スイミング復活

 

 

そもそもの体を鍛えようと思った動機

体を鍛えるということを意識しだしたのは四十代からでした。

それまでにやっていた運動のゴルフ、スキーはレジャー。健康や体を鍛える意識は皆無でした。

 

でも、VAN創業者の石津謙介先生にお会いした最後?じゃないかな、様々なお話をお伺いしている際に、何かの話のから、ふと服飾の基本はボディメーキングと感じたのです。

 

石津先生ご自身の口からそのような話は出なかったのですが、それを連想させるような話が合ったんでしょうね、多分。

そこからです、体を鍛える、結果健康を意識するようになったのは。

 

ですから動機が不純?(笑)なんですよ、僕が体を鍛えようと思った動機は。

 

ボディビルダーのように自分の筋肉を誇示したいわけではなく、好きな洋服をよりサマになるように着たいという願望からですから、特にシックパックなどを目標にしたわけではありませんでした。

 

 

 

なぜ水泳?

体を鍛える方法はいくつかありますが、ジョギングでもマシントレーニングでもなく何故水泳を選んだかというと、実は苦手だったから。

水は好きなのに自分自身が水と戯れるのは苦手でした。

 

ですから苦手克服も目指してのスイミングの選択でもあった訳です。

 

それと調べるほどに水泳の良さがわかってきたのも理由の一つでしょう。

先ずはあらゆるスポーツの中で水泳だけが唯一体を水平にして行う全身運動であるということ。また浮力のお陰で、体全体で重力を分散するので、足や膝などの限られた箇所に負荷がかからないこともそ特徴です。

 

そして数少ない左右対称の全身運動が出来るスポーツであることもわかりました。

 

こうして始めたスイミング。

当時は会社のトップとして多忙を極めていましたから、特に最初からスイミングスクールに通った訳ではなく、常にオフィスに泳ぐための一式を用意しておいて、1~2時間空きそうなときに公立の公共プールに出かけていました。

 

大分泳げるようになってくると楽しくなり、夜遅くまで開いている会員制のジムに通うようになりました。

その結果特に意識もしてなかったのですが、自分の体でシックスパックの感じがうっすらと感じるようになったのです。

これには驚きました。

 

 

 

中断

週に二回は泳いでいて、完全に自分のライフスタイルに組み込まれていた水泳、それを中断せざるを得なくなったのは平成25年の秋だったと思います。

babarinaリュウマチを発症したのです。

 

生活は一変しました。家事、掃除、炊事、洗濯の全てを僕が担うことになり水泳どころの話じゃなくなったのです。

 

この僕一人で何から何までやらなくてはいけない環境は、babarinaの奇跡的な回復で二年ほどで終わりました。

家での生活が落ち着いてきたので、そろそろ泳ごうかと思っていた矢先に、三度目のビル建設の担当になり多忙必至ということで諦めました。

 

この大仕事が三年がかりで終了を迎える寸前、今度は僕に癌が見つかり手術。

そしてあれよあれよという間に定年退職。

 

 

健康診断

実は4,5年前から健康診断の結果が気になりだしました。

それまではBMI値が22以下だったのに、22以上になり毎年体重と腹囲が着実に増えいたのです。

 

その他の血圧や血糖値、胃の状態や肝数値に視力、聴力など悪玉コレステロール値(なぜかこれだけは前々から基準値オーバー)以外はすべて正常でA判定なのですが、毎年増える体重と腹囲が問題。

 

この現象は泳ぐことを止めてからです。

家で出来ることとしてストレッチや筋トレも不定に行っていますが、やはり水泳のような有酸素運動じゃないと問題解決には至りません。

 

そこで今年の四月から嘱託となって毎日ほぼ定時で帰れるようになった今、また泳ぐことを考えるようになりました。

 

 

 

ん?babarinaも?!

スイミング復帰の話をbabarinaにしたところ、な、な、なんと彼女も泳ぎたいと。

 

確かにリュウマチを患ってから回復したとはいえ大分体力の落ちた彼女。

それに僕と違って根っからの文系、そもそも体を動かすことが苦手な彼女は慢性的な運動不足です。

 

そこで二人で近くのスポーツジムの体験で泳いでみました。

自転車の乗り方と泳ぎ方だけは生涯忘れないと聞いたことがありますが、そうはいっても感とスキルは維持できません。

25m泳いだだけで肩で息をする状態でした。

 

 

発見!50mプール

きっちり定期的に泳げていた数年前もそうでしたが、泳ぎ慣れてくると25mプールでは物足りなくなります。

当時も定期的に辰巳の国際試合も出来る50mプールに通っていました。

 

久しく泳いでなく25m泳いだだけで肩で息をしている状態で、何が50mプール!とも思ったのですが、折角のスイミング復帰、しかも夫婦で泳ぐということになれば、決して泳ぎが得意とは言えないbabarinaへのアドバイス、コーチも含めてなるべく広めのプールがいい。。。

と思っていたらあったんです、いい感じの50mプールが。

 

自宅からは車のほうが便がよさそうな立地ですが、近いとはいいがたいですが決して遠くなく、夜も21時まで営業している温水プールがあったんです。

これなら平日仕事を終えて帰宅してから出かけても余裕です。

 

 

 

勘が戻った?!

ということで早速出かけてみました。

 

プールは半分が敷台を置いて水深を浅くしてましたが、泳ぎ専門の4コース分は水深も1.1mほどあり十分な深さでした。

25mプールの倍の50mプールはさすがに長いです。

しかし先ずは腕試しとクロールでひと泳ぎしてみると難なく泳ぎ切れました。水をつかむ感じも戻ってきた気がします。

 

続いて平泳ぎしかできないbabarinaトータルイマ―ジョンでのクロールをコーチ。

すると見る見るうちに上達して、この日は2時間ほどプールにいたのですが、あろうことか最後は自力のクロールで50mを泳ぎ切るまでに上達しました。

やっぱりコーチがよかったのかな?(笑)

 

 

 

二人で楽しめるもの

一度泳げるようになると水泳の場合楽しみ方のステージが一つ上がる感じがします。

 

そんなことで旅行、食べ歩き、ドライブ、美術館巡り、映画鑑賞、ライブ、寄席と結構共通の趣味、楽しみの多い夫婦ですが、そこにもう一つスイミングが加わりそうです。

 

babarinaはゴルフはラウンドするほどの力量がなかったですし、スキーもボーゲン程度。

しかしスイミングは同じコースを各々が自分のペースで泳ぎますから、相手に合わせる必要なないぶんいつでも一緒に出来ますし迷惑もかけません。

 

もう人生の黄昏時か、その目前。

夫婦仲良く揃って楽しめる趣味やスポーツが増えることは嬉しい限りです。

 

あとは継続は力なり。

無理なく続けていきたいものです。