夕日と富士山と落語と Ⅱ

3月14日ホワイトデー、本日も快晴なり。

実は我が家はルーバルからも富士山を拝むことができますが、伊豆から見るそれは迫力が違いますね。


今日は堂ヶ島から沼津に向かいますので、富士山に向かっていきます。この天気ならば素敵な雄大な富士山が拝めそうですね。

 

 

ビュッフェスタイルの朝食

夫婦揃って朝風呂を楽しんでから朝食会場に向かいました。
会場にはたくさんの人と中国語が飛び交っていました。インバウンドなんですね。声は大きいものの、よく言われるような割り込むとかの行動はなかったのでよかったです。

稲取銀水荘は夕食も朝食も有名ですが、ニュー銀水の朝食はなかなかでした。

特に美味しかったのは卵焼きで、これがなかなかのものでした。だし巻きではなく出汁のきいた甘めの卵焼きを、その場で焼いていました。

それとその場で焼いていた鮭と鯖ですが、特に鮭の焼き加減が最高で、小ぶりのものを四切れも頂いちゃいました^ ^

 

最後は西伊豆の郷土料理のまご茶漬け。これは数種の魚の切り身の漬けをごはんにのせて摺り下ろし生姜、三つ葉をトッピングして出汁をかけるお茶漬けですが、これが美味い!鯛茶漬けの鯛じゃない魚バージョンって感じです。

稲取ではないメニューだったので、ここニュー銀水の売りなのかもしれません。

 

中国からの団体さんもひけて窓辺の席が空いたので、途中から移動させてもらいました。

やはり目の前の海を見ながらの食事、コーヒーは格別ですね。景色も味のひとつの意味がわかる気がします。

 

 

客数の多い近代的な和風ホテル、吹き抜けにシースルーエレベーター、最大級の開放感と抜群の景観のフロントとロビー、館内を流れる川と滝、吊るし雛などの季節のディスプレイ。。。

ニュー銀水は、バッチリ僕の好きなタイプの、近代的な和風旅館でした。

 

 

広々とした玄関前で記念写真を撮ってもらいました。そしていつまでもいつまでも車に向かって手を振ってくれてました。

 

とてもお世話になりました、有難うございました。
また来ますね!

 

 

青空に富士山 前途洋々

堂ヶ島から沼津に向かう車中からの富士山です。
青い空を背景に、前には西伊豆の穏やかな海が広がり、そこにまるで絵にでも書いたようなシンメトリーの富士山が雄々しくもまた静かに佇んでいるように感じます。

この晴れやかな清々しい光景を見ると、自分も日本も前途洋々な気がして来ますね。

 

 

数年ぶりの沼津港

コロナ前の伊豆旅行では、帰路にほとんど寄り道していた沼津港。
アフターコロナで来たのは今回が初めてなので、かれこれ五年ぶり?ぐらいでしょうか。

平日にも関わらず沼津港は駐車場に少々困るぐらいの盛況でした。
とはいえシャッターが閉まったまま閉店した店舗も結構目につき、コロナの影響を痛感しましたね。
お気に入りだった寿司屋の高嶋も、コロナが始まって早々に閉店しましたし。

 

 

でも、ここは残ってましたし沼津に来る目的がこの店なのです。
ここカネキン商店の干物が大好きなんです、家族揃って。

あまりに久しぶりなので、もう忘れられてるだろうなと思いつつも、少し話してみたらマスク姿にも関わらず覚えていてくれました。あろうことかの前回来た際の宿泊先の旅館名まで覚えていたのです!感動しましたね。

家内の兄や友人にクール宅急便でおいしい干物を送ってあげ、自宅分とお隣さんにもお土産として手に入れて、店を後にしました。


どうも有難う。また来ますからね!

 

 

エ〜!!そ、そんな。。。

お昼ご飯は熱海の麦とろ童子と決めていました。ここが大好きな家内への、それが僕のホワイトデーのお返しです^ ^
ここのイクラは日本一!なんです。

 

barragan.hateblo.jp

 

ラストオーダーが14時なのを確認していて、多分食べ過ぎのニュー銀水での朝ごはんと、麦とろ童子のお昼の混雑回避で、13時半に入店の予定を立ててました。

ところが、ところが、その時刻に店の前に着くと十五人ぐらいの長蛇の列が!!!
な、な、なに〜〜!!!何度も麦とろ童子に来てますが、こんな光景見たことな〜い!

 

で、思い出しました。ほぼ同じ時期に数時間待ちといわれた宇都宮での餃子を。

 

barragan.hateblo.jp

 

3月は大学生の春休み。この時期大学生が大活躍するのです。
今回麦とろ童子に列をなしていた人たちの大半も、20歳前後の若い人たちでした。今は「映える」インスタで、美味しいもの美味しそうなものが、すぐに拡散される時代です。

そこでチェックしていたターゲットの店に、春休みを利用しての大移動だったのでしょう。残念無念。。。麦とろ童子は諦めました。

 

 

しかし切り替えが早いのがラテン系の真骨頂^ ^
すぐに、熱海の隣町真鶴にある、これも我が家の定番の店、うに清に車を走らせました。電話で空席の確認をしなくても、麦とろ童子からは車で15分ぐらいのところです。

結構ラテン系の運転をして行ってみると、店舗前の専用駐車場が空になってるのを確認して、またまた嫌な予感。。。
そして見事に的中からの「定休日」> <

 

 

折角真鶴半島の先の方まで来たし、この透き通るような青空と海。
ちょっと海と空の輝きでも楽しもうよと、自動販売機でドリンクを手に入れて絶景の中に身を委ねていました。

 

 

怪我の功名?! いい店みーつけた!

実はうに清に向かうに中、万一に備え、いい感じの店はないか意識しながらラテン系の運転をしていました。

そこで見かけた気になる店に行ってみることにしました。
店の名は魚座(さかなざ)と読むようです。真鶴漁協の経営なのかな?2階が食事のできるスペースで、1階は卸市場のようでした。

 

 

売りはお刺身のようでしたが、昨日のお昼がマグロ丼、夕ご飯で五種のお造りに食べ放題の鮪の握り寿司。朝はまご茶漬けと少々刺身に食傷気味。

うに清が営業していても、焼き魚か煮魚を頼む予定でした。この魚座でそれにあたるのは鯖のみりん干物定食でしたので、それをお願いしました。

 

 

リサーチして見つけた店でもないので、大して期待していなかったのですが、これがいい意味で期待を大きく裏切ってくれました!

食べやすいように鯖を裏返して、身に箸を入れた段階で、じわっと脂が滲んできたのです。一口食べてみると鯖のあっさりながらも新鮮で濃い鯖の脂が口の中に広がり、とっても美味い!!

強過ぎないみりんの味もよく、どんどん食が進み、僕も家内も、まるで漫画で猫が魚を食べた時のように、とっても綺麗に鯖を頂きました。

今まで外で食べた干物の中で、今回の鯖のみりん干しが一番美味しかったですね。
ここはわざわざ来る価値があります。

有難うございました、ご馳走様でした。

 

 

海老名SA下りにも立ち寄り

横浜に向かう途中、人生二度目の海老名下りサービスエリアに立ち寄りました。
上りの海老名SAは定番なので、もう勝手知ったるですが、下りはどんな店があるのかもよくわかりません。

回っていたら小田原かまぼこの八兵衛という店を見つけ、そこでまる天もどきのステックハンペンを見つけました。
僕は飽きもせず、またまた吉匠の鯵の唐揚げを、すでに手に入れていたので、家内がチーズかまぼこを買いました。

まる天と違い玉状になっていたチーズ蒲鉾を一玉もらいましたが、チーズ感は強くおいしいことは美味しいのですが、蒲鉾としての総合力や味は、やはりまる天、ですね。

 

 

みなとみらいランドマークタワー

今日の最後のイベントが神奈川県音楽堂で行われる落語です。
会場まで時間があったので、みなとみらいのランドマークタワーでウインドショッピングを楽しみました。

 

 

ウインドショッピングといえば、家内は洋服専門で飽きない。僕はインテリと雑感の店を回遊。
しかし一番長く滞在していたのはH&Mのベビー&チャイルド売り場。

孫が生まれるとこうも変わっちゃうんですね(笑)

 

柳家喬太郎桂宮治の最強?!ヤンチャコンビ

このヤンチャコンビのチケットは年明け早々に手配してました。


立川志の輔の毎年恒例、渋谷パルコ劇場での新年落語が、ユーミンのライブ以上に予約が難しく取ることができないので、この二人だけは早めに抑えたいとの思いでした。

 

 

会場は結構な広さでしたね。
やはりこの二人だと、これぐらいの規模の会場を埋めるんだろうと、ワクワクしていたのですが、開演間近でも一向に埋まらない。

まあ、一部空席を除いてほぼ満席ということで手打ちです、ハイ(笑)

 

 

前座は三遊亭東村山という、なかなかエッジ聞いた芸名の前座でした。
稽古を続けて今日の真打二人のような、人気の噺家を目指してください。

 

 

今年で笑点三年目ですかね、桂宮治は。
笑点で一番捻りのきいた回答をするのは宮治だと思います。そんな彼なのでぜひ一度落語を聞いてみたいと思ってました。

古典落語を二つやりましたが、一つは義太夫好きの大家が主役の「寝床」
この古典に一部創作解釈を交え、体を張っての大立ち回りは、どこか志の輔にも通じるような笑いを感じ、流石と思いました。

もう一つは「勘定板」
短めの中にも、その表現には吸い込まれました。

機会があれば、是非また楽しみたいと思わせてくれた、桂宮治でした。

 

 

横浜の落語好きの方々は上品なのか、浅草演芸ホールとは空気、雰囲気が違い柳家喬太郎への「いよっ!待ってました!」の掛け声をためらってしまいました。


でも喬太郎部しは健在でした。というか、変える気がないというか、それしかできないというか。まあ、スロースターとからのいつも通りの、お約束のプチ脱線からの、脱線が本線に変わる大胆さは、横浜でも健在でした。

最初の古典は、ちょっと雰囲気に合ってない感じがしましたが、トリでやった3月14日の討ち入りにあやかった、喬太郎の新解釈による創作忠臣蔵は、その大胆すぎる解釈と表現に、抱腹絶倒。

 

笑い過ぎて涙が出ました。


区切り

役職定年が五年前。嘱託定年が今年。
人生には仕事だけに限らず、必ず節があります。

節を重ねるということは、重ねた数の分だけの大きな経験があったということ。
このブログだけで考えただけでも、仕事以外で家内のリュウマチ発病と寛解と再発。自分の膀胱癌発病と寛解。初孫の誕生。。。

 

節は一つの区切りですが、節は他に比べてそこが強くなります。

お釈迦さまは、人は生まれながらにして寿命という名の余生を生きるといってますが、それで考えると、多くの節を重ねながら六十五年もの余生を歩ませていだだいたと感慨深くなります。

 

知恩感恩報恩
積善の家に余慶あり
損得よりも先に善悪を考える
売りてよし買いてよし世間よしの三方よし

父母から、諸先輩から、書籍から、体験から多くのことを教えていただき、今に至ります。
これからも寿命という名の余生を、感謝の心を忘れずに過ごしていきたいですね。