれた、美しいも餡子の餅。

 

予想もしなかったランチでの会席料理。

多分、いや間違いなく洋食のシェフと和食の板前さんがいるのでしょう。

夕べのディナーのフレンチは心に残る印象深いものでしたが、ランチの会席料理もなかなかのものでした。

 

二泊三日の船旅にあわせて、食材の仕入はすべて仕込まれていたからのサプライズ会席料理だったのでしょう。

 

美味しかったです、御馳走様でした。

 

 

 

ランチでの出会いは、またまた同世代の女の子二人組。

一人はなかなかの美人さんでエレガントなタイプ。もう一方はオープンマインドでどこかラテン系、元気系。こういったタイプの違う二人って仲良しが多いんですよね^ ^

 

話しかけて来たのはラテン系の彼女。

聞けば彼女の御主人もライダーで、タンデムしながら北海道に行ったり、妊娠中に九州を廻ったりしたとか。

思わずバイク話しで盛り上がりました。

 

やや控えなエレガントさんは、何と昨晩船上ポップオペラをやった藤澤ノリマサさんの追っかけ!

2008年から追っかけをやってるらしく、もう追っかけ暦10年のベテラン。

この船旅もクルージングが目的ではなく、追っかけが目的。で、親友のラテン系の彼女を誘ったとか。

 

船旅にも色々な目的で参加するの人がいるのがわかりました。

 

 

 

 

食後の珈琲は、場所を変えました。

 

同じ事を考える人も多いのでしょう、サロンは結構にぎわっていました。

一泊二日の短い時間でしたが、何人かの知り合いも出来ました。これも船旅ならではかも知れません。

 

 

 

最後のアトラクションはBing、そして帰港

帰港前の最後のアトラクションはビンゴゲーム。

 

会場は満席満員。

ゲームが始まり司会者ら出た数が読み上げられる度に「リーチ!」「ビンゴ!!」の声が。

ゲームは3回行われましたが、最後のゲームの勝者へのプレゼントは三万円のクルージング優待券。

この嬉しいこ栄冠に輝いたのは仙台から参加した60代の女性でした、おめでとうございます^ ^

 

ゲームが終わってから船の窓を見てみると、そこには横浜の街が。

楽しかった旅も、そろそろ終わりのようです。

 

 

 

色とりどりの紙テープと黄色いハンカチで見送られて出港した昨日。

その横浜港の大さん橋にまた戻ってきました。

 

一泊二日と短い旅でしたが、楽しみ切ったので、もっと長かったような気分^ ^

 

 

 

 

船上の最後の記念写真は横浜の街をバックに。

 

そして梅雨どきの台風通過後の二日間にもかかわらず、雨になる事もなく青空までみせてくれた天気に感謝して、6月13日の青空をバックに最後の一枚です。

 

babarinaが企画してくれた、僕の還暦記念、憧れだった豪華客船でのクルージング。

本当にありがとう。

 

どうぞ、これから仲良し夫婦で老春を謳歌しようね。

 

 

 

晩ご飯も横浜で、の予定が。。。

予定通り15時半に横浜港に帰港したぱしふぃっくびーなす号を下船してからは、また横浜をぶらついて夕食を楽しむ予定でした。

 

欲しい物があったので、再度横浜赤レンガ倉庫へ向かいました。

その後、夕食を予定していたがシシリアヘ。ここは是非訪れたかった食べログ評価4を超えるピッツエリア。

 

ところが。。。

店に辿り着くと、社員研修で休業>_<

どうりで予約のために数日前から電話しても全然通じず、人気店なので多忙で電話を受けてられないのでしょう、と発展的に考えていた僕>_<

とんでもない勘違いでした(笑)

 

代案を考えたのですが、横浜と言えば中華街。

ところが中華料理をあまり好まない僕のデータベースに、中華街でのお勧め、行きたい店が思い浮かびません。

 

しかし中華街、中華料理と念じているうちに、はたと思いついたのです。

品川在住当時に結構通った店を^ ^

 

 

 

その店は蒲田にあります^ ^

 

そこで高速横羽線を飛ばして羽田で下りて環七から蒲田へ。

本格的な中華料理には余り感心がないのですが、餃子は別格^ ^;;

蒲田は都内の餃子の激戦区で、羽根つき餃子発祥の地です。

 

そして、その羽根つき餃子を開発したのが、ここ歓迎(店名)

店内にはこの店を訪れた多数の芸能人の色紙、記念写真が所狭しと飾られていました。

 

朝食もしっかり食べて、ランチは会席料理だったので、お腹はほとんど空いてない状態でした。

そこでオーダーは、羽根つき餃子と水餃子、そして海老チリとご飯。

 

ここの羽根つき餃子は絶品ですが、水餃子も実に美味しい。

僕はここで水餃子の美味しさを教えられましたが、ここ以外で水餃子を食べることもありません。

 

外せないのが海老チリ。ぷりっぷりの海老もさることながら、餡が絶品。この餡を楽しむためにご飯が必要なのです。

早い話がメニューに無い海老チリ丼にするのです。

 

ここでの食事は懐かしい美味しさに出会った感じ^ ^ 思わず品川在住時代を思い出しました。

 

 

 

さて、僕もbabarinaも、もう六十代。

孔子論語に「六十にして耳順う」という一節があります。

 

これは、「60歳で他人の意見に反発を感じず、素直に耳を傾けられる様になる」「耳にどんな話しが聞こえてきても動揺したり腹がたつことがなくなった」という意味です。

 

これは仏教の、あるがままを受け入れるの意味の一部です。

そして僕の座右の銘の、夢ある諦観にも通じるものがあります。

 

六十代は今までに生きてきたなか、心が試される世代のようですね。