キュリオス

 

 

7月のライブはシルク・ドゥ・ソレイユ

今年はライブを楽しむ年にしよう!と計画。

その第一弾は、二月の綾小路きみまろ爆笑ライブ。翌三月は久々に鈴本演芸場で寄席を楽しみました。

四月は小休止で、五月はbabarinaのお誕生日記念に小野リサのLIVEに酔いしれ、六月は僕の還暦祝いの豪華客船ぱしふぃっくびーなすの旅で、藤澤ノリマサの船上ポップオペラを堪能しました。

そして今月はシルク・ドゥ・ソレイユキュリオスを東京公演最終日手前で楽しむことに^ ^

シルク・ドゥ・ソレイユ。。。

名前はよく聞いていたのですが、正直サーカスなのか、演劇なのか、よくわかりませんでした>_<

ライブの年にしようと決めた時から、ネットのぴあで広範囲なジャンルでライブやイベントを調べてわかったのですが、シルク・ドゥ・ソレイユは、今までになかった全く新しいサーカスを目指して、1984年にカナダのトロントで旗揚げされたエンターティメント集団のようですね。

 

 

 

ランチは銀座のバル

キュリオスの開場は14時。

会場となるお台場でもよかったんですが、少しウィンドーショッピングで見たいものがあったので二週連続で銀座に向かい、ランチは銀座のイタリアンバルでした。

余談ですが、銀座はやっぱり銀座、漂う空気が、六本木、赤坂、青山、恵比寿。。。そのどことも違う、まさにTHE銀座特有の地に足のついたハイソ感がありますね。

その要因の一つと思えるのが、整然とした街並み。

小洒落てるなどという言葉とは無縁。そもそも洒落てるという以上、そのものの近くかイメージの中で比較対象があり、それに比べると洒落てるということになります。

しかし、銀座はどこもかしこも、つまり街自体がハイレベルで洒落ているので、目視では比較対象が見つからず、街全体が洒落た場所なんて銀座ぐらいしか思い浮かばないから、イメージでも比較のしようがない。

ですから銀座では下手にオシャレ〜!なんて言葉が出なくなる。。。

そんな感じを受けるのは僕だけかな?^ ^;;

ということでイタリアンバルからの外の景色も、どこかハイソ^ ^

 

 

 

ランチのプチフルコース(これって変な名称じゃないですか?)は、アンティパストミストに、プリモピアット、セコンドピアット、ドルチェ。って、これイタリアンのフルコースでしょう(笑)

 

ノンアルの僕たちは、アペリティーボはオレンジジュースとグレープフルーツジュース

 

アンティパストミストは、アサリとイカのマリネにトマトのブルスケッタ、スモークドサーモンにプロシュートのグリッシーニ添え。

ラズベリーのドライフルーツも添えられていましたね。

 

 

 

パスタは僕がボロネーゼ風(笑)

babarinaはシラスとほうれん草のペペロンチーノを選びました。

ラグーになりきっていないボロネーゼ風のパスタは、具材はおいといてパスタの味としてはまぁまぁ^ ^;;

シラスとほうれん草のペペロンチーノも、そこそこ美味しいのですが、パスタの茹で汁とシラスの塩分の調整がいまいちで、やや辛かったかな?

 

 

 

白身魚は。。。魚の種類を忘れました>_< で、ソースはバルサミコ

焼き加減は可もなく不可もなく。ただ、焼く前の塩打ちを忘れたんじゃないかな?ソースをつけても、味がボケてました。

チキンのソースはトマト。

こちらは逆に焼き方に難ありかな? 皮目は高温で押し付けるようにして焼いたほうがパリッとしますよ^ ^;;

ソースも少し輪郭がぼやけてる印象でしたね。

 

 

 

ドルチェはメロンのアイスとティラミス。

ドルチェは作らない、作れない僕には、ともにBuono!でした^ ^ 特にアイスのメロン感が強かったな〜。

カプチーノは。。。少々ぬる目>_<

と、リストランテでもトラットリアでもない、バルで供されたものでも、イタリアンとなると辛口な評価になる僕^ ^;;

でも、僕たちのお隣に陣取った、いかにも銀座で仕事をしています!的な、ミドルエイジの女性二人と、五十代中盤と思しき男性の三人組は、僕たちよりもワンランク軽めのメニューでしたが、パスタとメインは同じ。

そこでのお三人の評価は結構高く、「だからこの店外せない」ともいってました。

まあ、味覚は人それぞれですから、味の良し悪しを定量的に判断することはできません。

ただ、そこで改めて思ったことは、僕やbabarinaは結構美味しいものを楽しませてもらっている、そんな環境にあること。

普段からたいそうな予算でもないのに、味のパフォーマンスの求め方は予算以上の我が家^ ^;; いや、僕だな>_<

でも、その甲斐あってか、調べてから伺う店に、そんなにハズレはありません。

でも雰囲気も味のうち、値段のうちからすると、店の中の雰囲気と窓の外の景色の「銀座感」を加味するれば、まずますの線のバルなのかもしれません。

ご馳走様でした^ ^

 

 

 

キュリオス

銀座から車でお台場に移動して、ダイバーシティーのパーキングに駐車。

キュリオスをやっているお台場ビックトップは、その隣にあります。

 

開場前は結構な人だかり。

記念写真撮影の特設ステージに僕たちも並んで、自撮りでパシャ!

すると若い女性が撮りましょうか?と声をかけてきてくれて、二人揃って全体に収まるようにパッシャ!

 

ただ記念写真スペースに並んで待っている列はほぼ若者>_<

年甲斐もなく、この手のことに何の躊躇もなく参加する二人でした^ ^;;

 

 

 

開場14時の開演15時で一時間の待ち時間があったのですが、待合のサブテントの中には、三箇所でKYURIOS SHOPが開店していました。

ここだけでしか手に入らないキュリオスのオリジナルグッズを求めて、多くの人たちでごった返していました。

特に花束は早々に売り切れ表示が貼り出されていましたが、これはエンディングで出演者に手渡すものなのでしょうか?

僕たちもjijottyが欲しがってるパンフレットと、花より団子のchojplyへのクッキーを求めて、売り場内を歩き回りました。

開演30分ほど前にはゲートが開かれて、指定の2番ゲートから場内に入場し、A6列の12番、13番に着席しました。

 

 

 

開演前の場内にはどんどん観客が入ってきました。

最初に場内での撮影厳禁のアナウンスがありましたが、にも関わらずあちらこちらでフラッシュの閃光が見えました。

 

その度に係りの女性が現地まで飛んでいき撮影禁止であることを説明しているようでしたが、また少し経つと閃光が。

もう、いたちごっこのようでした>_<

 

で、この写真ですか?

これはアナウンスされる前にノンフラッシュで撮影したものです。ですから僕のところに係りの女性が来ることはありませんでした^ ^

 

それとこの梯子のようなもの。

なぜかステージの奥から、どう見ても出演者には見えない、運動系が苦手そうなカップルが渡ってきました。

 

あれは?何?

と思っていると、またしても観客にしか見えない人が渡ってきます。ステージを降りた後を目で追うと、正面奥側の席に腰を下ろしました。

その後もにたようなシーンが何度か続きました。

 

はじめはゲートを間違えたと思っていたのですが、それにしては多すぎます。

待てよ。。。と思ったのは、演出家がマドンナの演出も手がける気鋭の演出家だったことを思い出した時です。

 

もしかしたら。。。

入場券のゲートを無作為に選んだ何組かに、意図的にステージ真裏にあるゲート番号を記して、指定席に行かせるためにあえて素人をステージにかけた橋を渡らせることで、開演までのアイドルタイムにサプライズを仕掛けたのでは?

と感じたのは僕の深読み。。。でしょうかね^ ^;;

 

 

 

ショーは15時から一時間と、20分の休憩を挟んで、もう一時間の都合二時間でした。

 

キュリオスとは「好奇心」「骨董品」という意味。

舞台は19世紀のヨーロッパで、貴族が世界中から集めた珍しいものを飾っておいた棚。ですから服飾もダイレクトにその時代の雰囲気。時代背景も産業革命で、その時代に考える未来像も反映されていて、どこかアールデコっぽい、古さが何周りかした新しさを感じさせるものでした。

 

そんな凝った服飾、小道具、大道具のなか繰り広げられるストーリーのある大道芸にパフォーマンス。

まさに引き込まれるという言葉がぴったりでした。

 

オリンピックの体操や新体操にエントリーしたら、断トツでの金メダルでしょう!と思うような演技の数々。

世界のびっくり動画特集のようなテレビ番組でしか見たことのないような、まるで軟体生物としか思えないような体の柔らかさを持つ四人の女性たちは、全身電気鰻をイメージしたレオタードに身を包み、常識では考えられないようなポーズを見せてくれました。

 

幾重にも重なった椅子のバランスをきっちりとって、マジックでしか見たことのないような万有引力を否定するようなポーズを決める男性。

その椅子が一脚、もう一脚と積み重なっていく時に、まるで天井に鏡があるがの如く、シンクロして目に入ってきたものは、映像ではなく生身の人間がやっていたこと。

つまり、天井から逆さづりになって、登っていく人の動きにシンクロさせていたわけです。

思わず感嘆の声が湧き上がりました。

 

20分の休憩の間に、会場にはネットが張られトランポリンを使ったパフォーマンスであることがわかりました。

 

このトランポリンを使ったショーも凄かったですね。

一人を高く飛ばすために、残りの六人揃ってバウンドさせる。その力を借りて天井すれすれまで舞い上がったアクターは、想像を超えるパフォーマンスを披露してくれました。

 

幸いにして前から6列目の席で観ることができましたから、ロープを使った演技では遠くから、あたかも自分めがけて襲いかかってくるような迫力があり、目の前を過ぎ頭上に行き過ぎる時には、思わず頭ごと後ろにそらしてしまうことも。

 

すっかりキュリオスの世界に引き込まれ、自然と体が揺れ、声が出て、手拍子が始まっている自分がいました。

コンサートも、寄席も、爆笑トークもライブはいいですが、キュリオスのようなパフォーマンスこそ、生で楽しむのが一番と感じました。

 

 

 

エンディングでは全出演者がステージに顔をそろえるのですが、割れんばかりの拍手というのはまさにこのことと言わんばかりの、すごいすごい拍手の嵐でした。

 

指笛、何かを叫ぶ人、花束を持って最前列に駆け寄る人、立ち上がって拍手をする人。。。

本当に、本当に胸に響くものがありました。

 

人が自分の体を使って表現できるもの、ことの凄さを見せてもらいました。

本当に、ホントに素晴らしかったです!

 

心から有り難う。