線状降水帯と生ハム?!

今年はわけあって秋田、山形に出向くことが多くなりました。
例年ならご先祖様の墓参りで年に一度訪れ、東北の定宿 山形上山温泉の古窯にお世話になるのが常でしたが、今年はゴールデンウィーク中に既に家内と二人で一度行ってます。
そんなことで二回目の奥の細道の旅は次女と家内と三人で向かうことになりました。

 

 

 

 

いらっしゃい、Jijotty

車での出発は16日の早朝予定だったので、次女は前日の晩御飯前に来ました。
久々に実家に来る娘の為に用意した晩御飯は和食。得意のイタリアンを封印したのは、翌日の晩御飯に山形でイタリアンを予定していたから。
二女の好物の、イクラ、本鮪、真鯛、鮪のたたきの丼にしました。

 

 

 

 

いざ北東北

海の日を入れた讃連休での予定を組んでいましたが、なんと、その三連休の初日7月15日に、秋田県に線状降水帯が出現して、一日で例年の一ヶ月分の雨が降り秋田市内が冠水し、秋田市は勿論、秋田市以外の県内の各地で避難指示が出てるとか。。。

 

しかし、今さら予定は変更できません。Mr晴れ男の神通力を信じて?7月16日の早朝自宅から東北道に乗り、ひたすら北を目指しました。

 

僕のイメージの東北道は、那須塩原付近はいつも霧雨。今回もご多分に漏れず、霧様でしたが、そこを除くと岩手県の平泉を過ぎるぐらいまでは、大雨ってどこの話?という晴天の中でのドライブでした。

しかし次女がスマホで調べてる限り、秋田県内の線状降水帯は延々と停滞していて大雨を降らせ、避難指示も解除になっていないとのこと。

こうなるとさすがに通行止めの危険性も想定すべきなので、ドライブインフォメーションのある前沢SAに入り、道路状況を確認しました。

 

 

 

するとなんとあろうことか、岩手県秋田県を結ぶ国道46号線が、岩手県側の雫石町から秋田県側の仙北市田沢湖まで危険回避で通行止め!

正確な情報入手の大切さを痛感しました、この情報のお陰で北上から通行可能な秋田道に入り秋田県に入ることが出来たのですから。
仮に大丈夫だろうの雑な希望的観測で情報確認もしないで盛岡インターで降りてから国道46号に入り秋田県を目指していたら、間違いなく用事の時間に間に合わなかったと思います。

 

 

 

 

お昼は大好物の中華そば

目的地は秋田市内ではなかったこともあり、それとも僕のMr晴れ男の念力の力かな?雨は霧雨と小雨の中間程度で、支障なく用事を済ませることが出来ました。

 

遅めの昼食は、僕のブログの奥の細道旅ではほぼ毎回記事になる十文字中華です。

前回のゴールデンウィークに来た際には食べることが出来なかったので、多分一年ぶり。我が家はここの中華そば、そう、ラーメンではなく中華そばなのです、が家族そろって大好物。
複雑で濃いめのラーメンが幅をきかせてる昨今にあって、我が家のど定番 永福町大勝軒系の煮干しラーメン以上のすっきり系は、この三角そばしか知りません。

まるで超高級なチキンラーメンのような、ここでしか味わうことの出来ない麺に、すっきりシンプルの極みながら、何故か奥深い味わいのたっぷりすぎるスープ。叉焼、メンマ、ナルトに海苔と王道の中華のトッピングに、美味しいスープまみれになる、シミシミの麩。完璧ですね!

ご馳走様でした、本当に美味しかったです。

 

 

 

 

まだ一部で工事中の東北中央自動車道では、ほとんど雨にあたることもなく山形市まで快適なドライブでした。
いつもなら、日本の宿 古窯へ向かうところですが、今回の投宿先は山形駅前のリッチモンドホテルです。

 

理由は。。。多分、日本で一軒だけであろう、自家製生ハムのフルコースを楽しむためです。長女もきたくてしょうがなかったでしょうが、今は我慢。
理由はいずれブログでお話しすることになるでしょう。

実はこのリッチモンドホテル。前回ゴールデンウィーク中に秋田を訪れた際には、横手市の同ホテルを利用しました。
山形市では娘と家内と三人での宿泊でしたが、三人目のエキストラベッドもセミダブル仕様で、しかもそれを入れても部屋が広い。

三人掛けのソファーに、なんとマッサージチェアーまでついていて、僕の認識のビジネスホテルではなく、シティーホテルでしたね。

 

 

 

待望の生ハムフルコースのイタリアン

山形駅から2kmほど離れた場所にある自家製生ハムの店、イル コテキーノ

この店を知ったのは何かのTV番組だったと思いますが、全て自家製の生ハムを使ったフルコースとは?興味津々で僕の「行くべき、行かなければいけない店リスト」の上位にありました。


店の外観は少しクールなウッド調で、沢山のグリーンで彩どられ、オレンジのフィアットが置かれているという、都内のおしゃれスポットにあっても何の違和感もない感じのものでした。

 

 

 

 

扉を開けると既に店内のテーブルは予約のお客様でしょう、満席で、正面に目を向けると、奥の壁一面、多分120㎝の扉で9枚以上、つまり10m以上の保存スペースに熟成されてる様々な生ハムがストックされていて、壮観という言葉以外に見つかりませんでした。

 

 

 

 

家内も次女も期待に胸が膨らみ笑顔笑顔。
ノンアルコールの我が家は、全員がブラッドオレンジジュースをオーダー。たまたまバーカウンターを兼ねたカウンターにセットされたテーブルが指定席だったので、ブラッドオレンジの銘柄まで確認できたのですが、イタリアはシチリア島産のもの。

乾杯!で一口飲んだそれは、これぞブラッドオレンジ。何となくイタリアンシロッコを感じました、というのは気障、大袈裟、言い過ぎかな?(笑)

 

 

 

 

最初に出されたのはアンティパスト ミスト。フルコースなのだから、アンティパストがあるのは当たり前か。。。などと思いながら、とても丁寧な説明を受けました。

左上はトマトソースをラビオリで包んで揚げたもの。その隣のミントブルーノ容器に入っていたのはメロンのグラニテ?シャーベット?何しろまるまるメロンでとても美味しかったです。
その隣のサラミが、確かサラミのピクルス。その下が、美味しい何かで名前を失念> <

真ん中の泡のあるのがヨーグルトのエスプーマー仕様かな?
一番左下がバジルのソースとリンゴのソースで食べる何か(笑)

そのすべてが今までに食べたことのない味で、若干酸味が強く感じたのは、食欲を刺激させるためでしょう。
美味しかったですよ。

 

 

 

 

インスタ映えってこういうことを云うのでしょうね、まあまあ供されたときは、思わず三人から声がもれました。

加熱系、非加熱系合わせて15種類の生ハムの三人前の盛り付けは、熟成させていた生ハムを目にした時の感想と同じく壮観。
そもそも黒、オレンジ、ブルーなどの発色の生ハムがあることを初めて知りましたし見ました。

 

 

 

 

取り分けの役目は勿論僕、いや自ら進んでかって出ているのです。
口の中、胃の中に入れば皆同じというデリカシーのなさとは無縁の僕にとって、ビジュアルで美味しそうというのは重要な要素なのです。

 

最初は加熱系のものを盛り付けてみました。

多分最初に口にしたのはプロシュット・コットだったと思いますが、これが抜群jに美味しく!口に入れて一噛みして目を見開いたほど。程よい塩味に上質の肉の美味さ、さらには熟成から来る深みが相まって、自分史上一番のプロシュットだったかも知れません。

その後は各々が、みな違う個性を持った生ハムを思い思いに楽しみました。

 

 

 

 

15種類のハムの詳細がこれです。
関心のある方は読んでみてください、驚きの発見があるかもです。

 

 

 

 

一皿目の生ハムが半分ぐらいなくなた頃に供されたのが、大量の野菜とバーニャカウダソース。更にさらには厚揚げ二枚分ぐらいの分厚いキッシュと、ビンに小分けされたピクルスが各々三人分。

 

その量に少し驚きながらも、バーニャカウダに野菜をつけて口に運んでみると、これが結構アンチョビの効いた美味しいソースでした。野菜も、云うまでもなく地場のものでしょう、鮮度が違うので野菜そのものの歯ごたえ歯触りが違います。

 

それと分厚いキッシュ。キッシュはフランス料理で、正直僕はあまり好みません。しかし、ここんもキッシュは美味しい!!
キッシュというと僕は乾いたパサパサのイメージがあるのですが、ここのキッシュはすごくウエッティ。食べると汁が出そうなほどで、しかもその汁が和食でいうところの出汁か効いてて美味しいのです。
さらにこの分厚さ、食べ応えも満点でした。

 

 

 

 

次は非加熱系、いや自分が勝手にそう思い込んでいるだけかもしれませんね。要は有色系です(笑)

おおよそ生ハムでは見ない、有色系。黒はイカ墨であろうことは想像に難くないですが、オレンジは牛タンにバナナにカルダモンなそうです。で、バナナ?!
驚きますよね。

グリーンぽいのは岩ノリに塩レモン、ブルーは何とラベンダーを使用してるとか。

料理はイメージ力。僕もそう思います。
でも、ここのシェフが作り出す生ハムは、イメージ力のステージが違うようです。

 

 

 

 

アンティパストミストに、15種類の生ハムと口直しのピクルス。食べ応え十分の分厚いキッシュに、大量のバーニャカウダ。
もうデザートでしょうと思っていた頃に出されたのが、このフリットと生ハム。
で、一個毎のフリットが結構大きい。

でも、フリットとピッツアは厚いうちにが鉄則なので、まずは左端から。
これがプロシュットとカッテージチーズの乗ったフリットなのですが、めちゃくちゃ美味い!

その勢いで二個目にも行ったのですが、ここでじわーっと、お腹の中に重さを感じだしました。

パン生地を上げたフリットは、それ自体油をぎっち吸っているし炭水化物。正直、残りを食べきるのには、ギアをトップか、それ以上に上げないと無理と判断。
この状況で家内や娘が食べきることはあり得ません。そこで思わず彼女たちに、フリットは残していいからチーズは楽しみなさいね、と提案しました。

さらにウエイターにあと何品出てくるのか尋ねると、もうパスタとデザートだけですとの返答。こ、これからパスタが出るんかい!!(汗)

 

 

 

 

 

問題のパスタは数種類からの選択でした。
ラビオリのセージバターソースにショートパスタにクワトロフォルマッジ。同じくショートパスタにラグーとロングパス他のポモドーロに生クリームだったはずです。

まず何が食べたいかではなく、この満腹状態で何なら食べることが出来そうかということと、なるべくここでしか体験できないものの基準でラビオリを選びました。

各々の違った詰め物で、ラビオリには各々黄色は玉子、黒は予想を裏切る竹炭、グリーンがセージが練り込まれていたと思います。シェアした分をさらに半分食べてと、応援要請があったのは家内だけでした。

手打ちのラビオリは市販のそれよりも厚めで食べ応えがありましたし、茹で加減が完璧アルデンテでした。少し不安だったセージバターソースも思ったようなくどさもなく、美味しかったです。

 

 

 

 

ドルチェはプリンとシャーベット。
プリンはブルンとしてて、滑らかが主流の現代にあっては昔懐かしい触感でした。生クリームとの相性も良かったですね。
イカのシャーベットはスイカ感があってよかったのですが、ミントのシャーベットは一口食べて寄せました。
で、全て食べ終わってから口直しでミントのシャーベットを食べました。

ミントは好き嫌いがはっきり分かれます。苦手の人の言い分は「歯磨きみたい」云ってることよくわかりますよ。

 

 

 

 

さて、この全国でも珍しい自家製生ハムのフルコースのお値段は。。。

 

生ハムフルコース   5400円

テーブルチャージ    600円

ブラッドオレンジジュース  600円

以上おひとり様計6600円で、これが三人分と消費税で合計21780円なり。

驚きました!都内のおしゃれスポットでのイタリアンなら、15種類の生ハムだけでフルコース以上の値段でしょう。

再訪は必至です」、次回は是非長女も連れてきたいですね。

ご馳走様でした、有難うございました。

 

 

 

 

7月17日海の日 帰路に着く

山形に行って立ち寄らなかったことがない、ぐっと山形。ここがいつの間にかリニュアルされていました。

全体的に棚が全て目線以下になり館内を見渡すことが出来るようになって、今まで以上に買いやすくなりました。

それと、それまで別棟でいったん外に出ないと行けなかったフードエリアを店内に連結して、店内側から利用できるようになりました。

ということで大好きな丹野こんにゃくも外に出ることなく買うことが出来、店も少しお洒落な感じになりました。

 

 

 

 

定番の玉こんにゃくだけでなく、夏限定の冷やし玉こんにゃくも食べてみました。味シミシミの玉こんにゃくが冷やされていて、酢味噌がいいアクセントでした。

暑い日にはこちらの方がいいかもです。

 

 

 

 

ブランチを兼ねた昼食を予定していたので、朝食は玉こんにゃくとずんだ団子です。
次女は胡桃が好きでそれにしましたが、僕と家内はずんだ一択です。
たっぷり乗ったずんだの餡が、まあ美味しいこと!

ご馳走様でした。

 

 

 

 

 

リニュアルされたぐっと山形の店内です。
フードコートの名称は「にぎわいの街」のようですね。丹野こんにゃく以外にも、サクランボやラフランスなど、山形自慢の果物を使ったジェラートがあり、心揺れましたがブランチを考慮して我慢しました、ハイ。

 

家内は、ここから冷たいラーメンはじめ、長女の好物を手に入れて彼女の自宅まで発送してあげてました。長女の喜ぶ顔が浮かんできそうです。

 

 

 

 

 

 

ブランチは結果ランチに。三陸うに丼

この店の情報源はYouTube。お気に入りの旅チャンネルで知ったのです。

それは。。。うにど丼。昨年函館で北海道の有名産地からしかとらない、日本一のバフンウニ丼を体験させてもらいましたが、今回は三陸の紫雲丹の丼です。

場所は仙台市の杜の市場という市場内のウニ専門店の片倉商店です。
到着が予定よりも少し遅れて、11時を過ぎていましたが、この段階で10台ぐらいの駐車場待ちの車の列が。
出遅れたか!と思いながらも、大して待たずに駐車完了。

で、初めての市場内で目指す店を見つけるも、既に15人ほどの待ちが。僕たち夫婦はそこに並び、ウニが苦手の二女は、店の向かいの、これまた人気店で長蛇の列の海鮮丼店に並びました。

 

 

 

 

ただ、比較的回転が早かったのか、30分弱で席に通され、小、並、大の三種類のうち並みを注文しました。

供された丼にはご覧のように、綺麗なウニで丼の2/3が占められています。

 

口に入れるとその場で蕩けていき、ウニ独特の甘みと磯の風味が口の中一杯に広がりました。バフンウニの様な厚みと濃厚さはないものの、この蕩ける甘みは紫雲丹、しかも2月から9月までのミョウバンを使わない、生うにだけのものかも知れません。

 

サーモン、イクラが大好きな娘は鮭の親子丼を楽しんだようです。

どちらもとっても美味しかったです、また来ます。有難うございました。

 

 

 

 

 

初めて訪れた杜の市場。
どうも観光スポットというよりも仙台市民の台所に近いようです。何せ場所は仙台駅からも、名所からも遠いところで、買い物客も地元民が多いようでした。

鮮魚を扱っている棟の隣は野菜などの品。
そしてどれも新鮮、おまけに安い。ということで、キュウリや茄子、インゲンなどの野菜を買って帰りました。

 

 

 

 

僕は知らなかったのですが、サンドイッチマンが劇押しの三角揚げという油揚げを覚えていて、その名店はどこか山の方だったのですが、多分そこのものとは違うと思いつつも、一度食べてみたくて三角揚も手に入れました。

 

 

 

 

杜の市場で舌で楽しみ、お土産物探しを楽しんだ後は、少し早めに帰路に着きました。

何せ三連休の最終日。夕方近くからはどの高速道路も上りが渋滞するのは必至で、また僕が世の中で苦手なものの一つが渋滞。

途中二か所で事故による交通規制がありましたが、どちらも15分ほどで抜けることが出来たので助かりました。

 

家内は後部シートで眠れる〇〇森の(元)美女状態(笑)

次女と家までの数時間、近況報告、政治の話、科学の話、料理の話、旅の話、美術の話、仕事の話と話題は尽きることがありませんでした。