祝誕生日?定年退職祝? 箱根の旅

 

 

babarina & me

babaeinの誕生日が5月21日、僕は69日。

その中間の5月末日と6月の一日にかけて、また定年退職の慰労も兼ねて旅行に出かけてきました。

 

場所は大好きな伊豆、ではなく今回は箱根にしました。

年末年始の旅以来、インタバルが長くなり半年ぶりの旅行です。

 

 

 

絶品アジフライを求めて小田原へ

旅の楽しみは一つには地元ならではの美味しいものとの出会い^ ^

今回は小田原で絶品アジフライをランチに予定しています。

 

いつものことながら首都高を過ぎて東名に入り海老名SAで一休みは定番。

そして海老名SAで外せないのが吉匠の鯵の唐揚げ、僕の大好物です。

 

今回は季節限定のわさび醤油を楽しみましたが、余りの美味しさに追加お代わりで、お昼も鯵フライの予定なのに二尾も鯵を食べてしまいました^ ^;;

 

 

 

吉田茂

首都高が予想以上にスムースに動いてくれて、予定時間よりも早く到着しそうだったので、国道をゆっくり走ることに

途中大磯を走っていると旧吉田茂邸の看板が。。。すぐにUターンして見学に向かいました。

 

大磯には有名人の別荘が多いのは知っていましたが、吉田茂の別荘もあったとは知りませんでした、不勉強不勉強。

 

 

 

邸宅は9000坪の敷地の中にあり、500円の入館料の邸宅以外の庭は入場無料の公園となっていて、大磯の人達の憩いの場になっているいるようでした。

 

邸宅は数寄屋造。

日本の戦後の大きな歴史のいくつかが紡がれたであろう応接室には、吉田茂と関わりの多かった人々の写真が飾られていました。マッカーサー元帥もその中の一人です。

 

 

 

二階は書斎でした。庭の景色が一枚の日本画のように見える上品な日本窓に総檜のお風呂。

物思いにふけるにはこれ以上はないでしょう。

 

 

 

吉田茂といえば馬鹿野郎解散。イメージとしては壇上で机を叩いてでしたが、その実答弁の帰路小声で言ったその言葉をマイクが拾ったのだそうです。

左上の写真は「バカヤロー」をオブジェにしたものだとか。

 

それと吉田茂が養子であったことも初耳でした。

 

 

 

吉田茂邸の敷地は大磯城山公園となっているようです。

京都大原を彷彿とさせるような立派な竹林、自然が残るように、感じるように適度に手入れされた公園、そしてバラ園。

 

政界を引退する際に「そろそろ大磯にいって読書でもしようか」といったそうです。

大磯の住人になってからも世界の要人を大磯に招いて、日本の平和と安定に寄与したそうです。

 

ぶれない信念、信条や美学を持った人の生き方は皆美しく素敵ですね。

 

 

 

大好物の鯵

お昼は小田原漁港にあるお食事処 大原で絶品鰺フライをいただくことに。

 

肉と魚といえば魚、その魚の中でも特に青魚と呼ばれるもの、秋刀魚、鰯、鰺が好物ですが、とりわけ鰺は大好きで時に鰺フライには目がありません。

 

過去にも内房で食べられる黄金鰺を求めに浜金谷に行ったり、沼津の内浦漁協直営の店 いけすやに出かけたり、鰺と聞けば腰が軽い。

 

旧吉田邸の見学が長めだったこともあり、お昼過ぎに到着。

 

並ぶのは覚悟していたのですが、順番待ちの記帳を見ると十人ほどの先客あり。結果40分ほど待ってありつけた鰺フライは評判通りのふっわふわ。

 

三点盛のお刺身も美味しく評判通りの店でした。

 

 

 

驚きのポーラ美術館

何度も訪れている伊豆箱根ですが分布でみると圧倒的に伊豆。今回は箱根ということで多くのミュージアムがあります。

ということでポーラ美術館へ。

 

駐車場へ車を止めてエントランスに向かいましたが、その建物を見て興奮を抑えきれませんでした。ガラスとコンクリートで構築された直線的な造形美、これぞまさに僕の美意識の根幹たる「濃い透明感」

 

驚きました。

 

 

美術品を楽しむ前に、先ずこの建物自体を堪能したのは言うまでもありません。

コンクリートと凹凸のある擦りガラスパネルで構成されてる内部は、ランドスケープを活かしたのでしょう、角度をもった面で構成され独特の異次元感があります。

 

擦りガラスの壁には照明が仕込まれていて光る壁になります。

そしてこの光は冷たく光る蛍光灯色で、コンクリート打ちはなしの空間を際立たせています。

 

これだけの建造物、設計と施工が気になりますが、設計を日建設計が担い施工は竹中工務店が担当したようでした。

 

 

 

この日は「印象派、記憶の旅」というイベントが開催中でした。

いくつかのブースに分かれているようでしたが、最初のブースでは作品の写真撮影がOKとのこと、これには驚きました。

ホノルルの美術館以来のことです。

 

印象派と呼ばれる画家たちの多くの作品を鑑賞することが出来ました。

 

ポスターでしか見たことのなかったロートレックの作品や、印象派といえば外すことのできないモネの一連の睡蓮の一枚も鑑賞できました。

 

 

 

果たして印象派なのか、絵画史における位置はわかりませんが天才ピカソの作品が数点展示されていました。

その中の一つにくぎ付けになりました。作品名は「酒場の二人の女」写真左の絵画です。

 

ピカソはその作風において何時代と区別されてるそうですが、この絵は彼がまだ若かりし頃パリに行った際に、その雰囲気に強く影響を受けた「青の時代」という時期に描かれた作品とのことでした。

 

ピカソはパリの女囚の牢獄や娼婦などに強い衝撃を受けたようで、絵画の全てがどこか物悲しい陰鬱な青のトーンで表現したようです。

 

「酒場の二人の女」は青の時代の作品ですが、ゴーギャンのモチーフのような女性二人を、背中の表情だけで彼女たちの生い立ちや、この先をも予見させるような、またキャンバスには描かれていないカウンターの延長の先ににいる、口数の少ない深い皺の顔のマスターまで朧げに見えてきそうです。

 

撮影禁止の作品だったので絵葉書を手に入れてきました。

 

 

 

上質な時が流れる箱根ホテル

花より団子、実利主義的な宿選びが多い我が家でも、何かの記念では少し違います。定年退職の記念となれば多少格式を重んじ、箱根ならば富士屋ホテルか箱根ホテル、山のホテル。

 

今回は芦ノ湖を一望できる箱根ホテルを選びました。

 

格式の高いホテルは自ずと客層が違います。それに比例するように乗ってくる車も違います。

今回もマクラーレンでお越しになった方がいらっしゃるようです。

 

 

 

ウエルカムドリンクは湖を臨むバーラウンジで。

僕たち夫婦以外は皆外国人でした。

 

ノンアルコールのアップルジュースを頼みましたが、よく冷えたグラスに注がれたジュースは口当たりもよく身にも心にも沁みましたね。

 

 

 

落ち着いた内装と上質な調度品類。全面の窓からは水静かな水面で少しお大人の表情を見せる芦ノ湖が一望できます。晴れていれば山越しに富士山の頂が絵の様に見えるのでしょう。

 

流石名ホテル、素敵なロケーションです。

 

 

 

3階と4階にある温泉は時間によって男女入れ替え制。

4階の露天風呂は窓を全開にすると真正面に富士山を拝みながら入浴が出来る贅沢仕様。

 

決して大きなお風呂ではありませんが、必要にして十分でしょう。

 

 

 

フレンチフルコース

お楽しみのディナーはフレンチのフルコースを芦ノ湖を臨むダイニングで。

 

先ずはお互いの誕生日と僕の定年退職を祝して乾杯!

思えば互いに還暦を過ぎるまでいろんなことがありました。でも今こうして二人で旅先でお互いの誕生日を祝えることに、心から感謝です。

 

 

 

アミューズはパテとピクルス。

 

イタリアンでパテはあまり出ませんし、僕も作りません。

その分珍しいメニューとして食するのは好きなほうです。

 

どこのレストランでも各々の混ぜ合わせの食材の違いや、使う香草の違いがあり、同じ味がないのも楽しみの要因の一つでしょう。

 

このパテは肉感がしっかりありアミューズとして役を全うしている感じがしました。

 

 

 

前菜は手が込んでましたね。

 

鰺とホタテのタルタルは、それを薄切りのラディッシュで包んだもの。

 

 

 

隠し味に何を使っていたんでしょう、タルタルというよりも千葉県の名物なめろうに近い味でした。

 

でもどこか上品で生クリームにマヨネーズ、シャンパンビネガーを使てるような感じがしました。

 

 

盛り付けもイタリアンのそれとは一線を画す、よりアーティスティックな、つまり少し食べにくい?盛り付けでしたが、目には新鮮でしたね。

 

 

 

赤ピーマンのムース スルメイカフリット添えという二品目の前菜。

説明を受けての疑問はピーマンとイカって合うの?(笑)

 

そして初物はミニトマトならぬマイクロトマト。直径5mm強のこのトマトのそばにはアクアトマトのジュレが添えてありました。

小さいながらしっかりトマトの味がしたマイクロトマトには少し驚き。僕のイタリアンでも使ってみたいですね。

 

そして最大のサプライズは赤ピーマンとスルメイカ、合います!

 

赤ピーマンのかすかな青臭さがイカのかすかな臭みを打ち消してイカの旨味と甘みを、赤ピーマンのコクのあるある甘みをお互いに引きだしていました。

 

 

 

スープはグリンピースのスープ、ポタージュ サンジェルマンでした。

スープ表面のEXオリーブオイルとブラックペッパーを混ぜてからお召し上がりください、との説明を受けてその通りに。

 

そもそも缶詰でしか出会うことのないグリンピース。生のものをスープでいただくこと自体贅沢です。

 

味はグリンピースならではの豆の風味と甘さ、ひよこ豆などにはない青ぽさがとても美味しく頂きました。

 

 

 

魚料理は鰆でした。

ソースはフレンチ版黄金の出汁?フォンドボーをベースにカレーを加えたものでした。

 

ソースは許容範囲内のマイルドスパイシーなもので、魚料理のソースとしては初体験でしたが、食欲をそそるなかなか美味しいものでした。

 

魚も表はカリっと中はジューシーで食感も楽しませていただきました。

 

 

 

肉料理はフィレステーキ。ソースはフォンドボーベースのものでした。

デフォルトの焼き加減はミディアムでしたが、ミディアムレアに変えてもらいましたが、供されたのはどう見てもミディアム。まあ、ここはご愛敬(笑)

 

上品さのあるミディアムの焼き加減で供された牛フィレは、その厚みを感じさせないほどすっとナイフの入る柔らかさで、噛めば噛むほど肉の旨味が感じられるであろうことを、」口に入れる前から想像させる上質なものでした。

 

想像通り肉自体の味が美味しいステーキでした。

 

ただこれは持論なのですが、上質の素材の食材ほど味付けはシンプルがいい。肉料理であれば岩塩や山葵醤油で食すのが一番。

ですから手間暇をかけたフォンドボーには申し訳ないのですが、肉の旨味と少し喧嘩気味でした。

 

でも総合点では文句のつけようのない素晴らしい一皿でした。

 

 

 

デザートは白桃のコンポート ココナッツシャーベット添え。

ネーミングから強い桃の存在を期待しましたが、桃よりもココナッツのシャーベットが前面に出ていました。

 

ちょっと残念。

でも、勿論美味しく頂きましたよ。

 

 

 

コーヒーには小菓子がついてきました。

ホテルのコース料理の最後に供されるコーヒーは、食後の消化を促すためにやや濃いめの味が多いようです。

 

ここ箱根ホテルも同じでドリップで淹れてると思いますが、ローストはフルシティーロースト以上でしょう、ほぼ酸味を感じない濃いめのものでした。

 

 

 

美味しいフレンチを堪能してる間、少々気になることが。。。

 

それは僕の背後のテーブルで食事をしていた二人組です。見る限りすべてこの日の投宿者は二人組、カップルのようでした。

一組だけ女性二人もいましたが、、夫婦なの恋仲なのかはわかりませんが結構多かった外国人も含めて他は皆男女。

 

しかし。。。いやでも聞こえてくる僕の背後のカップルの話から夫婦でないことは確か。どうも大学時代の同級生のようなのです。

お互いのパートナーのことやお互いの子供の話、学生時代のことを普段の会話の声量で話していて、とても人目をはばかる道を外れた恋仲とは思えないのです。

 

でも。。。

確かダイニングルームに入る前の案内時には、部屋番号を一つしか言わなかったはず。。。

つまり同室ですよね。

 

お見受けするに僕よりも少しお年を召してるカップルかと。

その歳になると達観?はたまた諦観?ないしは高度な人間性から男女を超えた関係が構築できるのでしょうか。

 

摩訶不思議な関係でしたが、素敵なカップルであったことも間違いありません。

 

 

 

令和元年6月1日 晴れ時々曇り

59年間ハイパー晴れ男で通した僕が、昨年還暦を迎えた途端雨を通り越して嵐を呼ぶ男になりました。

 

そして正に嵐のような体験があった昨年、昨年度も過ぎ元号も変わった今。

昨日も含めて快晴とはいかなかったものの雨にあたることもなく、また晴れ男の狼煙を挙げた感があります。

 

今朝も富士のすそ野が見え隠れする、まずまずのお天気です。

 

 

 

朝食はブッフェ。

和食と洋食のメニューが揃っています。

 

いつもならば間違いなく和食で揃えるのですが、お昼は真鶴のうに清での食事。ということで珍しくご飯の代わりにクロワッサン、焼き魚ではなくコールドハムと洋食にしました。

 

どれもひと手間かけた上品な味で美味しく頂きました。

ご馳走様でした。

 

 

 

食後はパティオに出て、外の景色と空気と光を楽しみました。

 

絶えずさざ波のある水面は、梅雨前の柔らかな光を反射して揺らめき綺麗で、心を柔らかくしてくれます。

 

 

 

チェックアウトの前に箱根の関所や土産物店を散歩がてら散策。

 

土産物店では河津桜のチップを使ったチーズの燻製を試食。これがなかなか美味で購入。娘と二人で作ってるんですよいう、おじいちゃんの笑顔が印象的でした。

 

 

 

日本最長の吊り橋の歩道

二日目のアトラクションは日本一長い吊り橋の歩道、三島スカイウォーク。

 

土曜日ということもあり結構な人であろうことは予想できたのですが、実態は予想を超えてました。400台とまれる駐車場は満車で臨時の駐車場に案内されました。

 

 

 

二日目のアトラクションは日本一長いつり橋の歩道、三島スカイウォーク。

 

土曜日ということもあり結構な人であろうことは予想できたのですが、実態は予想を超えてました。400台とまれる駐車場は満車で臨時の駐車場に案内されました。

 

400mのつり橋の歩道は人、人、人。

その人々が歩く振動がつり橋をダイレクトに動かし、橋の上はちょっとした波に抜かう小舟状態で、バランスを意識しないとまっすぐに立っていられません。

 

人の流れについていきながら周りの景色を見てみると、そこは絶景。

360度の視界と地上70m、ビルでいえば24,5階からの眺望はなかなか経験できるものではありません。

 

ふと横を見るとそこにはジップラインが!思わずやりたい!!するとバンジーを諦めるならいいですよとbabarina

どういう取引なのか不明ながら、わくわくしているとかなりの待ちが。。。

 

ということでバンジーへのチャンスはまだ残ってます。

 

 

 

人にまみれて歩いているとわかりませんが、離れれてみると長さがよくわかります。

 

モノも事も離れて見る、俯瞰するということが大切ですね。

 

 

 

何年ぶりだろう。。。うに清

真鶴のうに精。。。

前にここに来たのは何年なんだろう。この活け造りの名店に連れてきてくれたのも大好きな亡き姉でした。

 

彼女が元気だった頃を思い出しながら、babarinaとここでお昼としました。

 

 

 

お造りではなく船盛の初体験はこの店だったかもしれません。サザエはつぼ焼きもさることながらお刺身が美味しいことを知ったのも姉と来た時でした。

 

久々のうに精の船盛は、姉ときた時と同じ豪快なもの。

刺身はサザエ、アワビ、伊勢海老、真鯛、鰺、ウニの六種類で量もたっぷり鮮度も申し分ありません。

 

真鯛は口をパクつかせ尾ひれは痙攣状態で、その身はプリップリで弾力が凄かったですし、裁かれた量が二人前をはるかにオーバー。

サザエもアワビも程よい食感、伊勢海老はその甘味に驚き、ウニも鰺も言うことなし。

 

さらに焼き魚のえぼ鯛の焼き加減と塩加減に驚愕、ジューシーさと魚がホント美味しいと感じる塩加減にため息。

海老の鬼殻焼きもサザエのつぼ焼きも、さすがうに精!と言わせる仕上がり。

 

しかし最後に外せないのは船盛についてきた伊勢海老の頭で作る味噌汁!メニューにはありませんが単品追加でお替りしたい美味しさです。

 

本当にご馳走様でした。

心から満足です、有難うござういました。

 

 

 

絶品、烏賊の塩辛を求めて

折角真鶴に来たのでここでしか手に入らないものを探しました。

それが青水産の海産物、干物が有名のようですが特にイカの塩辛が好評とのこと。

 

あまりに小さい町の魚屋さんの体だったので少し心配になりましたが、裏を返せばそれだけ口の超えた地元の人々の支持を得てるということ。

 

なにかと気を使ってくれるbabarinaの兄へ送ったり、お隣さん、自分たちへのお土産を手に入れました。

 

 

 

PS 車ネタ

マクラーレンが出たので車ネタを一つ。

我が家のマンションにも結構な車好きの住人がいます。

 

この写真は我が家の駐車場の二つお隣様なのですが、なんとかなり程度のいい、そして同じくかなり古いタイプのMGです。

こんな車で毎回買い物へというわけにもいかないですから、隣にはポルシェが置いてあります。

 

でも。。。そのポルシェもツードアツーシーターなんですけどね(笑)