Virtualイタリア旅行

 

コロナがなければ。。。

実は今年の7月19日から25日までの一週間、babarinaと二人でイタリアを旅する予定でいました。

ベニス、フィレンツェ、ローマのコースで観るべき名所も希望する宿泊先も決まっていて、残るは三食を何処で楽しむかのリストランテ、トラットリア、オステリア、ピッツェリア探しだけでした。

定年退職を迎えた記念かな、まあ何しろ大好きなイタリアへの旅のはずだったのです。

二人揃って出かけるのは初めてだったので、それはとても楽しみにしていました。

 

 

 

しかし年明けから中国で新型の感染症が発生の頃から雲行きが怪しくなり、週を追うごとにそれは新型コロナウィルスによる感染症で、なんとパンデミック指定に。

幸にもまだホテルも航空券も予約してなかったので、早々に予定を一年順延としたのです。。。

たらればの話にはなりますが、コロナがなければ今頃は娘たちや友人に本場イタリアで覚えたメニューを、自宅で振舞いながら土産話に花が咲いていた頃だったでしょう。

しかし、このコロナパンデミックは今までの日常を変えてしまいました。

go to travelが始まっても各都道府県の首長からは帰省を控えてほしい旨が多く発せられ、今後も人の移動には慎重にならざるを得ず、ましてや国外への渡航となるとそのハードルは桁違いに高くなるでしょう。

そしてそういったことが「新しい日常」として定着していく世の中になると、まさに僕とbabarinaの二人揃ってイタリアへの旅は、叶わぬ夢になるかもしれません。

 

 

 

YouTubeで旅行気分を楽しんで


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あるがままを受け入れる。。。

毎朝の読経のあと「偏らない心、こだわらない心、とらわれない心、広く広くもっと広く」という薬師寺管主 故高田好胤先生が仰った空の心についての言葉を言ってます。

この言葉の後に言ってるのが「丸く柔らかく暖かく大きくしなやかな心で、あるがままを受け入れる」です。

あるがままを受け入れた上で何が出来るか、じゃあ、ヴァーチャルでイタリア旅行を楽しもうとなりました。

今は有難いもので情報入手の方法は数多です。

中でもこの手のバーチャルトラベルにうってつけなのがYouTubeで、イタリア旅行で検索すると「世界の車窓から」のようなプロが作った鉄道旅行のプログラムから個人の旅行の記録まで盛りだくさんです。

その中から予定していたベニス、フィレンツエ、ローマを中心に、ミラノ、ピサ、ナポリアマルフィーからアルベロベッロまで足を伸ばしました。

TVの大型画面で楽しむイタリア旅行もまんざらでもなく、なししろリアルでできないワープができる(笑)

ミラノからナポリまで数分で移動できます。

babarinaと二人、ゆったりと数時間での濃密な?イタリア旅気分を満喫しました。

 

 

 

Salvatoreイタリアンでグルメツアー

ラスパドゥーラ


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ラスパドゥーラとはロディと言う小さな街の方言で「硬いものを削る」という意味なそうです。

初めてこの食べ方でシーザーサラダを供してくれたのがアルゾーニ。都内のそこそこ名の通ったイタリンでも、ほとんど毎月通い詰めたお気に入りのトラットリでも見たことはなかったのです。

流石イタリア人オーナーのアルゾーニの面目躍如ですが、イタリア本国でも是非体験してみたかったアトラクションと味でした。

そんなこともあり、この専用のナイフが欲しかった。

しかし、ホールでチーズを買ったらいくらするの?それに老夫婦(笑)二人で食べきれるの?コロナで娘達はじめ、僕のイタリアンを楽しみにしてるガールフレンド達に、親友、悪友の男友達も我が家に来ることはあり得ない状況です。

でも。。。手が届くものを見つけちゃったのです。

念ずれば花開く、ってところでしょうか。で、即ゲット。

そこでYouTubeでのイタリアのヴァーチャルトラベルを楽しんだあとの数日は、salvatoreの手作りイタリアンでイタリア旅行としました。

料理の主役はいうまでもなくラスパドゥーラです。

 

 

 

自宅での初めてのラスパドゥーラのチーズは、この食べ方を教えてくれたアルゾーニに敬意を表して花びらのようなチーズを惜しみなく使ったシーザーサラダ。

目にも舌にも心にも染み入る上質なチーズの風合いが至高の時間でした

この美味しさにノンアルのスーパードライで乾杯!

この日のメインはこのサラダ。で、もう一皿は知り合いが送ってきてくれたとても柔らかいタコと、上質なインドマグロの柵を使ってカルパッチョを作りました。

 

右の画像はチーズを惜しげも無く使ったパルミジャーノレッジャーノのリゾットとフルーツサラダ。

僕が作るリゾットはインディカ米ではなく無洗米のジャポニカ米ですが、これがかなりいけます。玉ねぎを炒める前のオイルにはローズマリーで香りずけをしておきます。

ブイヨンかコンソメでコトコト煮込みながら絶対守るのが時間。煮込む前に油に米を入れて白ワンを入れてから何があっても18分。それ以下も以上もいけません。この時間を守ってそれからモンテすることで、それはそれは美味しいに本人にあった感じのアルデンテが生まれます、ハイ。

こちらも絶品でBuono!

なんかトスカーナ地方とシチリア島あたりで出会えそうなメニューでした。

 

 

 

左はナポリの名物料理のタコの溺れ煮のアレンジとトマト、キウイ、オレンジのフルーツサラダです。

頂き物のタコが少し残ってたので、このメニューを選んだのですがタコが少なすぎたので、急遽牛バラ肉も追加しました。

ニンニクと赤唐辛子でアーリオオーリオペペロンチーノのオイルを作ったら、そこにケッパーを入れ軽く炒めたらホールトマト缶を投入。その後オリーブを入れてソースの完成となりますが、僕のレシピはそこにコク出しの赤ワインと小さじ一杯ほどの砂糖と適量の蜂蜜を入れます。これで味の濃度が上がる気がするのです。

あとは牛バラとタコを時間差で入れて軽く煮込んだら完成です。

タコと牛の旨味、それにケッパー、オリーブの風味が加わり、僕の定番のトマトソースとは違った味になり、これも美味しいいです。

右は僕のイタリアンのど定番、カプレーゼに生ハム、チーズとレタスのサラダに自家製パンチェッタを使った本場流濃厚カルボナーラ

本場流とは生クリームを使わず卵だけで作るカルボナーラで、肝は一人前に二個の卵を使い、うち一個は卵黄だけを使うこと。そこに摩り下ろしたパルミジャーノをたっぷりと入れること。

ということで、今回はカプリ島とローマの名物料理でした。

 

 

 

左は夏にどうしても食べたくなるサルティンボッカです。僕は夏にこれを食べるためにセージを栽培しています。

牛でも豚でも作りますが、豚の方があっさりしていて夏向きかも。

セージの風味と生ハムの塩味にバターとレモンのソースがきいた爽やかな味で、暑い夏にはもってこいの肉料理です。

サラダは少量の塩とオリーブオイルで和えたリーフレタスに、ラスパドゥーラで削ったチーズをのせてます。

右はローマ三大パスタの一つ、カッチョエペぺ。

これはチーズと胡椒だけのシンプルなパスタながらレシピはいくつもありまして、実は作るのは今回が初めてです。

今回はフライパンの1/4にコンソメスープを入れ、そこに摩り下ろした大量のパルミジャーノを入れて作るレシピを試しました。

仕上げに追いのパルミジャーノとラスパドゥーラで削った大量のチーズを添えました。

ちなみに三大パスタの残りはカルボナーラアマトリチャーナなそうです、ハイ。

この日はローマでの一日って感じでした。

 

 

 

ファッションは。。。

生家が呉服店ということもあり、身に付けるものには幼い頃から無意識のうちに気をくばる環境にありました。

それに8歳年上の洒落者な姉の影響を強く受け、中学の頃にVANでアイビーに目覚め、社会人一年生もアパレル業界。

そのアパレル時代の感性が一番研ぎ澄まされていた頃イタリアのモーダに強く影響され今に至る、という感じすがVANの創業者の石津謙介先生から教えられた「お洒落な人ではなく洒落た人になる」ことや、「たかが洋服、されど洋服」の理念は、もう皮膚感覚になっています。

 

 

 

そんなこともあり、三つ子の魂百までかな?

いくつになっても自分が身に付けるもの、自身が身を置く環境には一家言ありですね。

その昔「良い趣味を持つことを贅沢とはいわない」というダンヒルのCMのコピーがあり、まさに言い得て妙なりだなと思っていましたが、これも洒落た人になるための大前提のような気がします。

服飾も人生を楽しむための大切な要素であり、イタリア人はそのことを皮膚感覚でわかっているような気がします。

今に至るまで身の回りのケアや服飾で変わらず続いていることは、毎朝のシャワーとコロン、ビジネスで半袖シャツは着用しない持ってない、自分で選んだハンカチは全てレディース、ドレスシューズはオックスフォードタイプでカジュアルシューズはドライビングシューズ、ドレスでのベルトとシューズは同色を選ぶ、時計とバッグはシーン別に数種類から選ぶ。。。

定年後で嘱託契約のどこにでもいる普通のサラリーマンですが、こうしてみてみると多分拘りが多い方でしょう。

イタリアブランドで身を固めることはもうありませんが、良い趣味を持つこと、自分らしさを忘れないこと、装うことで人生を楽しむことは忘れていないようです。