にっぽんの洋食とシルクドソレイユ

コロナ渦で2020年に経営破綻したシルクドソレイユが、再興を目指し今年日本で公演するニュースを耳にして、すぐにチケット確保に動いたのは、多分年明け早々。

前回は5年前の2018年、キュリオスでした。今年はアレグリアです。

 

キュリオスでの感動は今でも鮮明で、娘たちにもその感動を伝えたのでしょう、長女もアレグリアのチケットをゲットしていたようです。

 

前回は左側の席しかとれませんでしたが、今回は正面のいい席が取れたのが6月12日の月曜日。勿論有り余る有給を使って出かけました。

 

 

 

ランチはにっぽんの洋食

今回の移動は車ではなく電車。

ランチは赤坂近辺でったのですが、どうも最寄りが溜池山王。そこで僕の大ポカが!あろうことかメトロで路線を間違えて大回りをしながら、過去に一度しか乗った記憶のない南北線を使って辿り着きました。

 

 

 

 

お昼は、ここも一度行ってみたかった店「にっぽんの洋食 津つ井」です。

ここの名物はビフテキ丼。魚好きの我が家ですが、勿論お肉もいただきます。

 

 

 

なかなか雰囲気のある入り口ですね。

勢い期待値もランクアップします。

 

 

 

接待にもよく使われる津つ井。今回は予約なしだったので少し不安だったのですが、待つことなく入店することができました。

素敵なオブジェが飾られた壁側や、お庭が見える窓際は満席で、中央の四人がけのテーブルに案内されました。

 

 

 

最初に供されたのは卯の花

とても滑らかな口当たりで繊細な味のおからでした。

 

 

 

「和風のブイヤベースです。お熱いのでお気をつけてお召し上がりください」と云って持ってこられたのは、鶏、椎茸、帆立、大きな蛤から取ったスープを卵でとじたものでした。

これが絶品!動物系と魚介類ときのこだけのいい出汁に、たぶん酒とお塩だけじゃないかな?のシンプルな味付けが、体に染み渡る味でした。

 

 

 

ビフテキ丼の前には、海老フライと蟹クリームコロッケが供されました。

海老フライにはタルタルソースが、蟹クリームコロッケにはケッチャップソースが添えられてましたが、ともに海老と蟹の素材の味を殺さないような、上品で控えめなものででした。美味しかったです。

 

 

 

名物のビフテキ丼は赤だしの椀ものと香の物、それと簡単な野菜サラダと一緒に供されました。

なんとなく甘辛いタレで、ミデアムレアに焼かれたお肉が乗った丼だろうと思っていたのですが、いい意味で裏切られました。

 

まず感じたのは、バターの風味をまとった柔らかい程よいサシの入ったお肉に、風味以上の主張を見せる黒胡椒が、なんとも大人の味。

ここは「にっぽんの洋食」を標榜する店舗の、ステーキではなく洋食としてのビフテキを表現したという心意気を感じました。美味しかったです。

 

 

 

デザートは柚子シャーベット。しっかり冷えていて口の中がさっぱりしました。

 

話は変わり、「十時になると名古屋着です」という張り紙がありました。

ん?と思い帰りがけにその意味を尋ねてみると「名古屋は尾張の国ですよね、おわりの」と笑みを含んでの答え。

な~るほど、おわりは閉店、つまり十時閉店を意味していたんですね!

 

となるとトイレにも「録音室」とあったのは、もしかして録音時は「静かに!シーッ」となるので、そのシーッからお小水をイメージさせからのお手洗い!

 

なかなか洒落のきいたオーナーのようです。ちなみに創業者と名古屋や愛知県とは無関係とのことでした。

 

 

 

 

ぎりぎり Mr晴れ男の任務は果たせたかな。

台風が近づいているということで、天気予報は「雨」
正直、風雨を覚悟していたので折りたたみではなく、骨のしっかりした傘を持ったのですが、今回もMr晴れ男の面目躍如?でしょうか。

 

傘がなければなくても何とかなる程度の、霧雨かな?でおさまりました。

お台場といえばガンダムガンダムといえばお台場ですが、僕は全く関心がありませんが、好きな人にとっては正しく「聖地」なのでしょう。
この日も多くの外国人がガンダムをバックに沢山写真を撮っていましたね。

 

 

 

 

前回同様会場はお台場。平日にもかかわらず多くの人たちがシルクドソレイユのパフォーマンスを目に焼き付けようと大挙していました。

 

 

 

入口の看板前で人がいなくなる瞬間を待ってパシャッ!

これが結構待つんです、この空きの瞬間を狙ってる人が大勢いますからね。

 

 

 

 

会場となるテントの中は人、人、人。

記念グッズ売り場では皆さんがお土産を物色し、列をなしているのは飲み物売り場です。

 

 

 

 

僕の勘違いで、今回は撮影OKなんだ!とばかりに開演前の様子を撮ったまではよかったのですが、どうも僕の勘違い><

 

いいのはプログラム終了後の挨拶のシーンからで、そこは沢山写真を撮ってSNSにいっぱいポストして、アレグリアを宣伝してくださいとのことでした。

で、その貴重な開演前の写真がこれ。
前回と違い今回はほぼ左右と前後の真ん中の席で、べスポジでした、ハイ。

 

 

 

 


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約二時間の公演は本当にあっという間に過ぎてしまいました。
前回にはなかった日本語でのギャグ。それに会場に降り出した紙吹雪と、座ったポジションからくる紙吹雪の嵐。

まさに目の前で展開される空中芸に、至近距離で繰り広げられるか数々の最高のパフォーマンスに魅了された二時間でした。

 

割れんばかりの惜しみない拍手で感謝の意を表したことは言うまでもありません。

シルクドソレイユの皆さん、感動を有難う!!

 

 

 

 

終焉後、みんなが駅に向かって流れていく中、僕と家内だけは二人逆方向へ。
そう、アレグリアの記念ボードの前で写真を撮ることができるのですが、開演前はここも長蛇の列。

ならば帰りがけは狙い目かもと思った僕の予想は的中しました。
貸し切りでゆっくり写真を撮ることができました。

 

 

 

 

トリュフベーカリー

JR新橋駅の銀座口改札を出てすぐにトリュフベーカリーなる、行列の絶えないパン屋さんのニュースを知ったのは、多分一、二年前。

パンにそれほど関心のない僕が何故そのニュースを記憶していたかというと、このトリュフベーカリーを運営している会社が、僕がかれこれ十数年前からパルミジャーノレッジャーノやゴルゴンゾーラをネットで購入していた、まさしくその会社が開業した店だからだったのです。

 

折角なのでゆりかもめを降りて店に向かってもいました。タイミングよく僕たちの前には5人だけ。ところが僕たちも含めてあと3人になった時「白トリュフパンは残り6個です!」との掛け声が。
見ると注意書きに「白トリュフパンはお一人様8個まで」とあるじゃないですか!
ここで運も尽きたか。。。と思ったら、前からその予定なのか、後ろに配慮してくれたのか、前の二人は各々二個ずつしか購入しなく、そのお陰で僕たちはラストの二個にありつくことができました。

どうも有難う♡

 

 

 

今都内で行列必至のベーカーで手に入れた貴重な白トリュフパンは、翌日電子レンジで温めて朝食の食卓に並びました。

パンの味がよくわからない僕でも、トリュフの香りには少々敏感です。確かにトリュフの香りが広がる塩パンでした。

 

 

 

 

大好きなKITTE

新橋から東京駅に移動して大好きなKITTEへ。

このビルは、僕がビル自体が好きなこと以外にも、ちょっと気の利いた店が多いのでお気に入りです。

家内は特にファッション系の店が、自分の好みに合っているらしく、ノップドゥノッドやマーコートが特にお気に入りです。

さらに相手が若くなりすぎたのか僕たちが歳を重ねすぎたのか、どうにもデザイン的に合わなくなったディーゼルに代わって選んでいたリプレイ。そのリプレイよりもいいかもと見つけたヤヌークもKITTEにあります。

 

 

 

 

でも今回の探し物は「能作」です。

この富山県の高岡にある鋳物メーカーは、たまたま高岡を訪れた曜日が定休日だったので本店訪問のチャンスは逸してしまいました。

 

 

 

 

ただそのデザインセンス、丁寧なモノづくりに魅せられていて、香の器は手に入れて、香りとデザインを楽しんでいました。

その能作がKITTEに出店したことを知ったのが春。今回は数年恋焦がれていた?!風鈴を手にいれるのが目的です。

 

 

 

 

これがその風鈴。音色に惚れたのは勿論、このフォルム。

西洋のベルのようでそうじゃない。風鈴?といえばそうかも、という和洋折衷とは一線を画す和洋融合のデザインにハートを撃ち抜かれました。

 

 

 

 

ラーメン激戦区の丸の内

東京駅はラーメンの激戦区です。

全国の有名店が集うラーメンエリアが複数あるのです。まずは東京駅地下の「ラーメンストリート」ここはあのつけ麺の大御所、六厘舎を筆頭に全国の名店が8店舗出店しています。

2022年、八重洲北口に出現したのが「東京ラーメン横丁」ここは生姜醤油ラーメンの長岡食堂をはじめ7店舗がしのぎを削っています。

そして僕たちが選んだのがKITTEの地下にある「ラーメン激戦区」で、ここの超有名店は二時間待ちが当たり前の松戸のとみ田です。

でも富田は数回経験済み、で我が家はあっさり魚介系、出汁系に弱いので、出汁屋が作るラーメン「かね田」にしました。

 

 

 

 

勿論初めてのこの店。どうも卵と海苔は自由に食べることができるようです。物価の優等生といわれていた卵が、史上最高値を続ける昨今に、このサービスはなかなかの太っ腹です。

 

ただ、いうまでもなくゆで卵と思って軽く割ったら、あろうことかの生卵><
こうなると一個が限界ですね。でも海苔はパリパリで美味しかったです。

 

 

 

 

麺が細麺と太麺を選ぶことができ、選んだ細麺を綺麗に仕上げてきたラーメンは、穂先ではないものの細切りのメンマに、大きく柔らかいチャーシュー。それに白ネギの輪切りとあさつきと柚の皮がのった、すっきりビジュアルの期待大のもの。

 

僕のラーメン考からすると、ラーメンは麺を食べるもので、その麵を活かすにはスープの味は若干強めでちょうどいい。スープ単体で美味しければ、それは麺にまとわりついたとき、少し味が弱くなるが持論。

なのでよくある「まずはスープから」ということはありません、必ず麺から口にします。その感じからすると若干スープが弱い。美味しい出汁のきいたスープなのですが、麺を食するにはもう一歩の力強さが欲しかったですね。

でも勿論及第点は超えた、美味しいラーメンでした。御馳走さまです。

 

 

 

 

能作の風鈴は僕の想像通りの収まりでした。

青空をバックにしたシルバーの流線型のフォルムから奏でる凛とした音色。いつまでも聞いていたくなります。

 

 

 

 

それまで我が家のリビングで長い間涼やかな音で夏を楽しませてくれた南部鉄器の風鈴は、そのまま和室でその音色を楽しませてくれることになりました。

 

今まで有難う。そしてこれからも宜しくです。